【7月4日(日) 第6期ジェンダー単元開催報告】

先日、LAP第6期のジェンダー単元の講義を、対面とオンラインのハイブリッド形式で行いました。今回は福津市の元副市長である松田美幸さんを講師にお迎えして、世界や日本におけるジェンダー問題について教えていただきました。

 

前半は、パンデミックがもたらしたジェンダーへの影響、世界と日本のジェンダーギャップについて学びました。私は最初、パンデミックとジェンダー問題の関連性を見いだすことができずにいましたが、松田さんの講義を経て、パンデミックがいかに男女の格差を拡大させたのか理解を深めることができました。特に、オリンピック選手の方が妊娠・育児がきっかけで、選考で不利になった出来事が印象的でした。また、日本のジェンダーギャップ解消への取り組みは先進国の中でもとても遅れており、特に「男性の方が優遇されている」と感じている人の割合が7割を超えている、というデータは大変衝撃的でした。

 

後半は、チームごとの予習の発表と、実際に行われている世界と福津市の取り組みについて学びました。チーム発表では、「『女だから』『男だから』と一般化せず、『個別化』で考えるべきだ」、「政治家=男というイメージがあって女性議員が入りづらいのではないか」など、様々な視点から意見があがりました。発表後の質疑応答では、「男女平等の定義とは」といった核心をついた質問が飛び交い、とても活気のある議論になりました。世界や福津市の取り組みについては、公平でない状況を改善するためのアプローチの一つとして、「クォーター制」や管理職への女性登用などの政策を教えていただきました。講義後のグループでの話し合いでは、「周りの環境によってジェンダーに対する意識は大きく変わるから、今からみんなで改善しないといけない問題だ」といった意見もあがり、早速新しい知識や考え方を吸収している様子でした。

 

私は講義を通して、「自己選択の重要性」を実感しました。チームでの予習の中で、男女平等のゴールが曖昧になっていましたが、講義を経て、私は「誰もが自己選択ができる世界にすること」という答えを出すことができました。みんなが多様な選択肢の中から自由に選ぶことのできる世界になるように、ジェンダー問題を始めとした諸問題を自分事としてとらえ、自分にできることを真剣に考えたいと思いました。


現在松田さんはカナダにいらっしゃるため、当日は現地の夜遅い時間にも関わらず、私たちに多くの学びをもたらしてくださいました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。

 

受講生のみなさんは講義を経て、どのような変化がありましたか?みなさんのリフレクションを楽しみにしています!

 

次回は8月1日(日)のコンピュータサイエンス単元です。講義での学びをさらに深めていけるよう、予習にしっかり取り組んでいきましょう。

 

<文責:前田>

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