事業会社のマーケティング担当者か、マーケティングの支援会社か、どちらを選ぶ?

みなさんこんにちは!株式会社CINC/アナリティクス事業本部/アナリシスグループ所属のYasunari.Kです!  

前回は「こんな学生さんはCINCへぜひ!」というタイトルで、私の自己紹介とCINCの好きなところ、CINCに向いていると思う学生について書きました。https://pando.life/core/article/10534

こんな学生はCINCへぜひ!~僕のCINCな好きなところと、CINCに向ていると思う学生~

Yasunari K
株式会社CINC(シンク)

 今回は「マーケティング職に興味があるけれど、事業会社のマーケティング職で自社のマーケティング業務をするのと、マーケティングの支援会社でクライアントのマーケティング支援をすることの、どちらが良いのだろう?」と悩む学生向けに、事業会社から支援会社に転職した私が「事業会社のマーケから、マーケ支援の会社に転職した理由」について書きます。

これはどっちが良い悪いではなく、自身のキャリアや目的に沿ってどちらのスキル・経験を積むか?という話です。また、ここに書いているメリット・デメリットは会社の規模によって変化します(小さい会社では「連携」が少ない分「実行」までする割合が増えます)のであくまで参考程度にしてくれればと思います。

 <目次>
1.事業会社でのマーケティング
2.支援会社に感じた魅力
3.最後に

1.事業会社でのマーケティング

私は前職の通信事業会社に新卒で入社し、ECサイトのマーケティング・販売促進を担当しておりました。新卒1〜2年目でサイトのマーケティングの中流〜下流まで経験できたと思います。情報の透明性もある程度あったので全体の戦略の部分も非常に学びが多い1年半でした。

 その1年半でやったことをざっと書き出すとこんな感じです。
※前提として大きい会社だったので各ステークホルダーとの調整が7割、自分で施策実施が3割という割合でした。

└携帯電話ショップ(オフライン)での販促推進
└コールセンターと連携し課題抽出・改善提案
└出品社と連携し商品の品質改善
└物流倉庫と連携し物流改善
└開発部と連携しシステム改善
└法務・弁護士と連携し規約変更
└サイトを運営している子会社との連携
└紙媒体のチラシや月刊誌の発行(タイトル決めからモデルの撮影同行まで全部やりました)
└高齢者向けの電話注文事業のPM
└顧客応対メールや販促メールマーケティング
└顧客の購買データを分析→セグメント別の販促施策実施
など

2年以上前の記憶をパっと洗い出しただけでもこれだけあります。

 何が言いたいかというと、事業会社でのマーケ担当は該当サービスの非常に広い分野を見なければならないということです。

これにはメリットもデメリットもあります。

・メリット
└幅広い分野の知識・経験がつく。調整力・連携力がつく。一つのサービスの上流から下流の流れが俯瞰でわかる。

・デメリット
└基本最初は1つのサービスについてのことだけしか考えない。(他の事業には基本ノータッチ)
└実際の「実行」のスキルまでは身につかない(細かい部分は別部署か子会社や代理店が実施)。

調整・連携の多くは各所から集めたデータや情報をわかりやすくまとめて報告したり、部署間の情報のズレを無くす潤滑油になったりする業務が多かったです。勿論、大きい会社ではこの役割は非常に重要です。

しかし私は、施策の実行まで自分でできなかったり、実際の生データに触れられなかったりすることで、本質的な課題を見抜けないこと、自身に「実行するスキル」が身につかないことが自分の想像するキャリア的に違うと感じ、転職を検討しました。

2.支援会社に感じた魅力

私が支援会社に感じた魅力は
・多くの業界・サービスに関われること(前職の通信会社を選んだ理由もこれでした実際はギャップがありましたが)
・特定のスキルが深く身につくこと(CINCでいうとマーケティング・データ分析など)
の2つです!

CINCにはこの2つを達成できる環境があると感じ入社を決意しました。

実際に入社してみるとこの2つの魅力は想像以上でした!

 CINCのアナリシスグループのアナリストは複数のクライアントのタスクを実施するため、非常に多くの業界・サービスのマーケティングに携わることができます。よって、各業界のトレンドや施策の内容・業界の特色などについて造詣が深くなります。

また、前職ではほとんど知らなかったSEO、ネット広告、SNS、コンテンツマーケティング、BtoBマーケティングの深い知見、実行力が短期間で身に付きました。

自分で0から広告を出稿したり、ツールから抽出したデータからSEOの調査・分析をして施策を考えたり、SNSアカウントを実際に運用しPDCAを回したり、前職ではできないことを経験できました。実際の施策や作業をして初めてわかることや見えてくる課題があるので、実際に手を動かしてやってみる経験は私の今後のキャリアに大きくプラスになると感じています。

 しかし、これらのメリット以外にデメリットもあります

・デメリット
└自社の提供サービスの分野しか対応できない(例えばCINCの場合、オフラインマーケティングの提案はまだ少ないですし、コールセンターの業務改善提案などは実施していません)
└あくまで最終意思決定はクライアント側にあるため、自分で意思決定する経験は少ない
└特定のサービスについて深く考える時間は相対的に少ない(例えば、ファッションに関することしか考えたくないのであればファッションに関連する事業会社に行ったほうが良いです)
などです。こういったデメリットを重く感じる方は事業会社も検討した方がいいでしょう。

3.最後に

事業会社のマーケ担当と、支援会社のマーケ担当の違いについて書きました。

色々書きましたが、最初に述べている通り、「自分の考えるキャリアプランを達成するためにはどちらの道が適切なのか」を考えることが非常に重要です。勿論、私みたいに「転職」を使って両方を経験するという選択もあるでしょう。 

みなさんがこれからする選択にこの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。


 

 

 

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