コンピュータサイエンス単元 予習記事

【予習】コンピュータサイエンス単元

◎事前課題に対する仮説

【1】どこかで聞いた話だと、スタバの戦略はその場所・空間にいることに価値をつけることだったと思います。コーヒーを扱うお店はこの世にごまんとあるので、味で差をつけるのは非常に難しい。だからこそコーヒー以外の面で他店と差をつけようとしたという文脈だったかと思います。今の我々が抱いている、スタバで作業=かっこいいという感覚を意図的に作りだしたというのが非常に面白いと思います。価値の転換でいうと、織田信長が部下への報償を、土地といった有限のものから、茶器などの文化的調度品に変えていったという例を思い出しました。

◎課題図書・資料・フィールドに触れて

【1】何か言い表すのが難しい人々の感覚を、デザインに落とし込んだ点が大きな違いであるように感じました。例えば喫茶店の中にも、人々がなんとなく「ここはオシャレだな」と感じるものがあると思います。それはそのお店が歩んできたそれまでの歴史に裏付けられていたり、店主個人の非凡な才能であったりすると思いますが、その「なんとなくの良さ」を普遍化しているという点がスタバの面白いところだと思います。むしろ、人を選ぶような個性的なデザインと排除し、悪く言えば個性のないシンプルなデザインだからこそ、万人に受ける「洗練」さになるのかもしれないと思いました。

【2】「数値にあらわせない価値」を持つ施設としては、「文喫」を思い出しました。「文喫」は図書館と書店の中間のような存在です。利用者は時間制でお金を払い、施設の中に置かれている本を自由に読むことができます。そしてもし気に入ったのであれば、そのままそれを購入できるようになっています。この場合、価値を持っているのは「本を読む」という行為だけでなく、新しい本に出会うかもしれないという「可能性」や、オシャレな空間で過ごすという「時間」もだと思います。図書館でも出来てしまう「本を自由に読む」という行為に、ここまで意味づけをしてビジネスを生み出しているという点が、個人的には非常に興味深いと思いました。


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