新型コロナウイルスによって見えた可能性とは

学生団体Epoch副代表 新三回生の柿本です。

今回は2020年3月現在、日本含む世界で流行している新型コロナウイルスによって、
新しい動きが生まれつつあるのではないか?という考察になります。

新型コロナウイルスによる社会的影響

皆さんも連日のニュースの中でご存知だと思いますが、中国・武漢にて発生した新型コロナウイルスに対して、日本もウイルスの持ち込みを完全に防ぐことはできず、2020年3月現在、全国的に感染が拡大しています。

政府からの要請によって、日本では当然だと考えられていた働き方に一時的ではあるものの、変化が生まれています。

感染拡大を食い止めるためには大人数が集まることは避けるべきだとのことで、
社員全員が一つのオフィスに集まって仕事をするのではなく、リモートワーク(インターネット環境などを利用して、在宅しながら仕事を行うこと)というケースが出てきました。

これまでにもリモートワークを導入している企業はありましたが、今回の新型コロナウイルスの一件で、リモートワーク自体の知名度が高まったと思います。

また、大人数が集まるイベントは感染リスクがあるため、自粛ムードが広がっています。

特にライブハウスは実際に感染者が出たというだけでなく、「人が集まる、密閉空間である」ということで、イベントの自粛など、多大な影響を受けています。


新型コロナウイルスが、日本そして世界に与えている社会的・経済的影響は非常に大きいですが、「こんな状況だからこそ活きること」があると感じます。

離れているからこそのメリット

まず、働く・活動する場所・時間に自由が生まれるということです。

当然、物事には期限というものが存在しますが、それさえ守れば、自分に合ったスタイルで動くことができるので、効率化・ストレス軽減に繋がります。

単純に移動時間が0になるということで、時間の絶対量も増やすことができます。

特に僕が注目したのは、ライブハウスや会議室など、「人数的キャパシティが限られている場所」に縛られることが無くなるということです。

例えば、有名バンドのライブをオンラインでライブ配信するとすると、

A.チケットが当たらなかった人も見れる
B.見る側もハードルが低い

というメリットがまず考えられ、Aのメリットはライブチケット転売の抑止に繋がります。
「オンラインでライブを観たい人が、ライブが配信されるURLを購入する」という形にすれば、イベンターは実質無限にチケットを用意できますし、さらなる売り上げが見込めます。

Bのハードルが下がるということは、バンド側にとってもより多くの人にライブを観てもらうきっかけになるというメリットになります。

同時に「会場に行ってライブを見る価値」を創り出していく必要がありますが、それはこれまでにライブで求められてきたことと大差ないことですから、バンドの手腕によって解決できると考えます。

まだ会社に属していない学生の考えなので、多少的外れな部分もあるかもしれませんが、僕の考えるオンラインで会議を行うメリットも記します。

A.多くの意見を取り入れられる
B.会議特有の空気感が薄まる

Aのメリットは、一つの会社内でより多くの人に参加してもらえるというだけでなく、
社外から一時的に専門家の意見を取り入れるという場合でも効率的です。
誰か一人が専門家の話を聞いて、会議に下ろすのではなく、そもそも専門家に会議に参加してもらえれば、会議が進むだけでなく、その場で質疑応答が行えます。
オンラインであれば社外の方でも参加しやすいです。

「人数が多すぎて、意見がまとめられない!」という場合もあるかもしれませんが、そういう場合は、会議後にオンラインでフィードバックを送ってもらうなどと言った形で、柔軟に取り入れられると思います。

Bのメリットも参加者のストレス軽減に繋がると考えます。僕は京都大学軽音楽部で部長をしていた時に数多くの会議に参加しましたが、スムーズに進むということは非常に少なく、参加している部員の苛立ちなどを肌で感じることが多かったです。
オンラインでの会議はこの種のストレスの一つの解決策になるのではないでしょうか。

その他、大きな校舎を用意できない個人塾などでも活用できると考えられます。


インターネット環境が日本である程度整って以降、これらのメリットは存在していましたが、皮肉にも新型コロナウイルスという危機によって、その価値を再認識する機会となったと感じます。

このような事態においても、学生だからこそ今貢献できることは何なのか?学生ならではのオンラインの活用法があるのでは?と 集まることができなくても、思考を止めないことが大事だと思います。

そんな学生が集まるきっかけとしてEpochはあるべきだと思いますし、そんな学生の爆発力を秘めたEpochでありたいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

学生団体Epoch所属
京都大学工学部物理工学科所属
柿本 遼