株式会社CINC代表取締役の石松友典です。
はじめての投稿です。
これからマイペースに少しずつ投稿していきます。新卒・中途の方向けに会社の選び方やどのような軸で見たほうが良いのかなど、参考になる投稿ができればと思います。また、少しでもマーケティングやビッグデータ、AIソリューションなどCINCのサービスや魅力についてお伝えできればと思っています。
一回目の投稿は、自己紹介ということでCINCの創業と目指す方向性について取り上げます。
創業、そしてCoreからCINCへ
株式会社CINC(シンク)は2014年4月に株式会社Core(コア)という社名で創業しました。コンテンツマーケティングを主軸として立ち上げた会社です。現在は、総合的なデジタルマーケティングの戦略から実行までを行うアナリティクス事業(分析を主軸にする、ということからの名称)と、日本でトップレベルを誇るデータ収集技術とデータ量を生かしたAIを搭載したBIソリューションを提供しています。(https://keywordmap.jp/ )
私の経歴は少し変わっていて、ベンチャー派遣会社→外資系証券会社→外資系証券会社→外資系銀行→起業→ベンチャー・マーケティング会社→起業(Core→CINC)とちぐはぐな職歴です。ちなみに1度目の起業は大きく失敗しています。自分の人生やキャリアに多く悩むこともありましたが、今となってはすべてが良い経験でした。特にベンチャー企業を経営する中で幅広い業態、大企業からベンチャーまでを経験したことで、フェーズ毎の会社の作り方や組織のあり方、ビジネスのあり方を俯瞰した形で見られていることはとてもプラスだと考えています。
さて、Coreという社名は、「王道を歩む。ビジネスの中心にいる」という想いから付けた名前でした。私はビジネスについて、木の幹から始められる状態・潮目でなければならない、という考えを持っています。枝葉から反対側の枝葉へ移るのは容易ではありませんし、情報も分断されます。事業が本質的かつ王道の木の幹となる場所にいなければ、サービスを広げ、多くの枝から葉や花を咲かせることは難しいと考えていました。そのような中で、コンテンツマーケティングというサービスは、Googleの価値基準が大きく変わり、「幹になる」と確信を持てたため、創業に至りました。
想定していたようにコンテンツマーケティングは当時のデジタルマーケティングの主流になりました。課題は多々ありますが、サービスも事業も拡大し、会社の知名度も少しずつ上ってきました。
そして、2019年1月に社名をCINC(シンク)へと変更しました。創業から5年目のことです。創業から数年が立ち、素晴らしい仲間が増える中で、会社の規模が大きくなる確信を得ており、オリジナリティの追求を考えることができてきた、まさにそのタイミングでした。また、Coreという言葉は社名やサービスの中にもよく活用されている名前で、オンリーワンとは言えず他社と間違われることも稀に…。私達は創業当時から「マーケティングソリューションで日本を代表する会社を創る」というビジョンを掲げていましたので、日本を代表するオンリーワンの会社になるためのオリジナルな社名に変えるときだと思い、社名変更を決断しました。
CI策定と社名変更
社名変更にあたってプロジェクトチームを立ち上げました。ブランディングの外部パートナーと社内の選抜メンバーで、我々は何者なのか、どうありたいのか、などグループワークや会議を重ね、徐々に自分たちの今と未来のありたい姿が言語化されていくのがわかりました。このときに、私の中のCI=Corporate Identity(コーポレートアイデンティティ)も固まっていきました。Coreは、ビジョンファーストで会社を設計しており、「マーケティングソリューションで日本を代表する会社を創る」というビジョンを掲げています。また、ミッションと行動指針であるValueがあり、これは継続して掲げることとしました。しかし、その上段として不変的な経営理念を定めたい、と元より考えていました。ビジョンは、目標が達成されればアップデートされ、我々の目指すべき姿は上方修正またはさらに高い目標を設定することを想定していますが、経営理念は、私達が大切にし続ける変わらない価値観を表すものと解釈しています。ビジョンがアップデートされても、我々の価値観は変わらない。今後我々があり方に迷わないために、そろそろしっかり経営理念を定めるタイミングだと考えました。
CIの重要性
CI(コーポレートアイデンティティ)は経営理念→ビジョン→ミッション→行動指針が一対となって確立され、全体戦略から各事業部、グループ、個人の行動目標へと移されるものです。
事業を営む上でCIは非常に重要です。会社がどの方向に進むべきか、また社員に何を求めるか、ということが明記されたメッセージだと定義しています。経営層から社員までが同じ方向を見て、進むべき道に悩みながらもその頂に登るための大方針です。会社とそこにいる仲間の方向性がどれだけ統一されて定まっているかで、組織として発揮されるパワーが決まります。
最近のベンチャー企業には、ミッションやビジョンを掲げていても、実態が伴わず取って付けたようになってしまっているところもあります。もちろん未成熟のベンチャーだからこそ、ということもありますが、自分の人生を共に歩むパートナーとして、会社のCIが魅力的か、または、そういうことを大切にしている経営層なのかは重要な判断軸になるでしょう。大学生や転職を考えている方は、ぜひ経営層や社員に確認してみてください。※聞き方、見定めるポイントについては、別の投稿でまとめてみたいと思います。
経営理念
さて、CINCの経営理念についてです。
CINCの経営理念は、「3つのカクシン」です。
私達が得意なこと、いつも大切にしていたこと、これからも大切にしていきたいことをグループワークなどで言語化していくと、最後はこの3つの言葉に集約されました。外部のブランディングパートナーとディスカッションし言語化されていきましたが、とてもスッと自分たちの中に入って来たことを今でも忘れません。
そして、
確信をもつ = Big Data
核心をつく = Marketing
革新を起こす = Solution
と、我々が、まさに信じて取り組んでいるサービスそのものであることを再確認しました。そうして出来上がった「3つのカクシン」をとても気に入っていますし、CINCの仲間も経営理念とともに個と組織成長にコミットしています。
新社名
経営理念が固まり、そこから新しい社名を考えていきました。幾通りもオンリーワンで納得性のある社名を考案し、何日も何日も悩みました。
最終的には、経営理念の「3つのカクシン」が示す英語の頭文字からCINC(シンク)という名前に決めました。社名変更を社員に伝えたとき、Coreという社名からCINCへと変わるとき、「前のほうが良かった」という声が一言もなく、全社員がすんなりとCINCという社名を受け入れてくれたことは、今でも覚えていますし、とても嬉しかった。また、前の名前のCoreという頭文字を経営理念として残せたことも、良かったと思っています。
キャッチコピー
ちなみに、CINCにはキャッチコピーがあります。
大企業やサービスを含めてキャッチコピーを付けている会社は多数あります。自分たちの姿を表現する言葉が多いのですが、我々のキャッチコピーは、相手にどう思われたいのか、何を言わせたいのか、という思いが表現されています。名刺も特徴的なので、交換する機会があれば、ぜひご覧ください。
名刺を渡すとき、受け取って頂いた相手から「そうきたか、ですか!?」、と言われることが多いです。その際には「相手の期待を大きく上回ることを自分たちのプレッシャーとして表現しています」とお伝えしています。
期待を超える大きな驚きと感動を。「そうきたか。CINC」
良い響きです。
ビジョン・ミッション
「マーケティングソリューションで日本を代表する会社を創る」というビジョンを掲げています。CINCは、ビジョンファーストの会社です。
また、CINCのミッションは3つあります。
- 業界スタンダードのプロダクトの創出
- 利益の最大化
- プロフェッショナル集団の形成
この3つが実現できていれば、ビジョンは当然達成できているよね、というミッションにしています。一つ一つご説明します。
業界スタンダードのプロダクトの創出
私達の生み出したプロダクトが「このサービス領域であればCINCの○○だよね」と言われる状態を作ろう、という意味です。我々が業界を牽引し、スタンダードモデルを創る。CINCから生み出された概念やプロダクトが業界のスタンダードになっていく。そんな世界を作っていきたいと思っています。コンサルティングも含めて複数のプロダクトがありますが、徐々にその状況を作れていると確信しています。とは言ってもまだ道は半ば。謙虚に、ただ強い意思と意義をもって業界スタンダードを取りにいきます。
利益の最大化
現在の我々はマーケティングサービスを提供していますので、顧客の利益を最大化させることがミッションです。ただし顧客だけではなく、私達自身の利益も最大化しようという思いを込めています。業界他社よりも多くの利益を顧客にて提供できるようなサービスを提供し、その分CINCも多くの利益を得られるようなWin-Winの関係でいようという意図です。
プロフェッショナル集団の形成
日本を代表する会社になるための仲間として、個としてのプロフェッショナルを強く求めています。ただ、それが個としてのみ働いているようでは組織力が活かせません。そのため3つ目のミッションでは、集団化されることで最大化される組織力も説いています。また、常日頃からCINCでは「短所より長所を伸ばそう」と伝えています。日本企業では、欠点に目が向きすぎていて、天才的な能力を見落としてしまうことがあります。「出る杭を打つ」という言葉があるように、均一的、統一的であることを評価するのは、その傾向の一つではないかと思います。尖った長所をとことん伸ばし、苦手な部分は平均点。それ以下であれば、周りに感謝しながらサポートしてもらおう、ということを社員には伝えています。
経営をしていると、どうしてもできていない部分に目が行きがちですが、組織の総合力としては、ジェネラリストが平均的に前線に配置されるよりも、得意な領域を持つスペシャリストがそれぞれ前線で活躍している組織が強いと考えています。ただし、1つの物事にしか目を向けられず、ビジネスを理解していないことを良しとするわけではありません。
そして、プロフェッショナルの定義については、Core Value(CINCの行動規範)に落とし込まれています。
Core Value
CINCのCore Valueは下記にも記載されています。
https://www.cinc-j.co.jp/recruit/
少し多いと感じるかもしれませんが、私としてはこれでも足りないくらいと思っています。「行動規範は少ないほうが良い」という意見があります。企業によっても考え方は多様であって然るべきです。しかし、私には育ち方が違う仲間が集う組織で「ツーカー」は可能な限りなくしたい、という考えがあります。海外の仲間を迎えるときはより重要になることです。
また、行動規範は多いですが、階層をBase、Value、High Valueの3段階に分けています。考え方も育ち方も違う仲間が集まる会社で、プロフェッショナルに求められる基礎スキル・考え方から最重要課題までを設定し、目指すべき姿として言語化する必要性を感じ、このようなCore Valueになりました。これは、CINCが提唱するプロフェッショナル、CINCで通用する人という形ではなく、どの会社でも通用する、人格あるプロフェッショナルな人になろう、という思いで設計しています。
CINCの仲間に求めることとこれから
今回は創業時の想いやCI、新社名などについて書きました。私が求めるのは、CINCのCIに共感し、個の成長とCINCのビジョンが重なった上で、一緒に実現していこう、と熱く声に出して共に歩める仲間です。今のCINCにはそういった仲間が集っています。
我々は「マーケティングソリューションで日本を代表する会社を創る」というビジョンを達成するために、事業領域を拡大し今後も成長していきます。
この記事をご覧になり、CINCに興味を持っていただけた方がいましたら、お気軽にお問い合わせください。まだ事業の詳細は書いてませんが、以下のような領域に興味がある方の問い合わせをお待ちしています。
- マーケティングを追求したい
- CMOになりたい
- データ領域にチャレンジしたい
- ビッグデータの技術領域にチャレンジしたい
- 自然言語のプロダクトを作りたい
- 成長産業で働きたい
- CINCに興味が湧いた