「当たり前に感謝」

​皆さん初めまして。今回ブログを書かせてもらうことになりました。近畿大学体育会サッカー部2回生の大串啓太郎です。

今日は、活動停止期間10ヶ月を経ての自分の心境や今後のことについて話したいと思います。

僕が大学1年生の時、近畿大学サッカー部は当たり前のように練習をこなし、週末は公式戦や練習試合があり、ごく普通の大学のサッカー部としての活動をしていました。自分も早くAチームで公式戦に出るため、プロになるために必死に練習に喰らいついていました。慣れない環境でもサッカーができる場所と仲間さえいれば、僕は満足でした。結果として、Bチームでiリーグに出場し、開幕2連勝することができ、チームも僕自身も調子が良く、まだまだこれからという時に、突然の無期限活動停止を言い渡されました。

サッカーができる場所を失い、試合に出て活躍する機会を失い、今まで味わったことのない心境に陥りました。なにをするにしてもやる気が起きない。今1人で練習しても何の為に?筋トレやランニングしてもいつ活動再開するの?いつサッカーできるの?わからないなら練習しても意味がない。この活動停止をそう捉えてしまった僕は、しばらくサッカーから離れたいと思ったりもしました。

地方の実家に戻り、オンラインで授業を受けながら、空いてる時間に筋トレや、中学生まで所属していたクラブチームの練習に参加させていただいたり、朝早くからバイトを始めたりして過ごしていくうちに、チームから招集がかかり、大阪に戻りました。奉仕活動や講習会を受けながら、活動再開できることを信じて、真面目に取り組みました。その結果、今年の8月1日に活動再開することができ、サッカーのできる環境を取り戻すことができました。

活動再開して5ヶ月が経ちました。サッカーのある生活を一度失った僕が今思うことは、題名にもあるように、当たり前に感謝しなければならないということです。これはこの活動停止期間がなければ気づくことができなかったかもしれない、とても大事なことだと思っています。僕をこれまで育ててくれた両親、祖父母、叔父、叔母、兄弟、従兄弟。近畿大学サッカー部活動再開のために動いてくださった監督、コーチ、トレーナー、OBの方々。小、中僕にサッカーを教えてくれて、活動停止期間中に練習に参加させてくれたクラブの監督、コーチ。高校で僕を指導してくれた監督、コーチ、トレーナー。これまでの人生で僕と一緒にサッカーをしてくれた仲間、仲良くしてくれた友達。自分の進路のことを親身になって考えてくれた高校の担任の先生。活動停止期間中、どうしようもなかった僕を雇ってくれたアルバイトの店長。その他にも数え切れないほど感謝しなければならないことがあります。僕はたくさんの人に支えられて生きてきました。ここまで成長できたのも、サッカーできたのも、生きてこられたのも僕を支えてくれた人達のおかげです。

当たり前なことこそ、感謝しなければならないことで、それに気づくことは難しいです。しかし、僕は活動停止期間中にそれに気づくことができました。考え方が変わり、たくさんの人と出会い、たくさんの人に頑張れと言ってもらえました。活動停止期間が良いものだったとは言えないですが、その期間をポジティブに捉えることが今はできています。

これから僕は、支えてくれた人達のために精一杯努力し、恩返しするために恥ずかしくない行動をするようにしたいです。恩返しの方法として、サッカーしかやってこなかった僕は、やはりプロになること以外思いつかないので、残りの大学生活で自分のためではなく、支えてくれた人達のために、自分の夢であるプロサッカー選手になることを叶えられるように日々成長していきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました

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