「当たり前などない」

はじめまして。近畿大学サッカー部2回生の中島紳作です。私は、このような機会を頂いたので、今の思いとこれからについて書きました。拙い文章ですが最後まで読んでいただけると幸いです。


 私は、4歳からサッカーを始め、物心がついた頃から常にサッカーが身近にありました。それから毎日当たり前のようにサッカーに取り組み、サッカーと共に成長してきました。

そして大学生になり、プロになる最後のチャンスを掴むために近畿大学のサッカー部に入部することになりました。自分の夢を叶えるためにスタートした大学サッカーはコロナですぐに活動が出来なくなりました。すぐサッカーが出来るようになるだろうと考えていたが、すぐには再開せずサッカーから離れることになりました。このような状況になるのが初めてで、時間がある中何をしたらいいのかが全く分かりませんでした。

サッカーの活動が再開した時は、みんなとサッカーが出来るのが楽しくて、毎日の練習を積極的にまた、楽しみながら取り組めたと感じています。リーグ戦が始まり、チームも連勝し、個人としても試合に出さしてもらえました。しかし、チーム、個人として成長できる貴重な機会をチーム内で起きてしまった不祥事により失ってしまった。無期限活動停止を言い渡されました。初めは、コロナの時と同じくらいでまたリーグ戦も出来るだろうと思っていましたが、そんなに甘くはなく、一向に再開しませんでした。なんで何も関係ないのにサッカーを奪われなければならないのか?どうしてもサッカーが出来ないことが許せなかった。だか、チームスポーツというものはこうゆうものだということを改めて痛感した。いつ再開するのか分からない状況で今何をしたら良いのか分からずジム、1人でボールを蹴るぐらいしか出来なかった。再開の目処が立たないことが本当に辛かったし、もしかしたらサッカー人生がこんなにも呆気なく終わってしまうのかもしれないとも思い、心が折れそうにもなった。約10ヶ月も活動が出来なかった。周りの選手は、練習して公式戦を戦い強くなっているに、自分は何も出来ていない、プロになることを諦めようかとも考えたが、サッカー選手になることをここで諦めたら絶対に後悔すると思い、今自分は何が出来るのかを考え直した。

活動が再開した時は、言葉で表せないぐらい嬉しかったし、絶対プロになってやると今まで以上に強い覚悟を持つことが出来た。サッカーができなかった状況は決して良い経験だったと言うことは今は出来ないかもしれない。しかし、プロになることでこの経験があったからこそ、サッカーに対する姿勢が変わり、プロになれたと言えるように日々の練習を取り組んでいこうと思います。

約10ヶ月のブランクはそう簡単に埋まるものではありません。それを理由にして何事を済ましていては今までと同じです。埋めるためには今まで以上に努力をする必要があり、日々のトレーニングの質をさらに向上させていく必要があると思います。こんなに苦しい経験をしたのでもう怖いものはありません。限られた時間で必ずプロになります。そして、支えてくれた方々に恩返しします。当たり前などこの世にない。いつ奪われるか分からない。何事を全力で取り組め。これを肝に命じて日々過ごして行きたいと思います。これからの近畿大学サッカー部を期待してください。長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


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