国際関係会: 「人」と「実現」そして「社会」へ

初めまして。慶應義塾大学福利厚生団体国際関係会(I.I.R.)日吉代表を務めています李宣雨です。先輩達に引き続き、このコロナ渦の中でもこのように団体を知らせるような機会を得ることができてとても嬉しいです。まだ未熟な自分ですが、僕の体験や考えを元にこの団体がどのような団体か、どんな魅力を持っている団体か、ここの人達がどれだけ魅力を持った活動を行っているのか、少しでも多くの方に知ってもらえると幸いです。

 今では代表職を務めていますが僕がこの団体に入った理由は当時留学に興味があったことと大学でのコミュニティを広げれる機会だと思ったからです。あくまで1人のイベント参加者としての目線でした。コロナ渦により例年通りの大規模のイベント、国際交流は行われずオンラインでの代打は立てられたものの僕がやりたかった活動とはやはり大きなギャップが発生していました。活動事態に意義を感じることができず、心から熱を持って活動を継続することができませんでした。そんな中で僕のI.I.R.生活、いや大学生活を変えてくれたことが起こりました。高校時代から僕は自分のルーツにも関連して、日韓関係について、学生が話し合える場所が欲しいなとずっと思っていました。少しの誤解、少しの情報の欠損、少しの偏見でお互いが争い、非難し合い、互いの国に対して否定的なイメージを持つのがとても残念だと思っていたからです。

そんな中、僕に一つの夢として出てきたのが新プロジェクトの立ち上げでした。国際関係会では「プロジェクト活動」と言うものが十数個存在していますが、このプロジェクトはそれぞれ異なる目的・コンテンツ・相手をもって国際交流を創り上げています。先輩達に今思っているものを新プロジェクトとしてやっちゃえ!と言われ、決定的に当時の総代表である僕の二つ上の先輩の一言。"面白いね、それ!それやっちゃおうよ。"そこからプロジェクトが立ち上がるまではとても早かったです。同じ意思を持った「人」と共に在日韓国人に話を聞きに行ったり、社長さんに話を聞いたり、夜遅くまで企画書やロゴを作ったり。役員会で企画書を提出し、質疑応答も乗り越えていよいよ仮プロジェクトとして始動。12月にはデモンストレーションの討論会も大成功し、始まりは3人だったものが今では1年生を含め30人規模のプロジェクトとなっています。"やりたい"と漠然に思っていたものが実現される瞬間でした。その時、僕は今までないような感情で、"あいあいすげぇ。この気持ちを、すごさをより多く人に知って欲しい。"と思いました。

その後、この思いの元、団体の役員に立候補し選挙に出馬した訳ですが、団体の代表は絶対やらない!!!と言っていた僕がなぜこの団体の代表をやることを決めたのかについてはまた別の機会で話させて頂ければなと思います。お楽しみに。

前振りが少し長くなってしまいました(笑)こんな僕から伝える国際関係会の魅力は2つ。それは「やりたいを見つけ、実現できる空間」と「人」です。

前者に関しては先に申し上げたような新規プロジェクトの話がいい例になると思います。もちろんこういった大規模プロジェクトだけがこれに当てはまるわけではありません。遊びでも、ちょっとした交流でも、小さなイベント企画でも、なにかやりたいが少しでも合った時に同じ意思を持つ仲間と共にそれを実現できる場所なんです、国際関係会は。

二つ目の「人」ですが、こちらは僕の考え方よりも先代の、いや、国際関係会がずっと守ってきたようなものだと思います。僕自身この「人」の魅力ってものを、1年経ってやっと少し理解し始めた気がしています。それは単にバックグラウンドの違う人々に出会えて、様々な価値観の人と出会いその中で刺激と学びを得られることだけを意味するものではないです。上手い表現がなかなか見つからないのですが、、

"10年先も一緒にお酒を飲みながら会って話したい人達"と言えば伝わるでしょうか(笑)

単に一緒に遊び尽くした「人」でもない。刺激し合っただけの「人」でもない。仕事仲間としての「人」でもない。全てを含んでいる「人」、自分の4年間を一緒に創っていく「人」なんです。こうやって文字に直接起こしてみると、今思うと僕をこの団体に繋いでくれていたのも実は「人」だったのかも知れないですね(笑)僕の"やりたい"を実現させたくれた「人」。コロナ渦の中でも大学の楽しさを教えてくれた「人」。代表になってからも、その前も僕を支えてくれた「人」。今の総代表がずっと言っていた"国際関係会の「人」が好き。"という言葉を少しは理解できたような気がしています。

 上記の魅力を踏まえて、僕が代表として今後どのような団体を目指していきたいか。本来ならばここが1番重要な気もしていますが、、、

まずは「人」を含め約70年間続いてきたこの思いを次の代へとしっかりと伝えて、繋いでいくこと。「人」と刺激しあって、次を見つけて、そして共に創り上げていく国際関係会を守っていくことだと思います。

そしてもう一つは、国際関係会をより良い「社会」にしていく、そして1人でも多くの人にそれを伝えていくことなのではないかと。

少し大袈裟かも知れないですが、国際関係会はひとつの「国際社会」なのではないかと考えます。互いの価値観や背景が違う人が集まり、話し合い、同じ時を過ごし、価値観を共有して自分らの力で新しいものを創り上げていく。その過程の中で衝突はもちろん、様々な壁を乗り越えていく。もちろん国際交流を企画し、より多くの人にその体験を提供すると言うバリューを掲げていますがその過程の中で僕は「成長」、「思い出」、「達成」が全て含まれているのではないかと考えます。

数年後、今のような「国際交流を企画・体験し成長する団体」を超えて、「共に夢をみつけ、実現していく空間」へと近づいた団体になることを夢見て、また今日も国際関係会の「人」と共に頑張って行きたいなと思います。

これ以上長くなってしまうとこの後続けて記事を書く他の部員にも負担になる可能性があるので(笑)本日はこの辺で終いとさせていただきます。

今後とも我々国際関係会の跳躍を暖かく応援・見守ってくださると嬉しい限りです。

ありがとうございました。


慶應義塾大学 国際関係会

68期日吉代表/李宣雨

大久保裕貴
2021.08.01

李さん、素敵な記事ありがとうございます。
これからのBIGな企画。微力ながらお力になります!