「当たり前に感謝」

新年明けましておめでとうございます。
近畿大学体育会サッカー部2回生安座名我空です。

私はどのような気持ちでこの10ヶ月の停止期間を過ごしたか、そこから何が得られたのかを書きたいと思います。
拙い文章になってしまうと思うのですが、最後まで読んでいただけると幸いです。

私は4歳の頃からサッカーを始めました。小学生に上がってもサッカーは大好きで、その頃から私の生活の中心がサッカーとなっていきました。正直色々な大人に怒鳴られながら試合などをして、苦しいと思っている時もありましたがそれ以上にサッカーが楽しかったです。小、中、高と友達が遊びに行ったりしている間も自分は練習や試合、遠征、長期休みや連休もひたすらサッカーに打ち込んでいました。

高校から大学に上がるとき、私はサッカーを続けるか正直悩んでいました。近畿大学のサッカー部は決してレベルの低いものではないので、そのレベルについていけるのかという不安。もし試合に出れない状況になったときそれでも踏ん張れるのかという不安。色々な不安がありました。
ギリギリの時期まで悩みましたが、高校のヘッドコーチや、親からの後押しもあり、近畿大学の体育会サッカー部に入ることを決意しました。

近畿大学のサッカー部に入って1番に感じた事はレベルの高さです。高校から一つ上がっただけで、スピード、フィジカル、精度、サッカーの考え方どれもレベルが違いました。
私はその時、このチームなら自分のレベルをさらに上げることができると感じました。
しかし、タイミングが悪くコロナウイルスや、自分の怪我の影響で思うようにサッカーができなくなっていました。少ない練習時間でもチーム全員で何ができるかを考え、コロナウイルスも少し落ち着いて来た時、


部員の大麻の使用が発覚しました。


その時点で、4回生の方々の引退がきまりサッカー部存続の為の話し合いが数えきれない程行われました。
私は無期限活動停止が決まった時正直、

廃部はないだろうなあ、年明けぐらいには始まるかな、まあ長めの休みもらったと思ってゆっくりするかあ

などと甘い考えを持っていました。活動停止が始まって、3か月が経ち新年を迎えても活動が始まる気配がなく、そこでようやく私は自分が10年以上打ち込んでいたもの取り上げられているんだと自覚しました。
毎日部活がある時は早く休みが欲しいとはいいますが、いざなくなってしまえば、早く始まってくれと願っていました。サッカーをする環境は探せばありましたが、やはり部活ほど真剣に取り組める環境は正直ないです。しかしいつまで経っても活動を始めることはできず、他の大学がチームとしての完成度を高めていたり、かつてのチームメイトが活躍したりして自分たちは焦ることしかできず、講習会やボランティア活動を行っていく日々が流れていきました。
今までの当たり前が当たり前じゃなくなっていきました。
そして10か月が経った2021年8月ようやく活動再開することができました。
練習が再開し、チーム皆でサッカーができる。ようやく自分の当たり前が戻ってきた気がして、本当に嬉しかったです。

思い返してみれば、活動停止期間の10か月。捉えようによっては悪いことばかりではなかったかもしれません。
サッカーは自分にとってどのような存在かなどを真剣に考える時間もありました。
当たり前が当たり前ではないことにも気づくことができました。
チームメイトの繋がりもより強くなりました。


正直、大学サッカーが私のサッカー歴の中で結果として1番うまく行っていません。それでもやはりサッカーが楽しいです。うまく行っていなくても、腐らずにサッカーに打ち込めているのはあの10か月があったからかもしれません。

あんなことがあったせいで。
ではなく
あんなことがあったおかげで。と
何があっても前向きに捉えれる人間になっていきたいです。

「サッカーができるのは当たり前じゃない!」

この言葉を胸にこれからも日々全力で過ごしていきたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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