皆さま、お久しぶりです、Ellieです。今回はwebase様から、京都に出張し日本文化に触れる機会を頂き、日和メンバーで訪ねてきました。2泊3日と決して長い期間ではありませんでしたが、今回学んだことをここで共有させていただきます。
~1日目(9/20)のタイムスケジュール~
00:00 東京駅 夜行バスで出発
07:00 京都 西山天王駅前 到着
09:30 ホステル WeBase 京都 到着
11:30 嵐山駅 到着
20:00 伏見稲荷大社
長い長い夜行バスでのロードトリップを経て京都に到着してからの1日目はとても充実していて濃密な時間でした。ホステルに到着後、皆持参した浴衣、着物に着替え、下駄を履き嵐山へ!
嵐山
嵐山は京都の西側に広がる、はるか昔平安時代から貴族の別荘地として栄えてきました。春は桜、秋は紅葉と四季折々の美しさを堪能できるです。私たちが行った時は紅葉を見るには早すぎたのですが日本紅葉の名所100選にも選ばれる程綺麗だといいます。平安時代から桜と紅葉に名所と知られており、古くから大変雅な地として祇園と並び人気がありました。いつかもう一度訪れてみたいものです。
たくさんの和歌にも詠まれていており、
”吹きはらふ紅葉のうへの霧はれて峰たしかなる嵐山かな” (藤原定家)
”あらし山名所の橋の初雪に七人ななたりわたる舞ごろもかな” (与謝野晶子)
など名の知られた歌人にも人気だと分かります。
嵐山の魅力 ~渡月橋(とげつきょう)~
渡月橋は、嵐山のシンボルとも言える代表的な観光名所です。
渡月橋の名前の由来は、鎌倉時代の第90代亀山天皇が、満月の晩にこの地で舟遊びをし、橋の上空を移動していく月を眺めて「くまなき月の渡るに似る」と詠われたことからに渡月橋と名付けられてと言われています。
現在、私たちが渡ることができる橋は、1934年(昭和9年)に完成したもので、橋脚と橋桁は鉄筋コンクリート製となっています。
しかし、欄干部分は景勝地である美しい嵐山の風景に違和感を持たせないように木造となっています。この橋を渡ると嵐山の主要な観光スポットに行けるのでこの橋はいわば嵐山への入場口のようなものかだと感じました。
〜天龍寺(てんりゅうじ)〜
天龍寺は、京都屈指の観光地である嵐山を代表する寺院の一つです。
室町幕府の将軍家であった足利家と平安京を造った桓武天皇ゆかりの禅寺として、京都五山の第一位とされています。
また、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。
鎌倉時代の第88代後嵯峨天皇とその息子である亀山天皇が離宮を造り、「亀山殿」と称しました。
ちなみにこの亀山とは、天龍寺の西側の紅葉の名所として古くから知られた小倉山のことです。
そして、この亀山殿を天龍寺と改めたのが、室町幕府を開いた足利尊氏でした。
そして、夢窓疎石を開山として第96代天皇後醍醐天皇の菩提を弔うため、亀山殿を寺に改めたのが天龍寺の始まりです。
天龍寺は、室町時代に栄えましたが、将軍家であった足利家の没落や、数々の戦乱により次第に荒廃していきました。
素晴らしい建築物は、度重なる戦火のために焼失し、現代でも創建時のものは殆ど残っていません。現在見ることが出来る建造物の多くは、明治以降のものなのです。
また、天龍寺の一番の見どころは、曹源池庭園です。
この庭園は名園中の名園として知られており、開山である夢窓国師の作庭とされています。
池中に立石群が配置されており、嵐山・亀山などの美しい風景を背景として取り込むこんでおり、独特の日本画のような幽玄の美しさを醸し出しています。教科書にも載ってるほど有名な日本の庭園に魅了されました。
〜嵐山花灯路(あらしやまはなとうろ)〜
嵐山花灯路は、2005年(平成17年)から始められた灯りを題材とする観光イベントです。
文化遺産である寺社仏閣や竹林などの自然景観を活かして行われる灯りと和のイルミネーション。私たちが行った時は昼間でしたが幻想的な写真が撮れました。
伏見稲荷大社
京都市伏見区にある伏見稲荷大社は、全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本宮です。名前の由来は、五穀豊穣を意味する「稲が成る」から「イナリ」という名がついたと言われています。近年では商売繁昌や家内安全、芸能上達の神様として人気ですが、1589年に豊臣秀吉が母・大政所の病悩平癒祈願(びょうのうへいゆきがん)をしたという歴史あるパワースポットでもあります。千本鳥居は見たことのある方も多いかもしれませんが、朱色の鳥居が無数に立ち並んでいます。この美しい朱色は、生命・大地・生産の力を稲荷大神の御霊の働きとして表現した色です。夜にいったのにもかかわらず千本鳥居や稲荷山の厳かで華やかな雰囲気に圧倒されました。山頂に行く道中で見れた夜景は本当に美しかったです。
最後に
日本に住んでいるのに、知らないことばかりで新たな発見の多い1日でした。観光とはただ写真を撮って満足するのではなくその場所が歴史の中でどんな意味を持っているのか知ることも大切だと気付かされた気がします。はるか昔の私たちの祖先がどんな考え方をしていたのかを紐解く第一歩に今回の出張はなったと思います。これからもたくさんの場所を訪れて、古くからの歴史を知る機会にしていきたいです。
改めてまして、Webase 京都様、貴重な機会を与えてくださり本当にありがとうございました。この経験を糧にこれからも活動に励んでいきます。
1日目のスケジュールはハードですが、とても充実されたのですね。読ませていただいて、関西に住んでいる私もまた訪れたいと思いました。