【予習】自然の摂理単元
◎課題図書を読んで
「センスオブワンダー」は僕が所属している野外活動教育団体の、4~8歳の子供とのかかわりでの最大のテーマです。以下、僕の団体での経験を主に記述します。大人がいかに子供の発見に寄り添えるか、また、その発見に気づいて何か素敵な言葉を伝えることができるかで、その子供のセンスオブワンダーが磨かれます。
「〇〇がいる!!」 「●●みたいに見えるね!」 「気持ちいい~!!」
こういった言葉を聞いた時、その発見にいったん気持ちをゆだね、その子のつもりになってもう一度同じ体験を共有すると、何か大人になって忘れていたものを気づかされ、はっとすることがある。そして次の日、何気なく外を散歩していた時でも視界に入る風景の一つ一つが、ただの雑草A から「バッタみたいに見える草」になるし、カマキリAは「かまのすけ」になるし、雑音から鳥の声を探し出そうと耳をそばだてるようになる。
実は、いくつになったって簡単に取り戻せるものなんじゃないかって思ってる。センスオブワンダーって。たき火を眺めたら落ち着いてきたり、海を見たら飛び込みたくなったり、虫の動きを半永久的に観察し続けられたりするのは、人間の、自然の中で生きている本能的な部分の効果であろう。
忘れてはならない、とまでは言わないが、ふとした時に思い出す、ああ、この感じがいいなあという感情を大切にしていきたいと思う。
◎持続可能性のために私たちは何をすべきか。
心地よい共存を果たす、ということが大切であると思う。持続可能性、この言葉は何か自然にとってプラスのものであるように感じられるが、あくまで今まで産業や消費によりネガティブな影響を与えてきたものをなるべく0に近づける、そういうものである。環境負荷をほとんどかけずに生活できるようになっても、今まで傷つけてきた分はそう簡単には治らない。
そこで、我々人類が心地よいと感じるあたりまで自然環境に良い影響を与えることが必要である。土壌を肥やし、多様性に基づいた植林を行い、海洋のごみを取り除く。こうした取り組みが今まで失ってきた我々の自然の感性をさらに喚起させると僕は思う。
________________________________________
5月の終わりに見えるホタル、6月に干潟で観察できるハクセンシオマネキ(片手が白くておっきいカニ)、巣箱にまれによってくる二ホンミツバチ、沖縄で見れる野生のウミガメ。
だんだん数は減少していき、それにより希少な体験となってしまった、これらの生物。さらにその奥にはもう出会うこともできなくなった生物もいるかもしれない。
自然環境の復活はその土地の生態系の復活、さらには未知の生物の誕生の可能性となる。
時間はかかってもいい。少しずつ心地よいと感じるところまで自然環境にお返しをしていくべきだと私は思う。
読みました!!
読みました!
読みました!