「やりたい」→「やろう」の大きな壁

「少し興味があることがある」
このようなときに、一歩踏み出せる人はどのくらいいるでしょうか。

もちろん、少し興味があったら、すぐに踏み出せる人もいるでしょう。

けれど、
「ほかのことで忙しいし…」
「新しいことをするのは一人だと怖いなぁ」
「なんとなく今回はいいや」
などと自分に言い訳をして、踏み出すことをやめてしまう人も多いのではないでしょうか?

私は、中高生のころ、このような言い訳で、留学の機会や、文化祭の委員など、「少し興味があるけど勇気がいること」に挑戦することを避けてきました。ちょっと挑戦へのハードルがあると、諦めてしまうことばかりでした。

inochi Gakusei Innovator’s Programは、中高生対象の約4か月間の課題解決に取り組むプログラムです。

中高生の私だったら、このプログラムのことを知っても参加していないと思います。でもずっと、自分の中に、「やってみたい気持ち」が少しありました。

私が「やってみたい気持ち」を行動に移せるようになったのは、大学生になってからです。友達が行動に移すことへ引っ張って行ってくれて、少しずつできるようになっていきました。

行動に移すようになってから、自分の可能性を感じられるようになりました。自分の将来に、ワクワクするようになりました。また、それぞれの場所で出会った人が刺激を与えてくれて、どんどんと自分の可能性が広がっていくのを実感しています。

ぜひ、中高生のみなさんに、少しの勇気を振り絞って、このプログラムに参加してほしいです。

「やりたい」から「やろう!」の壁を越えて一歩踏み出すのは、人によっては簡単なことではありません。でも、何らかのきっかけで、この活動に興味を持ってくれた人には、「やろう!」へと背中をどんと力強く押してあげたいし、プログラムの参加までしてくれた子には、今後の可能性を全力で広げていきたいです。このプログラムに参加することが終わりではなく、今後何かに取り組むときに、このプログラムで得た勇気や自信を生かしてもらえるような、「はじまり」のプログラムを作っていきたいです。

課題解決は、だれでもできます。いろんな知識を持った大人のほうがやりやすいかもしれません。

でも、私たちがターゲットを中高生にしているのは、「はじまり」のプログラムにしたいからです。何か新しい「やってみたい気持ち」ができた時に、ここでの経験が自身の背中を押してくれる、きっかけ作りができればいいな、と思っています。

私は、「やりたい」から「やろう!」への大きな壁を越えてくれた、挑戦する中高生が思いっきり羽ばたいて行けるような環境を整えるべく、日々この活動に力を注いでいます。