【第43回 全日本大学軟式野球選手権大会 決勝 vs佛教大学】

[スコア]
法政 | 000 013  001 | 5
佛教 | 000 000 000 | 0

[バッテリー]
切原(7回),池田大(2回)-高井

[スタメン]
⑥大貫
④小池勝
⑤飛田
②高井
⑧安松
③釜島
⑦利渉
⑨高橋
①切原


ついに迎えた決勝戦。
日本一をかけた闘いが幕を開けた。


先攻の法政は初回。1番大貫・2番小池が連続三振に倒れると、3番飛田もレフトフライに打ち取られ、3人で攻撃を終了する。


一方、先発マウンドには3試合目の切原。
中1日での登板となった。

初回。先頭の磯部にいきなりヒットを許し、続く川合のバントで2塁に進まれるものの、後続を抑え、立ち上がりを無失点で凌ぐ。


2回の攻撃は3人で終わるも、3回。2死から切原が四球で出塁すると、続く1番大貫に待望の初安打が飛び出して1.3塁。さらに小池が死球で出塁し、満塁のチャンスをつくる。ここで打席には3番飛田を迎えたが、ここはセカンドゴロに倒れ無得点に終わった。

さらに4回。同じく2死から釜島・利渉が連打で1.2塁のチャンスをつくると、中京戦でタイムリーを放った高橋に打席が回る。しかしここは、三振に倒れ、佛教大先発の今川を前になかなか先制のホームが踏めない展開が続く。


対する切原は好調だった。
2回以降は1人もランナーを許さないピッチングを続け、味方の援護を待つ。


すると5回。1死から大貫がこの日2本目のヒットで出塁すると、小池の進塁打と三盗を決めて得点圏へ。またしてもチャンスで飛田を迎えると、今度は執念で内野安打をもぎ取ってついに先制。ようやく均衡が破れる。

さらに整備後の6回。先頭の髙井がライト前に運ぶと、安松が送って1死2塁。続く釜島が放ったサードゴロに、相手の送球エラーが重なり髙井が生還。2点目を挙げる。なおも釜島を2塁に置き、続く利渉が右中間を破るタイムリースリーベースを放つと、佛教大先発・今川をマウンドから降ろす。3点リードとなったところで出てきた2番手は穴田。その代わり端。高橋が叩いた打球は3塁線の良いところに転がり利渉がホームイン。優勝へ勢いづける貴重な追加点を挙げる。


しかしその裏。ここまで圧巻のピッチングを続けてきた切原が捕まる。先頭の安田にレフト前を許すと、1死から連打で満塁のピンチに。ここで迎えるは3番の内藤。昨日の日体戦でサヨナラ打を放った相手に投じた3球目。サードゴロに打ち取ると、飛田から小池→釜島と華麗に渡りダブルプレー。これまで幾度となくピンチを乗り越えてきた右腕は、バックにも助けられ山を乗り越える。


4点リードでゲームはいよいよ大詰めへ。
法政は8回から2番手池田を投入し、立ち上がり連打でピンチを迎えるも、最後は2番川合を三振に仕留めた。

すると直後の9回。先頭の大貫が四球でこの日3回目の出塁をすると、すかさず盗塁。さらに送球ミスが絡んで一気に3塁まで陥れる。2番の小池は粘った結果三振に倒れるも、続く飛田がカウント1-1からエンドラン。秋季リーグ打点王は、ここぞの場面できっちり叩いてダメ押し。リードを5点に拡げた。


そしていよいよ最終回。
栄冠まであとアウトは3つとなった。


池田を迎え撃つは3番からの強力クリーンナップ。しかし、1年秋から法政のマウンドに立つ男は最高のピッチングを見せた。内藤をセカンドフライに打ち取り、まず1つ。続く4番の橋本はセカンドゴロ。小池が華麗に捌いてこれで2つ目。優勝まであとアウト1つで迎えた最後は、5番の島をピッチャーゴロに。池田が掴み、釜島に送って試合終了。

晩秋の大阪・くら寿司スタジアムのマウンドには歓喜の輪ができあがり、悲願の初優勝を掴み取った。

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