こんにちは!なぎです!
本日は引退ブログを書かせていただきます。
1人の4年間の日記を覗く感覚で見ていただけたらと思います。
まず始めに、日頃より私たちに多大なるご支援、ご協力をいただきありがとうございます。皆様の支えがあり、24チームも無事に終えることが出来ました。
これからも続くMUGLに、今後ともお力添えをいただけましたら幸いです。
引退ブログ。
同期のみんなのブログを見て、同じチームにいてもみんなの4年間にはそれぞれの物語が詰まっていることが分かります。
私もこのチームで過ごした4年間を忘れないように書き留めておきたいと思います。
3年間続けた女子サッカー部の最後の大会はコロナの影響で中止になり、不完全燃焼のまま幕を閉じたことに悔いが残った。
もう少しスポーツを続けたいな、と頭の片隅では考えていたものの、サークルで楽しく体を動かせればいいや、と軽い気持ちで始まった大学生活。今のように新歓の勧誘も一切なく入学早々オンライン授業が始まったことで、きっと孤独な大学生活を送るんだ、と思っていた。けどもしあの時対面新歓を受けてしまっていたら私は今女ラクにいなかったと思う。
ラクロスは猫の恩返しを見ていて知ってはいたけれど、まさか大学で出会うなんて思いもしなかった。
えんさんからDMで勧誘を受け、1回だけなら、、と参加してみた体験会。
「なにこのスポーツ?!面白い、楽しい!」と新しいスポーツの魅力に触れ、女っかのような明るい雰囲気と、先輩の優しさと、ショートカットのはつきさんへの憧れで一瞬で虜になっていた。
部活は顧問や副顧問の先生がいて成り立つものだという印象があった分、学生主体で部活を動かしていることにもとても驚いた。優柔不断ではあったものの、魅力溢れるMUGLで4年間を過ごしたい、という強い思いから入部を決めた。家が遠いとかお金がかかるとかよりも、この先輩たちとラクロスをしてみたいという気持ちが大きかった。
しかしスポーツに対しての考えが甘すぎたことに気づくことの多かった1年目。
コロナ禍でグラウンドに行くことができず公園での練習に変わったり、zoomを繋いで庭で練習をしたりと、今考えるとコロナ真っ只中を生きていたんだなぁと思うけれど、あの頃は新しい生活スタイルになったことに加え、恐ろしく変わっていく世の中の変化に不安だらけの1年だった。私はコロナへの不安から周りよりも長くオンライン練習を継続していたが、みんなと同じ時間に公園に行き練習をしたり、ラントレも欠かさず行ったりと、みんながグラウンドで上手くなっている分私も1人でできる最大限のことで補おうと頑張った。地味な練習を地道にこなすことが得意だった私は、そのおかげでグラボ、スナッチが得意技術になった。久しぶりにグラウンドでみんなと練習をした日、基礎的な動作が1番上手いとじょーさんに褒めてもらえた時はとても嬉しかった。
公園で練習をしていると色んなおじいちゃんおばあちゃんに話しかけられた。みんなも経験あるよね?笑
新しい見た事のないスポーツに興味を持って寄ってくる人は決まって「なんのスポーツ??」と聞いてくる。「ラクロスです」と伝えると、「ナチュロス??」と言われ、「らくろすです!」ともう一度伝えると、「あぁ、ナチュロスね」と返ってくるやり取りも平和でとても微笑ましく、公園練習の密かな楽しみでもあった。
1人での練習はつまらなかったけど、フィードバックをくれたり褒めてくれる仲間の存在があったからこそ乗り越えることができた。
私はラクロス部に入るまで、正直スポーツに対して頭を使うといったことを全くしてこなかった。ただただ楽しく体を動かしていただけ。だからラクロス部に入って、部活のmtgや試合反省、練習中の「なんで?」の深堀りや具体的な言語化など、私にとっては新しくハードルの高いものばかりだと感じることが多かった。「試合のあのシーンのとき何考えてた?」とか、「あのシーンのパスどうだった?」とか、そんな一瞬のプレーにもこだわりを持っていることに最初は驚いた。こんなに細かいところまで考えるなんて、、、と。スポーツは奥が深いことを実感した。
レベルや考え方、やる気が高かった同期がたくさんいた反面、私は部活への思いとプライベートの充実への思いも捨て難く、モチベーションに対して差を感じていた。目標を決める時も、上を目指すより今の安定を目指したいという発言をしてしまっていたほど、私のメンタルも弱々しかった。今も強者のメンタルとまではいかないけれど、少なからずこの頃よりは強いメンタルを持てるようになった。
4年生が抜け、1番多く試合に出場する学年になった2年目。ふうさんとの2月の面談で、MFに挑戦したいことを伝えていたほど、攻守共に関われるMFに憧れを持っていた。4QフルMFは大変だったけど、常に武蔵のプレーに関わることができるこのポジションが私は大好きで、4Q走りきった後の疲労が清々しく思えていたほど、誇りを持てるポジションに巡り会うことができた。
人数の関係もあり「2年生が主体」などと言ってしまっていたけれど、その確実で堅い土台を陰で作ってくれていたのは間違いなく3、4年生の努力の結果だった。それにも気づかず大きな態度をとってしまっていたこと、深く反省している。3年のチーム作りの時期になり、基盤作りの難しさに直面して初めて気がついたなんて、本当に周りが見れていなかったんだと痛感した。しかしラクロスの技術面に集中出来たことで、ラクロスの楽しさに気づき始めた時期でもあった。ふうさんにも、ナギの目が変わったねって言われたのはこの時期だったと思う。たった1枚の試合の写真を見てもみんなが楽しそうにラクロスをしているし、輝いているし、何より躍動感もある。みんなで高めあって練習が出来ていたんだと改めて感じた。そんな環境を作ってくださったみるさん、ことさん、かなめさん、えんさん本当にありがとうございます。
チーム、そして私自身の壁にぶち当たった3年目。今までの自分ではいけない、変わらなければいけないんだということに気付かされた。今まで目を逸らしていたことに目を向けなければならなくなった。意見をその場で考えてすぐに発言する、という簡単に見えるようなことが私にはとても難しかった。
今までは言われて嬉しかったはずの”なぎって優しいよね”というレッテルを貼られていたことが初めて辛いと感じた。同期から辞めたいと相談を受け、今のチームの現状でそれをみんなに言えないという悩みを聞いていた一方、チームに所属するみんなの想いも知っていた分、その2つの相反する思いがぶつかる境界線に板挟みにされた時は正直とても辛かった。どうしたら良いのか分からなくなり涙が止まらなくなる時もあった。
チームから逃げたいと思ってしまったこともあったけど、それでもこのチームに居続けたのはみんなと引退がしたかったから。最後まで大好きなみんなとラクロスをしたい気持ちの方がが大きかったから。
あの時の私にとって主将をやることへのハードルはとても高かった。辞めてしまった同期に主将をやって欲しいという意見も多かった中、今までチームを主語にして考えて来なかった私が主将を名乗るなんて、。みんなからもどう思われるか不安があった。でも私はOGさんが繋いでくれたMUGLを、ここで終わらせてはいけない、この一瞬の出来事で継続できないチームにしてはいけないという思いへの責任を取りたいと思った。みんなが出していた主将像とはかけ離れていたけれど、チームを客観視することが得意であったこと、学年関係なくみんなが笑顔のチームを作りたいという思いがあったことから主将に立候補した。
私が主将に立候補した日、私が主将になる場合の懸念点を出しその部分を補っていこう、という話し合いになった。私抜きでの話し合いを待つ間はとても長く感じたし、みんなはそもそも納得しているのか本当に怖かった。そんな中でも、こはるさんやまなみさんを始め、沢山のOGの皆さんの支えがあったからこそ、私たちは前を向いて進んでくることができた1年になった。この頃から、らもさんと来てくださったあやさん、あいこさんなど武蔵の枠を超えた方にも支えてもらえるチームになり始めた。どんな状況でも私たちに期待をし続けてくれる周りの存在が私たちの活力で、応援してくれる人がいるだけで心に安心を持つことがでただけでなく、再びラクロスが楽しいと感じるようにもなった。何があってもMUGLを繋いでいかなければいけないと強く感じ、人との繋がりや他人への尊重の気持ちをより1層大事にしたいと思うようになった1年だった。
更に私は細かな作業が得意だったことから主務も務め、顔の見えない相手とのやり取りに細心の注意を払った。礼儀、尊重、言葉遣いなど、お互いが気持ちよくグラウンドを使えるように、女ラクの印象にも気を遣うようになった。その結果、だんだんと良好な関係性を築くことができていったのではないかと思うし、いつの間にかチームを主語にして考えられるようになっていた。
しかしまだクロスを持ち4ヶ月目のゴーリーつかさと、フィールド9人のフルメンバー。
毎回の試合は冷や冷やしていた。いつ誰がどうなってもおかしくない状況の中でも、誰も怪我をしないことを祈るしかなかった。キャプテン集合で集まった時に相手チームに人数を数えられ、「え、10人?、」という反応をされたことも更に私を不安にさせた。
交代無しの現状を1番良く分かっているのは自分たちだけど、武蔵単独でリーグに出たいと決めたのも自分たち。理想と現実の厳しさの中で戦うしかない状況で、突き抜けるしか方法はなかった。それでも最後まで走りきり、誰一人怪我をせずに終えられたことは不幸中の幸いだった。応援席を見れば応援してくれる人がいる、そんな当たり前ではない光景があることに、言葉だけでは現せないほどの感謝の気持ちでいっぱいになった。
そんな周りからのサポートのおかげで、最終戦が終わった日は、まだまだここからが私たちのスタートだ、とポジティブな気持ちでシーズンを終えることができていた。
そして学年が上がり4年生。
あっという間に最終学年になっていた。
新歓期間から1年生が次々と入部を決めてくれ、とても嬉しかった。土台が変わらないという強みに新しい風を吹かせてくれたおかげでさらにパワーアップできる材料が整い、リーグ戦が待ち遠しかった。はつきさん、みっちーさん、ともきさん。今まではなかった男性コーチの方が関わって下さり、新しいコーチ体制のもとで再びチームが始動した。
ラクロスを色んな角度から教えてくださるコーチの皆様だけでなく、武者として参加してくれる他大学のみんな、合同練習や練習試合など、沢山の人との繋がりに恵まれた環境ほど幸せなものはなかった。
愛し愛されるチームを作るため、pay it forward をスローガンに活動をしてから、
・「ありがとう」と発言する人が多いチームになった。
・他人を尊重することができるチームになった。
・楽しんでいることを見ている人にも伝えられるプレーができるようになった。
チームの成長をより感じることができたのも、多くの人との関わりができたからだと思う。そんなMUGLに関わってくださった全ての皆様に感謝しています。
私はプレー中、ボールを繋ぐ役割をすることが多かった。点を決めた回数は多くは無いけれど、初戦の帝京戦のフリシューで最初に点を決め、ワイルドカードの千葉戦のフリシューで最後に点を決めることができた。
ドローから繋がるブレイク、ゴーリーから受けるクリア、グラボから繋がるOFセット。自分が繋げたボールで点が決まった瞬間は本当に嬉しかった。
掲げ続けてきた2部昇格への目標がだんだんと近づくことで、チームを代表してOGさんや保護者の方に向けて送るメッセージも、自然と熱が入っていた。自分たちの試合をもっと多くの人に見て欲しい、と思うようになっていた。
最後の試合では負けることはなかったものの、敗北。
2部昇格したかった。
でも色んな想定をしていたからこそ、強者のメンタルを持てていた。試合はとても楽しかった。いつもはあまり観客席の声がはっきりと聞こえていなかったがワイルドカードだけはあやさんの声もはっきり聞こえたほど心に余裕を持ったプレーができていた。
悔しい気持ちは残るけど、このメンバーでの笑顔の瞬間が増えた試合になったことは間違いない。最後までhave funにプレーできたことは、このチームの集大成だと思う。
コーチの皆様
今まで私たちを支えてくださり、熱心なご指導をいただき本当にありがとうございました。
じょーさんのポジティブなマインドと笑顔、細かい一瞬のプレーを見逃さず褒めてくださったことで私は辛い練習も乗り越えられ、ラクロスの楽しさを知りました。
一つ一つの考え方に意味を持つことが重要だと教えてくださったふうさん、技術面でも組織面でもアドバイスをくださったおかげで安定した今の武蔵の組織があります。
優しさで包み込んでくださるみっちーさん、落ち込んでいる時にかけられるみっちーさんの言葉に何度も救われました。みっちーさんの前では自分の気持ちに正直にいられました。
私たちのチームを知ろうと、たくさんコミュニケーションを取ってくださったともきさん。比べ物にならない大事な私用と私たちのチームを天秤にかけてくださるほど愛を注いでくださり本当に嬉しかったです。
私の1年生から憧れの存在でいてくださったはつきさん。私が4年になりまたグラウンドではつきさんに教えていただけて幸せでした。これからもずっと私の憧れです。
同期
部活に入らなければ友達としても関わることがなかったのではないかと思うほど、個性豊かなみんなと出会えて本当に良かった。私を成長させてくれて、求めてくれてありがとう。
人として信頼できる人の1番はひかるだった。練習内外関係なくどんなに大変でも忙しくても一つひとつ絶対に手を抜かずにやり抜くひかるの凄さ。ひかると一緒にいるときの安心感はたまらないよ。
頭の回転の速さと明るさで武蔵のプレーと雰囲気に活気を持たせてくれたすー。常に高い目標を目指してそれを成功させる姿、一緒にプレーしていても足を止めてしまうくらい見とれちゃった。思い出すだけで感動しちゃう。
みんなのネガティブな気持ちにすぐに気づいて寄り添ってくれるいと。いとが隣にいてくれる日は少し弱くなれた。何でも話していいんだって受け止めてくれる広い心に何度も救われた。
考えることをやめず、常にラクロスに正面から向き合えるそら。そらと一緒の帰り道は本音を漏らせる時間でもあった。試合中そらの笑顔を見れた時は2倍嬉しかったよ。
現役のみんな
Gがシュートを止め、DFでボールを奪い、OFが点を決める。みんなで繋いでいるからシュートに向かえる。
これがチームスポーツの良いところ。
これから上手くいかないと感じる時があっても、自分がここでパスを受けたから、とか、ここでDFしたからこのシーンに繋がったんだ、とポジティブに捉えて自身の行動を褒めてあげて。できないだけじゃなくて、できているところは絶対にあるよ。いいコースにシュートを打った人、クリアの切り替えが早い人がいたらみんなでナイスの声を出そう!!褒められたら素直に喜ぼう!!
ワイルドカードでゆらがつかさの肩を叩いてる動画を見て私は確信した。優しくて、人の細かな行動や変化に気づけるみんななら明るいチームを作れるよ。
「あなたって主将っぽくない主将だよね」と親に何度か言われたことがある。けどそれはまさに私が求める主将像で、最高の褒め言葉だった。
学年とか役割とかは本当はあまり関係ない。
みんなが安心して所属できるチームであればなんでも良いんだと思う。みんなの苦手を補い合えるチームが過ごしやすいチームに繋がることに、主将を経験して主将という立場から見ていたからこそ感じることが出来た。ただそれだけだった。
私がおばあちゃんになって昔を思い出す時、きっと一番最初に出てくるのはみんなと過ごした熱い4年間だと思う。その頃にはラクロスの認知も確実に広まっている。嬉しいような寂しいような。
これから始まる私の新しい生活の土台になるのもここで経験したことが1番だと思う。
そんな私の人生に関わってくれて本当にありがとう。
1年前のチームへ
1年後のチームは愛で溢れ、みんなからの愛を受け取れるチームになりました。
みんなから貰った手紙や言葉で、私はみんなを愛する主将になれたことに気づきました。
どんな時でも、人との繋がりに感謝して最後の一年を過ごしてください。
みんなの笑顔がこれからもずっと続きますように。
応援しています。
まとまらない文章でしたが最後まで読んでくださりありがとうございました。
なぎ
本日は引退ブログを書かせていただきます。
1人の4年間の日記を覗く感覚で見ていただけたらと思います。
まず始めに、日頃より私たちに多大なるご支援、ご協力をいただきありがとうございます。皆様の支えがあり、24チームも無事に終えることが出来ました。
これからも続くMUGLに、今後ともお力添えをいただけましたら幸いです。
引退ブログ。
同期のみんなのブログを見て、同じチームにいてもみんなの4年間にはそれぞれの物語が詰まっていることが分かります。
私もこのチームで過ごした4年間を忘れないように書き留めておきたいと思います。
3年間続けた女子サッカー部の最後の大会はコロナの影響で中止になり、不完全燃焼のまま幕を閉じたことに悔いが残った。
もう少しスポーツを続けたいな、と頭の片隅では考えていたものの、サークルで楽しく体を動かせればいいや、と軽い気持ちで始まった大学生活。今のように新歓の勧誘も一切なく入学早々オンライン授業が始まったことで、きっと孤独な大学生活を送るんだ、と思っていた。けどもしあの時対面新歓を受けてしまっていたら私は今女ラクにいなかったと思う。
ラクロスは猫の恩返しを見ていて知ってはいたけれど、まさか大学で出会うなんて思いもしなかった。
えんさんからDMで勧誘を受け、1回だけなら、、と参加してみた体験会。
「なにこのスポーツ?!面白い、楽しい!」と新しいスポーツの魅力に触れ、女っかのような明るい雰囲気と、先輩の優しさと、ショートカットのはつきさんへの憧れで一瞬で虜になっていた。
部活は顧問や副顧問の先生がいて成り立つものだという印象があった分、学生主体で部活を動かしていることにもとても驚いた。優柔不断ではあったものの、魅力溢れるMUGLで4年間を過ごしたい、という強い思いから入部を決めた。家が遠いとかお金がかかるとかよりも、この先輩たちとラクロスをしてみたいという気持ちが大きかった。
しかしスポーツに対しての考えが甘すぎたことに気づくことの多かった1年目。
コロナ禍でグラウンドに行くことができず公園での練習に変わったり、zoomを繋いで庭で練習をしたりと、今考えるとコロナ真っ只中を生きていたんだなぁと思うけれど、あの頃は新しい生活スタイルになったことに加え、恐ろしく変わっていく世の中の変化に不安だらけの1年だった。私はコロナへの不安から周りよりも長くオンライン練習を継続していたが、みんなと同じ時間に公園に行き練習をしたり、ラントレも欠かさず行ったりと、みんながグラウンドで上手くなっている分私も1人でできる最大限のことで補おうと頑張った。地味な練習を地道にこなすことが得意だった私は、そのおかげでグラボ、スナッチが得意技術になった。久しぶりにグラウンドでみんなと練習をした日、基礎的な動作が1番上手いとじょーさんに褒めてもらえた時はとても嬉しかった。
公園で練習をしていると色んなおじいちゃんおばあちゃんに話しかけられた。みんなも経験あるよね?笑
新しい見た事のないスポーツに興味を持って寄ってくる人は決まって「なんのスポーツ??」と聞いてくる。「ラクロスです」と伝えると、「ナチュロス??」と言われ、「らくろすです!」ともう一度伝えると、「あぁ、ナチュロスね」と返ってくるやり取りも平和でとても微笑ましく、公園練習の密かな楽しみでもあった。
1人での練習はつまらなかったけど、フィードバックをくれたり褒めてくれる仲間の存在があったからこそ乗り越えることができた。
私はラクロス部に入るまで、正直スポーツに対して頭を使うといったことを全くしてこなかった。ただただ楽しく体を動かしていただけ。だからラクロス部に入って、部活のmtgや試合反省、練習中の「なんで?」の深堀りや具体的な言語化など、私にとっては新しくハードルの高いものばかりだと感じることが多かった。「試合のあのシーンのとき何考えてた?」とか、「あのシーンのパスどうだった?」とか、そんな一瞬のプレーにもこだわりを持っていることに最初は驚いた。こんなに細かいところまで考えるなんて、、、と。スポーツは奥が深いことを実感した。
レベルや考え方、やる気が高かった同期がたくさんいた反面、私は部活への思いとプライベートの充実への思いも捨て難く、モチベーションに対して差を感じていた。目標を決める時も、上を目指すより今の安定を目指したいという発言をしてしまっていたほど、私のメンタルも弱々しかった。今も強者のメンタルとまではいかないけれど、少なからずこの頃よりは強いメンタルを持てるようになった。
4年生が抜け、1番多く試合に出場する学年になった2年目。ふうさんとの2月の面談で、MFに挑戦したいことを伝えていたほど、攻守共に関われるMFに憧れを持っていた。4QフルMFは大変だったけど、常に武蔵のプレーに関わることができるこのポジションが私は大好きで、4Q走りきった後の疲労が清々しく思えていたほど、誇りを持てるポジションに巡り会うことができた。
人数の関係もあり「2年生が主体」などと言ってしまっていたけれど、その確実で堅い土台を陰で作ってくれていたのは間違いなく3、4年生の努力の結果だった。それにも気づかず大きな態度をとってしまっていたこと、深く反省している。3年のチーム作りの時期になり、基盤作りの難しさに直面して初めて気がついたなんて、本当に周りが見れていなかったんだと痛感した。しかしラクロスの技術面に集中出来たことで、ラクロスの楽しさに気づき始めた時期でもあった。ふうさんにも、ナギの目が変わったねって言われたのはこの時期だったと思う。たった1枚の試合の写真を見てもみんなが楽しそうにラクロスをしているし、輝いているし、何より躍動感もある。みんなで高めあって練習が出来ていたんだと改めて感じた。そんな環境を作ってくださったみるさん、ことさん、かなめさん、えんさん本当にありがとうございます。
チーム、そして私自身の壁にぶち当たった3年目。今までの自分ではいけない、変わらなければいけないんだということに気付かされた。今まで目を逸らしていたことに目を向けなければならなくなった。意見をその場で考えてすぐに発言する、という簡単に見えるようなことが私にはとても難しかった。
今までは言われて嬉しかったはずの”なぎって優しいよね”というレッテルを貼られていたことが初めて辛いと感じた。同期から辞めたいと相談を受け、今のチームの現状でそれをみんなに言えないという悩みを聞いていた一方、チームに所属するみんなの想いも知っていた分、その2つの相反する思いがぶつかる境界線に板挟みにされた時は正直とても辛かった。どうしたら良いのか分からなくなり涙が止まらなくなる時もあった。
チームから逃げたいと思ってしまったこともあったけど、それでもこのチームに居続けたのはみんなと引退がしたかったから。最後まで大好きなみんなとラクロスをしたい気持ちの方がが大きかったから。
あの時の私にとって主将をやることへのハードルはとても高かった。辞めてしまった同期に主将をやって欲しいという意見も多かった中、今までチームを主語にして考えて来なかった私が主将を名乗るなんて、。みんなからもどう思われるか不安があった。でも私はOGさんが繋いでくれたMUGLを、ここで終わらせてはいけない、この一瞬の出来事で継続できないチームにしてはいけないという思いへの責任を取りたいと思った。みんなが出していた主将像とはかけ離れていたけれど、チームを客観視することが得意であったこと、学年関係なくみんなが笑顔のチームを作りたいという思いがあったことから主将に立候補した。
私が主将に立候補した日、私が主将になる場合の懸念点を出しその部分を補っていこう、という話し合いになった。私抜きでの話し合いを待つ間はとても長く感じたし、みんなはそもそも納得しているのか本当に怖かった。そんな中でも、こはるさんやまなみさんを始め、沢山のOGの皆さんの支えがあったからこそ、私たちは前を向いて進んでくることができた1年になった。この頃から、らもさんと来てくださったあやさん、あいこさんなど武蔵の枠を超えた方にも支えてもらえるチームになり始めた。どんな状況でも私たちに期待をし続けてくれる周りの存在が私たちの活力で、応援してくれる人がいるだけで心に安心を持つことがでただけでなく、再びラクロスが楽しいと感じるようにもなった。何があってもMUGLを繋いでいかなければいけないと強く感じ、人との繋がりや他人への尊重の気持ちをより1層大事にしたいと思うようになった1年だった。
更に私は細かな作業が得意だったことから主務も務め、顔の見えない相手とのやり取りに細心の注意を払った。礼儀、尊重、言葉遣いなど、お互いが気持ちよくグラウンドを使えるように、女ラクの印象にも気を遣うようになった。その結果、だんだんと良好な関係性を築くことができていったのではないかと思うし、いつの間にかチームを主語にして考えられるようになっていた。
しかしまだクロスを持ち4ヶ月目のゴーリーつかさと、フィールド9人のフルメンバー。
毎回の試合は冷や冷やしていた。いつ誰がどうなってもおかしくない状況の中でも、誰も怪我をしないことを祈るしかなかった。キャプテン集合で集まった時に相手チームに人数を数えられ、「え、10人?、」という反応をされたことも更に私を不安にさせた。
交代無しの現状を1番良く分かっているのは自分たちだけど、武蔵単独でリーグに出たいと決めたのも自分たち。理想と現実の厳しさの中で戦うしかない状況で、突き抜けるしか方法はなかった。それでも最後まで走りきり、誰一人怪我をせずに終えられたことは不幸中の幸いだった。応援席を見れば応援してくれる人がいる、そんな当たり前ではない光景があることに、言葉だけでは現せないほどの感謝の気持ちでいっぱいになった。
そんな周りからのサポートのおかげで、最終戦が終わった日は、まだまだここからが私たちのスタートだ、とポジティブな気持ちでシーズンを終えることができていた。
そして学年が上がり4年生。
あっという間に最終学年になっていた。
新歓期間から1年生が次々と入部を決めてくれ、とても嬉しかった。土台が変わらないという強みに新しい風を吹かせてくれたおかげでさらにパワーアップできる材料が整い、リーグ戦が待ち遠しかった。はつきさん、みっちーさん、ともきさん。今まではなかった男性コーチの方が関わって下さり、新しいコーチ体制のもとで再びチームが始動した。
ラクロスを色んな角度から教えてくださるコーチの皆様だけでなく、武者として参加してくれる他大学のみんな、合同練習や練習試合など、沢山の人との繋がりに恵まれた環境ほど幸せなものはなかった。
愛し愛されるチームを作るため、pay it forward をスローガンに活動をしてから、
・「ありがとう」と発言する人が多いチームになった。
・他人を尊重することができるチームになった。
・楽しんでいることを見ている人にも伝えられるプレーができるようになった。
チームの成長をより感じることができたのも、多くの人との関わりができたからだと思う。そんなMUGLに関わってくださった全ての皆様に感謝しています。
私はプレー中、ボールを繋ぐ役割をすることが多かった。点を決めた回数は多くは無いけれど、初戦の帝京戦のフリシューで最初に点を決め、ワイルドカードの千葉戦のフリシューで最後に点を決めることができた。
ドローから繋がるブレイク、ゴーリーから受けるクリア、グラボから繋がるOFセット。自分が繋げたボールで点が決まった瞬間は本当に嬉しかった。
掲げ続けてきた2部昇格への目標がだんだんと近づくことで、チームを代表してOGさんや保護者の方に向けて送るメッセージも、自然と熱が入っていた。自分たちの試合をもっと多くの人に見て欲しい、と思うようになっていた。
最後の試合では負けることはなかったものの、敗北。
2部昇格したかった。
でも色んな想定をしていたからこそ、強者のメンタルを持てていた。試合はとても楽しかった。いつもはあまり観客席の声がはっきりと聞こえていなかったがワイルドカードだけはあやさんの声もはっきり聞こえたほど心に余裕を持ったプレーができていた。
悔しい気持ちは残るけど、このメンバーでの笑顔の瞬間が増えた試合になったことは間違いない。最後までhave funにプレーできたことは、このチームの集大成だと思う。
コーチの皆様
今まで私たちを支えてくださり、熱心なご指導をいただき本当にありがとうございました。
じょーさんのポジティブなマインドと笑顔、細かい一瞬のプレーを見逃さず褒めてくださったことで私は辛い練習も乗り越えられ、ラクロスの楽しさを知りました。
一つ一つの考え方に意味を持つことが重要だと教えてくださったふうさん、技術面でも組織面でもアドバイスをくださったおかげで安定した今の武蔵の組織があります。
優しさで包み込んでくださるみっちーさん、落ち込んでいる時にかけられるみっちーさんの言葉に何度も救われました。みっちーさんの前では自分の気持ちに正直にいられました。
私たちのチームを知ろうと、たくさんコミュニケーションを取ってくださったともきさん。比べ物にならない大事な私用と私たちのチームを天秤にかけてくださるほど愛を注いでくださり本当に嬉しかったです。
私の1年生から憧れの存在でいてくださったはつきさん。私が4年になりまたグラウンドではつきさんに教えていただけて幸せでした。これからもずっと私の憧れです。
同期
部活に入らなければ友達としても関わることがなかったのではないかと思うほど、個性豊かなみんなと出会えて本当に良かった。私を成長させてくれて、求めてくれてありがとう。
人として信頼できる人の1番はひかるだった。練習内外関係なくどんなに大変でも忙しくても一つひとつ絶対に手を抜かずにやり抜くひかるの凄さ。ひかると一緒にいるときの安心感はたまらないよ。
頭の回転の速さと明るさで武蔵のプレーと雰囲気に活気を持たせてくれたすー。常に高い目標を目指してそれを成功させる姿、一緒にプレーしていても足を止めてしまうくらい見とれちゃった。思い出すだけで感動しちゃう。
みんなのネガティブな気持ちにすぐに気づいて寄り添ってくれるいと。いとが隣にいてくれる日は少し弱くなれた。何でも話していいんだって受け止めてくれる広い心に何度も救われた。
考えることをやめず、常にラクロスに正面から向き合えるそら。そらと一緒の帰り道は本音を漏らせる時間でもあった。試合中そらの笑顔を見れた時は2倍嬉しかったよ。
現役のみんな
Gがシュートを止め、DFでボールを奪い、OFが点を決める。みんなで繋いでいるからシュートに向かえる。
これがチームスポーツの良いところ。
これから上手くいかないと感じる時があっても、自分がここでパスを受けたから、とか、ここでDFしたからこのシーンに繋がったんだ、とポジティブに捉えて自身の行動を褒めてあげて。できないだけじゃなくて、できているところは絶対にあるよ。いいコースにシュートを打った人、クリアの切り替えが早い人がいたらみんなでナイスの声を出そう!!褒められたら素直に喜ぼう!!
ワイルドカードでゆらがつかさの肩を叩いてる動画を見て私は確信した。優しくて、人の細かな行動や変化に気づけるみんななら明るいチームを作れるよ。
「あなたって主将っぽくない主将だよね」と親に何度か言われたことがある。けどそれはまさに私が求める主将像で、最高の褒め言葉だった。
学年とか役割とかは本当はあまり関係ない。
みんなが安心して所属できるチームであればなんでも良いんだと思う。みんなの苦手を補い合えるチームが過ごしやすいチームに繋がることに、主将を経験して主将という立場から見ていたからこそ感じることが出来た。ただそれだけだった。
私がおばあちゃんになって昔を思い出す時、きっと一番最初に出てくるのはみんなと過ごした熱い4年間だと思う。その頃にはラクロスの認知も確実に広まっている。嬉しいような寂しいような。
これから始まる私の新しい生活の土台になるのもここで経験したことが1番だと思う。
そんな私の人生に関わってくれて本当にありがとう。
1年前のチームへ
1年後のチームは愛で溢れ、みんなからの愛を受け取れるチームになりました。
みんなから貰った手紙や言葉で、私はみんなを愛する主将になれたことに気づきました。
どんな時でも、人との繋がりに感謝して最後の一年を過ごしてください。
みんなの笑顔がこれからもずっと続きますように。
応援しています。
まとまらない文章でしたが最後まで読んでくださりありがとうございました。
なぎ