新型コロナに"壊された"大学生の悩み。 Part4(展望編)

 どうも、Epoch副代表の柿本です。長々と続けてきた、コロナ禍のお話もようやく最終回です。次からはもっと明るい話題があればいいな…と祈るばかりです。

 今回は、コロナ禍がある程度終わるorこれからの生活の方向性が決まった時にどう動きたいか?という展望の話をします。

 Part1.2.3を読んでいない方は、1から順番に読んでいただけると幸いです。
 Part1→ Part2→ Part3→


本当の意味で取り戻すことはできない。でも…

 一番単純で、最高の展望は、コロナ禍で失われたことを全てリセットするかのように、できなかったことを再開するということです。しかし、完全にリセットすることは、時間が逆行しない限り不可能です。それだけでなく、そもそも今ほどの自粛ムードが無くなったとしても、この先にあるのはwithコロナである前提で考えなければいけません。

 個人的には、大学生の間は完全に元の日常に戻るとは考えていません。

 しかし、同時にコロナ禍において進歩したことも多くあります。リモートワークやオンライン授業による効率化は最たる例でしょう。

 とはいえ、コロナ禍においても、時間だけは過ぎ去っています。大学生活4年間のうち、1/8以上が失われたと思うと、中々辛いものがあります。その分だけ若さも失われたと考えると、人生短いものかもしれません。やはり、その中でできなかったことをもう一度見つめ直したい。

 つまり、短期間でコロナ禍で失われたことをできるだけ再現することがまずは最優先なのかなと思います。同時に、コロナ禍での変化の波に乗ることも必要だと考えます。


(コロナ禍で)失われた時を求めて

 プルーストの有名な小説ですね。読んだことはありません。ただめちゃめちゃ長いらしいですね。活字にもちゃんと触れないといけないですね。。。

 僕個人としては、旅行やライブなど、できなかったことはたくさんあるのですが、一番辛かったのは、フェスを開催できなかったことです。しかし、普通のライブハウスで開催するには、三密も避けられませんし、お客さんの数を減らさなければいけないとなると、金銭面も問題があります。

 となると、野外フェスしかないなと。

 正直、金銭面ではライブハウスを借りる比にならないので、実現可能性は?と言われると渋い顔しかできません。しかし、一つの再現法としてはアリだと思います。

 あと、Part1でも軽く触れましたが、コロナ禍で一番マイナスに感じたのが、新しい人や考えに触れる機会が失われたということです。

 教授に直接会うことはほとんどなく、家で黙々と勉強する時間が続きます。実際それでも勉強はできているのですが、やはり今までの大学生活との差を感じざるを得ません。

 しかし、逆に、僕が4本も長々と記事をかけるぐらい、いろんなことを感じ取った大学生も少なくないと思うんですよね。

 なので、コロナ禍で考えたことや成長したことを共有する場があれば、面白いんじゃないかと考えました。別に物凄いアイデアを共有しないといけない、というのではなく、単純に「しんどかったよね」「こうなったらよかったのに」みたいな話でもいいと思うんです。
 なぜならコロナ禍で考えたことは、日常では浮かばなかった要素を内包している可能性が高いと思うからです。

 まずはそれでちょっとでも刺激になって、モチベーションになったら十分ではないでしょうか。その先に何かを生み出せそうだとなれば、もちろんシフトしていきます。そんな柔軟な場所があったら面白いかな、なんて思います。


オンラインを活用して価値を生み出す時代

 先ほどは、対面で集まってできなかったことを、どうにかwithコロナの様式に合わせて再現するということを考えましたが、次は、オンラインを活用して、新しい価値を生み出すということを考えます。

 オンラインのメリットで最も大きいのは、時間・場所に縛られないことでしょう。例えばですが、自分の好きな時間・好きな場所で自分の求める体験ができたら最高ですよね。音楽のサブスクリプションサービスはある意味これを叶えているように思います。

 コロナ禍で、様々な需要が生まれ、同時に小さなウェブサービスであれば一人でも勉強すれば開発できる時代になっています。つまり、参入障壁はかなり下がりつつある状況ですから、小さな需要を見つけ出して、アイデア勝負で成功するサービスが増えてくるんじゃないかと思います。

 特に大学生は、生活が激変し、それがまだ続いている状況なので、コロナ禍で生まれた小さな需要はまだまだあると思います。

 ちなみに、僕は、コロナ禍で、外で服を着る機会が減って、同時に新しい服を買う機会も減ったので、家でもファッションを楽しめるようなサービスがあったらいいなぁなんて思ってます。


まず目の前のものに向き合う。でも足りない。

 来年には僕も4回生になり、研究室配属・院試などが待っています。要は、当分は勉強です。院試が終われば、やっと自分がやりたかった研究に着手することができます。正直なところ、それまではそのための準備が一番です。ただ、筋トレをやめるつもりもありませんし、新しい考えを取り込むこともやめません。今までやってきたことをやりながら、目の前のものに向き合う。これが第一です。

 しかし、コロナ禍前から感じていた、「何か形として成果を残したい」ということがまだ達成できていません。

 自分は圧倒的なスキルがあるわけでもなく、人脈があるわけでもなく、人生を上手く生きていく器用さがあるわけでもありません。ただ、だからと言って怯えてインプットを続けているだけでは、新しい世界に触れることができません。

 ですから、「多少不格好でもいいから、何か形として成果を残す」ことを目標にします。これは、Epochとしても成し遂げたいと考えています(新型コロナによってフェスも開催できなかったので)。

 その成果が誰かのためになる形でなければいけないのは、当然です。Epochとして何ができるのか、改めて考えていきます。


 今回も非常に長くなってしまいました。ただ、具体的なアイデアがあるわけではなかったので、今回が言語化するのが一番難しかったです。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました!みなさん健康に気をつけてお過ごしください。

学生団体Epoch 副代表 柿本 遼