『キャンプファイヤー』という特別な時間の創り方

前回に引き続き、今回も春キャンプで学んだことを書きたいと思います。

最後1本では、自分はPD(プログラム ディレクター)として心と頭を使いながらリーダチームと共に、子どもたちに自分が書いたThemeを届けてきた春。


取り上げるのは、どのキャンプでも最後の夜に行われる、子どもたちも楽しみにしているキャンプファイヤー

リーダー一人一人が最高のキャンプの締めくくりになるように、全力で創る時間。 


そんなキャンプファイヤーの時間にもたくさんのこだわりが込められていることを紹介したいと思います。


キャンプファイヤーには大体の流れはあるものの、そのキャンプによって構成や特色は様々です。

私の団体のキャンプでは、楽しく面白いゲーム要素のある『上げレク』でMAXを迎えた後に、キャンプを振り返ったり、しんみりと歌を歌う『下げレク』で落とし、PDからの想いを伝えるsocialの時間で締めるというのがテンプレートになっています。


今までいくつものキャンプファイヤーを見てきた中でも、私が心奪われたのは、2019夏に全リーダーでみた、10泊11日キャンプのファイヤー後に想いを伝えあう時間。

子どもたちもリーダーたちも涙ぐんでいる姿が私の心に残り、自分もこの夏大舞台を目指すきっかけの一つになりました。


そして、この春、その大舞台に一歩近づいた5泊のキャンプでは、私自身初めて涙を流しました。

下げレク直後、子どもたちからサプライズで、チームごとに一言と共に寄せ書きをもらい、その後、スタッフの歌を聴いた後、PDのsocialの時間となりました。

私は初めてキャンプファイヤーでスタッフの歌を聴いたのですが、これまたすごく染みる歌詞をフルでアコギを手に、力強く歌うのです。

上手くいくことばかりではなく、ぶつかり合うこともあったけれど、みんなと心を一つに頑張ってきた5泊を振り返り、歌の時間から子どもたちもリーダーたちも涙を流していました。

その後のsocialの言葉も、とても響き涙が止まりませんでした。


その後の2泊3日のキャンプのファイヤーでは、PDから「あなたには一番最初を務めてほしい」とお願いされました。

トップバッターは初めてで、今までのキャンプでいつも一番手が空気を盛り上げていた姿を思い出し緊張しましたが、その想いに応えようと挑戦することができました。

どんなファイヤーの時間にしたいのか、どういう構成にしたいのか考えて、空気の上げ下げを棒線グラフに表しイメージしていたことも知っていたので、PDが想い描いている時間を私も創りたいと思いました。


ラスト1本。自分がPDのキャンプ。

いつもは、レクを一つして創る側だった。

今回は初めて、自分が1からこの時間を創る

スタッフから、たくさんのことを教えてもらいました

まず、どんな時間にしたいのか?

fun重視なのか、それとも子どもたちを泣かせるくらい下げて落としたいのか。

ガッと一気に上げて、ジワジワ徐々に下げるのか。

そして、子どもたちに届くsocialにするために下げるには、MAXまで上げないと下がらない。だから、上げの時間も大切だってこと。


私は、今までの時間もチームのみんなのために頑張ってきたからこそ、楽しいと感じられる時間にしたいと思いました。

そこで、上げることを大事に、リーダーの人数の関係から、4つ上げレクをして、2つ下げレクをしてsocialという構成にしました。


次に、構成が決まった後は、どこを誰に、何をしてもらうのか。

やりたいレクをやらせてあげることも、もちろん大事。

だけど、ちゃんと自分がしたい時間にするためには、できる人にきちんと上げてもらうことも大切だと教わりました。

自分が考えた、この順番でやってほしい!ってことも、「あなたにこう期待してるから、ここでお願いしたい」としっかり伝えることができました。

そして、任せて!ってそれぞれが自分に応えてくれた時はとても嬉しかったことを覚えています!!

初めての立ち位置、初めてのレクをするリーダーもいたけど、時間がない中一生懸命詰めて、良い時間にすることができました。

最後、自分のsocialの時間。

事前に詰めていたけど、2泊の間にたくさん成長した姿、誰かのために自分の力を使い頑張った子どもたちを前にして自然と伝えたいことが溢れてきました。

スタッフやリーダー達から、social良かったよって伝えてもらえたことが、すごく嬉しかったです。


キャンプファイヤーは、楽しいだけじゃない。

たくさんの想いが込められた特別な時間なんだなということを、改めて感じた春でした。