氏名: Sarah
生年月日: 2001年10月10日
出身地: アメリカ合衆国 ワシントン州
居住地: アメリカ合衆国 カリフォルニア州
趣味:バレエ/料理/ヨガ
生い立ち:
私はワシントン州のシアトルで生まれ、日本、アメリカ、オーストラリアの3カ国で育ちました。現在はアメリカの大学に在学中です。幼稚園はアメリカ、小学校は日本とオーストラリア、中学高校は日本で通いました。中高時代を日本で過ごしたため、再び海外で生活したいという想いから、海外大学への進学を決意しました。
両親ともに日本人の家庭に生まれた私は、アメリカの幼稚園に通うまで、一切英語に触れる機会はありませんでした。ハワイ州のKeikilandという幼稚園に入園したものの、周りの話している言葉がわからず、一年間一言も発さなかったと母から聞きました。幼いながらにとても苦しかった記憶があります。ですが、毎日頑張って通園したかいあって卒園する頃にはネイティブの子と変わらないくらいにまで英語力は上達しました。その後は日本に帰国し、小学校2年生の途中まで神奈川県の公立の小学校に通いました。小学校3年生に上がると同時に今度はオーストラリアのパースに引っ越すことになりました。2年間現地校に通いました。転校した最初の数週間はオーストラリア独特のアクセントや、久々の英語に戸惑いましたが、子供の適応能力は高く、すぐになじむことができました。順調に年齢に合わせて英語力も上がってきました。しかし、学校では常に英語だったため日本語力を維持するのに苦労しました。両親とは日本語で話すようにしていたので、話す力は衰えなかったのですが、読み書きに関しては日本の同い年の子に比べるとだいぶ遅れをとっていたと思います。なので、日本語で日記を書く習慣をつけました。オーストラリアに引っ越して数年がたった後、日本で中学受験をすることが決まったため、日本語のさらなる上達のために日本の学校と同じカリキュラムで授業が行われる全日制の日本人学校に5年生時に転校しました。日本語での”会話”には問題はなかったのですが、やはり2年間ずっと友達とは英語でしか会話をしておらず婉曲的なものの言い方はしない西洋文化の中で生活をしていたので、日本語を話すときに英語を直訳して話してしまい、どうしてもきつい、ダイレクトな口調になってしまっていました。ですが、幸いなことにそれも毎日学校で日本語を使ううちになおっていきました。オーストラリアで日本人学校を卒業後は、神奈川県にある中高一貫校へ入学し、6年間日本で過ごしました。最初のころは、同じクラスの帰国子女の友達と常に英語で会話をしていたのですが、日が経つにつれてその会話も日本語へと変わっていき、気づけば日常生活でほとんど英語を使わなくなっていってしまいました。高校3年生にあがる頃に、やはり海外にまた住みたいという想いから海外大学への進学を決意し、塾へ毎日通い、英語を勉強しました。私の英語力は小学校6年生で止まっていたので特にボキャブラリーには苦労をしましたが、やはり幼いころから英語をしゃべっていたので吸収が早く、2か月でTOEFL(IBT)のスコアを30点あげることに成功しました。いくら6年生の時はネイティブと同じくらいの英語が話せていても、使う言葉などがどうしても幼くなってしまうのでそのままの状態でアメリカの大学への進学は厳しかったと思います。今は日本語のほうが得意ではありますが、両方の言語が堪能です。複数の言語を操れるようにになることはとても難しいですが、私をバイリンガルに育ててくれた両親にはとても感謝をしています。両方の言語が中途半端になってしまっては元も子もないので、母語はきちんと習得した上で、第2外国語を磨くのが大切だと思います。また、私は3才からバレエを習っていて、それぞれの国でそれぞれの国の言語で頻繁にレッスンに通っていたのも両方の言語の力を上げるのにすごく役立ったと思います。私の周りには高校生、大学生になってからバイリンガルを目指して勉強している人がたくさんいます。もちろん、成功して、英語が流暢に話せるようになってる人もいますが、想像を絶する苦労を皆さん経験されています。まだ幼い、吸収力が高いうちから母語以外の言語に触れさせてあげることも複数の言語を操れるようになるにはとても大切だと日々実感しています。グローバル化が急速に進んでいる今、一つ以上の言語が話せることは色んな可能性を広げてくれると私は思います。様々な国の人と話せるということは、それだけ色んな経験ができ、人生が豊かになります。実際私は、英語が話せるからこそできた経験がたくさんあります。逆に、日本語力を維持できたからこそ体験できたことも数え切れないほどあります。決して簡単なことではありませんが、複数の言語と文化を理解することは本当に人生を豊かにしてくれるので、それだけの時間と労力を割く価値は大いにあると私は考えます。