こんにちは。日和のまこです。
皆さん、突然ですが今日11/30、空にはとっても大きい満月が上がっていたのをごらんになりましたか?
約1ヶ月に一度訪れる満月。
そんな月を日本人は、長い間こよなく愛してきました。
今日は、日本人が月に秘めた思いと、なぜそこまで魅せられるのかについて、お話ししようと思います。
1. 月の名前
普段忙しくてあまり月を眺めることはない方も、一年に一度の お月見 はする人も多いのではないでしょうか。
月見団子とススキを用意して、ベランダで一息。夜風が気持ちいいですよね。
もちろんお月見のような満月もとても美しいですが、日本では満月だけでなく、ひとつひとつ名称があります。
【新月】陰暦の30日ごろ
【三日月】3日ごろ
【七日月】7日ごろ
【十日余の月】(とおかあまり)11日ごろ
【十三夜月】13日ごろ
【望月・満月】15日ごろ
【十六夜月】(いざよいづき)
16日ごろ:「いざよい」=なかなか進まない、という意味。
【立待月】(たちまちづき)
17日目は、さらに月の出が遅くなり、まだかまだかと立って待つから「立待月」
【居待月】(いまちづき)
18日目は、待ちくたびれて座ってしまうので「居待月」
【寝待月】(ねまちづき)
19日目は、もう床に入って待つから「寝待月」
【更待月】(さらまちづき)
20日目は、夜も更ける頃なので「更待月」。
【有明月】(ありあけづき)
26日目は、夜明け(有明)の空に昇るから「有明月」。
ここでは12個上げましたが、同じ月にこれだけの名前があるのには、驚きですよね。
一つ一つに名前を付けてしまうほど、日本人の月への思いが詰まっていることを感じていただけると思います。
2. 日本で月が愛でられる理由
日本人の月に対する感性を見てみましょう。
日本人の美意識を最もよく表している『徒然草』ではこのような箇所があります。
『花は盛りに 月は隈なきをのみ 見るものかは』
これは、「ただ照り輝いている月は見たくない。むしろ欠けていたり、雲の裏に隠れたりして見えにくくなった月の方が、見えたときの姿がより一層感じられるので好ましい。」
日本人は昔から、隠されているものに対する興味、それを愛でたいという意識があったようです。
また、月といえば、地球に一番近い天体ですが、実に不思議で神秘的な存在です。
例えば、私たち人間には、月の裏側が見えないところ。
これは、今でこそ月の自転と地球の公転によるものだと証明されていますが、先人にとっては月にはいつも同じ模様が見えて、ウサギが同じ格好で餅つきをしている…
さらに月の周期と人の精神状態や生理周期も重なっており、
昔の人にとっては、なぜそのような現象が起こるのか、奇妙でたまらなかったことでしょう。
この2つを捉えて考えてみると、空にポツリと浮かぶ神秘的な月と、それを自然に愛でてしまう日本人の感性が一体となり、結果的に、今の自然文化が生まれているのではないかと考えられます。
以上、日本人がなぜ月に魅了されているのかをご紹介しましたが、いかがでいたか?
近頃は寒くなってきましたが、冬は空気が澄んでいてとても綺麗に月が見れるので、是非みなさんも空を見上げてみてください(^^)
確かに日本人は他国の方々と比べて月に特別な思いを持っている気がします。こう言った唯一無二の美意識というものも大切にしていきたいですね!
たしかに日本は竹取物語などに始まり、太古から月は畏敬の念を込められつつも愛されてきていますね!
百人一首を習った時に、月につけられた様々な名前を学びました。古典を習っていても、いかに月が愛されていたかよく伝わってきますし、このご時世でも月の美しさはやはりかわらないですよね、
こんな澄んだ空気の中で神秘的な月を見上げていると、美しすぎて畏怖の念を抱きます。満ち欠けして変化する月は生きているようで、手の届かない神々しさを感じます。
私が月と言われて真っ先に思い浮かぶのが夏目漱石が言った「月が綺麗ですね」です。夏目漱石だけでなく、多くの文豪や和歌で月が記されているように、月に思いをのせていたと思うと、時代が変わっても人の心が動かされるものは変わらないのだな、と思いますよね。
月の名前によっては意味もあるんですね😳 初めて知りました。