アドバイザー

こんにちは。一橋祭運営委員会2年生の佐藤です。自分の考えていることを言葉にするのってすごく難しいですね。この委員会に入っていると、特にそんな場面に出くわすことの連続です。案の定、今回もいまいちまとまっていないのですが、どうか大目に見ていただけると嬉しいです。

さて、私は現在アドバイザーという立場で、後輩である1年生の企画立案をサポートしています。今回は、このアドバイザーを務めていくうえで感じることについて、話をさせていただきます。

1点目は、「アドバイス」の難しさです(アドバイザーの立場でこんなこと言っていたらどうするんだって感じもするのですが…)。1年生にとって、「先輩」からの言葉というのはやはり相応の重みをもって受け入れられます。だからこそ、我々の発言は企画者である1年生自身の目標やこだわりからずれてしまわないように、細心の注意を払う必要があるのです。とまあ偉そうにまとめてみましたが、これがとても難しい。実際に、「この部分を、自身の目標に沿ってもう一度考えてみよう。例えば○○とか。」とアドバイスをかけてみます。この「例えば」に当たる部分は、私にとってあくまで「たとえ」であり、それは主観以外のなんの意味も持たないつもりです。でも受け取り手にとってはそれがある種の誘導にとらえられることもあるのでした。

一方で、企画立案にあたってはやはり一定の制約も存在します。それに関しては、我々がきちんと伝えてあげなければならない。しかしそれが、企画者に閉塞感をあたえたり、そこから周りの「顔色をうかがう」ことになったりしてしまいます。これもできることなら避けたい…。なかなか難しい問題ですね。

2点目は、後輩に気づかされることの多さです。我々2年生や3年生の先輩方は、1年間/2年間この委員会に身を置く中で、様々な経験を積み、学び、そしてそれを各々のなかに(意識・無意識はあれど)内面化してきています。もちろんそれは何をするにもとても重要なことであって、とりわけこの委員会では、経験によって継がれていく技術や伝統が多々あります。一方で、そうした経験の蓄積はときに様々な可能性の芽を気づかぬうちに摘んでしまうこともある。後輩を持つようになってから、それを強く感じるようになりました。

例えば、私が所属するシンポジウム分科会(おもに講演会などを企画する分科会)では、今年からその企画形態を少し拡大する流れで話が進みましたが、正直これに対して私は、「内容を考える上で限界があるだろう」とずっと思っていました。しかし、実際に1年生に案出しをしてもらうと、我々の想定には入っていなかったようなアイデアが次々に出てきたのです。もちろん中には実現可能性の乏しいものもあったものの、少なくともこれまでの概念に縛られていた私にとっては新鮮な驚きの連続でした。

この2つから何が言いたいかというと、立場によらずフラットな視点で学ぶことの大切さを実感したということです。前者に関しては、後輩と関わるなかで「主観と客観」、また「相手への言葉の伝わり方」を見直す大きなきっかけになりました。また後者に関しては言うまでもないでしょう。

最後に、まだまだアドバイザーの役割は続きます。気づいたら私のほうが学ぶこといっぱい?って感じも否めませんが、それらを後輩たちにも還元して、相互に学び成長していけるように、より一層頑張っていきたいと思います!