こんにちは!群馬カープです🌵
今回は第2回オンライン定例研究会の報告をします!
担当はピーナツです、よろしくお願いします!🥜
突然ですが皆さん「SDGs」って知っていますか?
SDGsとはSustanable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称であり、正式には「国連が定めた2030年に向けた具体的な行動計画及び行動指針」といいます。
2015年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までの持続可能でより良い世界を目指す国際目標です。
17のゴールと169のターゲットから構成され、日本も積極的に取り組んでいます。
もっと、簡単に言うと、
「2030年にあるべき世界の姿」
「そのために目指すべき17のゴール」
ですね。
(出典:外務省,SDGsとは?https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html)
私たち群馬カープでは
「人格を成長させて社会で輝く人になろう!」
というVISIONをもって活動しています。
そして、具体的に社会に貢献できる人材を目指すために、今年度からSDGsについて考えていきます。
今回はSDGs13「気候変動に具体的な対策を」についてまとめてみました。
目次
1.SDGs13について
2.世界の現状
3.日本の現状
1.SDGs13について
SDGs13「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」
SDGs13とそのターゲットについてまとめたものが下の表になります。
(出典:国際連合広報センター「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」)
ターゲットとは具体的な課題の達成やそのための手段や措置を示しています。
これらを見ても、難しくわかりづらいですよね。
ズバリ一言でまとめると、
「国際協力して気候変動を抑制・阻止しよう!」ということです。
2. 世界の現状
【世界の気候変動】
・北極の氷河の溶解
・海面上昇による沿岸災害の増加など
・干ばつによる作物の減収、作物生産力の低下
・感染症媒介生物の生息域変化・感染拡大
・生物種の絶滅のリスク
住む場所が脅かされてしまうホッキョクグマ、とてもかわいそうですね。
気候変動といっても大気汚染や太陽放射量の変化などがありますが、
世界でもっとも危機意識をもたれている、とても厄介な問題が地球温暖化です。
【地球の平均気温】
(出典:気象庁)
これは気象庁が発表した1890年から2018年までの世界の平均気温を表したグラフです。
2018年の平均気温は産業革命前よりも1℃高いことがわかります。
このまま気温が上昇し続けると2050年には産業革命前より約2℃気温が上昇するとみられています。
気温だけ見たらあまりピンとこないかもしれませんが、間違いなく上記の問題が深刻になり、私たちの生活にも支障をきたすことになるでしょう。
世界ではパリ協定に基づき地球の平均気温上昇を産業革命前に比べて1.5℃に抑えることを目指しています。
地道な数字ではありますが、0.1℃でも低く保ちたいわけですね。
【地球温暖化の原因】
地球温暖化の原因といえば、皆さんご存じだと思いますが「二酸化炭素」ですね。
ではなぜ二酸化炭素が地球温暖化を引き起こすのでしょうか?
(出典:全国地球温暖化防止活動推進センター)
二酸化炭素が地球に及ぼす影響をまとめてみました。
1 地球上の二酸化炭素が増加する。
2 CO₂の温室効果により地表の熱が放出されづらくなる
3 熱がこもり、気温が上昇する。
⇒地球温暖化
少し、地球温暖化について理解いただけたでしょうか。
CO₂の温室効果が地球温暖化を引き起こすわけですね。
特にCO₂はいたるところで出てしまうので私たちを悩ませています。
では、世界ではどれくらいCO₂を輩出しているのでしょうか。
(出典:全国地球温暖化防止活動推進センター )
上の図は主要国の二酸化炭素排出割合と一人当たりの排出量を示しています。
国ごとにまとまっていて、左の棒グラフが世界全体における国ごとの排出割合ですね。
中国がダントツ一位、続いてアメリカ、インド、ロシア、そして日本!なんと日本は世界で5番目に多くCO₂を輩出しています。
また、右の人型グラフが一人当たりのCO₂排出量を表しているのですが、一人当たりでみると日本は4番目に多くCO₂を出しています。
筆者はあまり深く考えず生活していましたが、これを見るとちょっと生活習慣を見直したいですね。
いろいろ話してしまったのでここで世界の現状についてまとめました。
世界の現状まとめ
・SDGs13≒地球温暖化の解決
・地球温暖化の主な原因はCO₂による温室効果
・日本はCO₂排出量が世界で5番目である
・地球温暖化は世界規模で取り組む課題である
3. 日本の現状
ベルテルスマン財団とSDSN、各国のSDGs評価「SDG Index & Dashboards 2019」発表2
上の図は日本におけるSDGs達成度を色分けしたものです。
緑がもうすでに達成しているもの。
緑→黄色→オレンジ→赤になるほど目標達成が見えていないということになります。
SDGs13を見ると、真っ赤ですね。
では具体的に日本はどれくらいの基準の二酸化炭素削減を目指しているのでしょうか。
環境省によると、
「2020年以降の温室効果ガス削減に向けた我が国の約束草案は、・・・実現可能な削減目標として、国内の排出削減・吸収量の確保により、2030年度に2013年度比▲26.0%(2005年度比▲25.4%)の水準(約10億4,200万t-CO2)にしました。」
(出典:環境省 「日本の約束草案(2020年以降の新たな温室効果ガス排出削減目標)」)
と書かれています。
つまり、2030年度の温室効果ガスの排出を2013年度の水準で26%削減することを目指しています。
そして、最近では2050年までに2013年度比の80%までに引き上げました。
80%削減を実現するためには、
・業務用や家庭用などすべての社会インフラをオール電化または水素利用などのエネルギーに入れ替えること
・運輸部門(自動車・電車・航空機・船舶など)のすべてのエネルギーをすべてゼロエミッションにすること
・発電を100%非化石化にすること
これらの取り組みをしたうえでなお
・産業分野では、農林水産業と鉄鋼産業・化学産業などしか温室効果ガスを排出することができない
(出典:資源エネルギー庁 「CO2排出削減に必要なのは「イノベーション」と「ファイナンス」」 )
これらの水準を満たすことが必要とされます。
80%目標とは本当に基準が高いものですね。
このように現状の日本はCO₂削減目標の達成には厳しい状況に置かれています。
では、世界の国々は日本をどのように見ているのでしょうか。
海外からは批判が…
2019年12月にCOP25(気候変動枠組条約第25回締約会議)がスペインのマドリードで行われました。
ご存じの人もいるかもしれませんが、この会議で日本はある賞をもらいました。
その名も「化石賞」。
世界から称賛されて、栄誉としての賞かと思いきや、この化石賞は地球温暖化対策に前向きな取り組みを見せない国に対して贈られる不名誉な賞でした。
日本は世界から皮肉を浴びせられることとなってしまいました。
ではなぜ化石賞を受賞したのか、
それは日本の化石燃料発電に対するスタンスが問題だったからです。
日本国内では石炭火力発電施設の増設の方向性が示され、また国外においても石炭火力発電施設に多額の投融資をしていました。
世界では石炭火力発電の撤廃を目指しているのにこのような日本の対応に疑問を持つ声も少なくありません。
それでは日本はどれくらい火力発電に頼っているのでしょうか。
出典)資源エネルギー庁 「2019-日本が抱えているエネルギー問題」
これは経済産業省が出している「電電力量に占める再生可能エネルギー比率の比較(2017年次)」です。
一番右端が日本なのですが、日本の化石燃料資源と原子力発電が占める割合は84.0%、日本の再生可能エネルギー発電による電力供給の割合は16.0%であることがわかります。
現状、日本はかなり火力発電に依存している国であるといえますね。
「じゃあ日本も火力発電施設なんか増設しないで自然エネルギーを導入すればいいじゃん」ってなりますよね。
だけど、実はそういう単純な話でもないんです。
自然エネルギーはとてもクリーンですが、「すぐにでも自然エネルギーに置き換えて国内発電の主力にしよう!」というのはあまり現実的ではありません。
自然エネルギー主体の電力供給では日本国内のエネルギーをまかなうのに十分とは言えないからです。
では、原子力発電はどうなのか。
東日本大震災の事例もあるように安全面に問題があります。
現状では、日本は火力発電に頼らざるを得ない立場に立たされています。
【地球温暖化問題に悩む日本】
ここまで読んでみて勘のいい人は気づいているかもしれません。
実は地球温暖化は単なる環境問題ではないんです。
それは外交問題、政治問題、産業問題、経済問題などあらゆる分野の問題が複雑に絡み合っています。
そのため環境問題に取り組みたい日本もなかなか解決に踏み出せないんですね。
日本も必死です。
とはいえ、少しずつですが日本の自然エネルギー導入率は年々上がってきています。
クリーンなエネルギーが当たり前の世の中になることに希望をもって、私たちができることに取り組みたいですね。
ここでは定例研で発表された内容の一部をお伝えしています。
ちょっと長くなってしまいましたね。
このほかにも定例研で行われた発表では
大学における取り組み事例などを調べたり、
大学生としてできる取り組みを
ディスカッションしていきました。
小さな取り組みではありますが
「千里の道も一歩から」
私たちの意識を変えていく良き場となりました。
皆さんも地球温暖化問題について一緒に考えてみませんか。
最後まで読んでくださりありがとうございました😌
次回は、続けて第3回オンライン定例研の報告をしていきます!
お楽しみに〜🌱
以上群馬CARPでした!