令和3年2月26日にはまだ復興が進んでいない球磨村神瀬地区へ約120名の生徒が農業支援ボランティアへ向かいました。このボランティア活動が実現した背景には、レオクラブの結成が大きく影響しました。まず、感染予防対策をとりながら災害支援ボランティアへ行くためには、多くのバスが必要になるため、交通費やバスの手配が必要です。8月17日のボランティアでは、JICA(国際協力機構)がスポンサーとなり支援してくれましたが、今回もスポンサーを探す必要がありました。その際に、社会奉仕活動を職域や個人で行うだけでなく、集団で有意義に効果を高める目的の団体であるライオンズクラブ国際協会337-E地区熊本平成ライオンズクラブのレオクラブという青少年育成プログラムの存在を知り、生徒がレオクラブ役員となることでスポンサーとして交通費やバスの手配等を支援してもらえることとなりました。レオクラブは地域社会の青少年に指導力(Leadership)、経験(Experience)、機会(Opportunity)を与え、個性豊かな奉仕活動を促進し、会員の間に友情親善及び相互理解を育成することを目的としている団体です。レオクラブという組織は、母体がライオンズクラブ国際協会。現在200を超える国と地域に約48000のライオンズクラブがあります。本校の母体となるライオンズクラブは熊本平成ライオンズクラブです。熊本平成ライオンズクラブの下部組織として、「熊農平成レオクラブ」を立ち上げました。支援を受けるにあたって、学校内にレオクラブを組織するため、各種委員長を含む生徒会、農業クラブ、家庭クラブの三部会で令和3年3月17日に熊農平成レオクラブを結成しました。熊農平成レオクラブは、家庭クラブ会長をレオクラブ会長、生徒会長と農業クラブ会長をレオクラブ副会長とし、生徒会執行部および各種委員会委員長、農業クラブ役員、家庭クラブ役員でレオクラブ役員として、日本一の人数を抱えるレオクラブを結成しました。また、レオクラブ会長は三部会の長が毎年交代制で務めることになりました。当日の農業支援ボランティアでは、生徒会執行部、農業クラブ役員、家庭クラブ役員はレオクラブ役員として、ボランティア活動の中心としてリーダーシップを発揮し、他の生徒たちを牽引しました。