幼い頃の私の夢は、悪い人や組織を倒して、困っている人を助けるスーパーヒーローになることでした。毎週日曜日の朝に放送されるスーパー戦隊シリーズを欠かさず見て、いつの日か自分もこんなヒーローになりたいと思っていたのです。もちろんそのために、親に変身ベルト(のおもちゃ)を買ってもらい、変身の練習を何度もしました。
しかし小学生、中学生と大きくなるにつれて、腰に変身ベルトを巻いて、あるいは大きなロボットを操縦して、というスタイルで悪いやつらと闘うのは、現実的ではないのかもしれないと思い始めました。
それでも、「この社会には色々な問題があるし、確かに困っている人がいる。もしかしたらその原因になっている悪い人や組織だって存在するかもしれない。」そういった感覚はどこか現実的だったのです。そしてそれを裏付けるかのように、ニュースや学校の授業で、地球温暖化が進行している事や、行き場のない難民が溢れている地域がある事など、多くの問題を知りました。
そこで私は、悪いやつらとの新しい戦い方、新しいヒーロー像を模索し始めたのです。科学者になって地球温暖化を止めるための技術を開発することや、難民を支援するための団体に入り活動することなど、多くのヒーロー像が思い浮かびました。もちろんそのいずれもが素晴らしい活動ですし、実際に多くの方がそうした形で活躍されています。それでも私は、「地球温暖化を止めるための科学者になるとしたら、難民は救えないし、難民を救おうとしたら地球温暖化を止めることに貢献できない、それじゃあみんなを救えない」と考えてしまい、どこか納得がいきませんでした。
そうして悩んだ末に、自分の目指すヒーロー像として、記者という仕事に行き当たりました。記者になって、社会の様々な問題や、それにより困っている人のこと、更にはその問題を解決するための方法などを広く伝えていく事で、多くの問題の解決に貢献できるのではないかと思ったのです。もちろん、私の力でこの世の全ての問題を解決することは不可能かもしれませんが、それでも記者という仕事には大きな可能性があると思いました。
そんな思いを持ちながら迎えた高校入試の面接の際に、「将来の夢は記者になることです」と面接官の先生に言いました。その時に私の夢は固まり、それから4年が経った今も、記者になりたいとの思いは変わっていません。大学に入学してからは、その夢の実現のためにより積極的に行動しようと考え、いくつかの活動に挑戦しています。
その中の一つが「HearTo」プロジェクトの活動です。「『ひと』を映し出すことで『ひと』を動かす」をコンセプトとするこのプロジェクトの活動を通して、多くの人を動かすような記事を書けるようになりたい、そう考えています。私は私のやり方で、憧れのヒーローになるために、これからも多くのことに挑戦していきたいと思います。
阿部さん
素晴らしい記事ありがとうございます!
スーパーヒーロー、いいですね!誰しも心にスーパーヒーローがいると思います。でも世の中の沢山の悪者の前に、変身できないまま、変身の仕方もわからなくなってるのかもしれません。阿部さんの記事が多くの人の心の中のスーパーヒーローを変身させるきっかけになるといいですね!!
大久保様
コメントありがとうございます。
自分のビジョンを形にしていくために、これからも「具体化、習慣化、発信」を忘れず頑張りたいと思います。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。