支援に懸ける想い

 こんにちは、FEST-HIROSHIMA3年の加嶋です。

 前回の理念紹介に引き続き、各事業部の概要についてお話ししようと思います。今回は【支援事業部編】となっております。最後まで読んでいただければ幸いです。

 前回のまとめになりますが、FESTの世界から向こう見ずな支援をなくすという理念を達成するために、支援活動を行う支援事業部、理念や支援活動を世界に発信する啓発事業部、そしてそれらの活動資金を調達するファンドレイジング事業部の3つに分かれているという所までお話しました。なので、今回は【支援事業部】について詳しくお話していきます。


支援事業部 
 支援事業部は最良の国際協力の探求と実行を行動指針として、支援内容の立案から実行までを行っています。

 そして支援事業部は、地域によって2つの班に分かれています。一つ目がサンルーキー地域のスラムを支援する雇用班で、2つ目はバキリッド地域のスラムを支援するSB班です。それぞれについて簡単に見ていきましょう。

 雇用班
 雇用班の支援しているサンルーキーは、子供の数が多く、他のスラムと比べても貧しい地域です。ここではLBP(Lending For Business)PJという、住民の自己実現に携わるPJを行っています。もう少し具体的に、少額の融資を通じて、ビジネスを拡大させ収入の増加をはかることや、無職の方が仕事を始めることができるようにサポートすることなどを行っています。

 そもそも支援というのは、相手ができない(能力がない)と決めつけることに大きな危険性があります。もちろん、ノウハウがなくてできないことも多分にしてあります。しかし、相手に能力があるのにそれをないと決めつけて一方的な支援することは紛れもない「向こう見ずな支援」です。

 雇用班のPJにあてはめると、不足しているのは少しのお金であって能力ではありません。だから少しのお金でビジネスの充実を図り、収入の増加を目指します。このことこそが最終的に住民自ら問題を解決できる力を伸ばし、ひいては住民の自己実現につながるのです。

 SB班  
 SB班の支援しているスラムの特徴として、エリアが小さいことや住民のリーダーが協力的なことなどが挙げられます。しかし、ゴミが多く散乱していることや、土地が低く雨に弱いことも特徴です。

 そして、SB班は防火問題の解決に取り組むPJを行っています。なぜならスラムでは往々にして住居が密集しており消火設備はなく、一度火災が発生すると甚大な被害をもたらすからです。加えて異常なほど混線している電線の漏電による火災の危険性など、火災が発生しやすい環境であるともいえます。

 火災はお金や家などの財産を奪い、そしてそれが貧困を加速させます。そして何より、そこで生活している人の命が奪われることに繋がります

 この地域では道幅が狭く消防車が入れないこともあり、防火という問題が住民にとっても最も解決すべき問題でした。そこでSB班では、民と共に消火器を買う資金集めを行い、消火器10台を設置することができました。 

 現在は住民の方だけで消火器を維持・管理できる仕組みを、住民と共に考えています。

 

 このように支援事業部は最良の国際協力を探求と実行を繰り返し、そして住民を第一に考え活動しています。


 今回は長くなってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございます!

 次回の【啓発事業部、ファンドレイジング事業部編】でお会いしましょう~!