【予習】自然の摂理単元
◎事前課題に対する仮説
・すでに地球温暖化等の影響を受け始めている国の状況を知る。マーシャル諸島に住んでいる女性が書いた詩を授業で読んで、母国が水没してしまうかもしれない恐怖や、そのことに対して無関心な他国の人々への批判などを、とてもリアルに感じることができた。どうしても自分の国が被害を受けてからでないと真剣に考えない姿勢が、持続可能性から遠のく所以だと思う。だからこそ、まずは他の国の状況をしっかり知ることから始めるべきだ。
・SDGsに関する活動に参加する。
他国の状況を知った上で、何も行動を起こさなければ何も変わらない。だが、最初から自分たちで活動を始めようにもやり方がわからなければ始められない。だからこそ、まずはすでに存在するSDGsに関する活動を行っている団体に参加し、一緒に環境配慮に関わる活動を行うことが大事である。(ローカルフードサイクリングさん、など)
・自分たちでできることを始める。
団体での活動に参画したら、最後は自分たちで行動するべきだ。もっと足りていない活動が行えるような団体を設立したり、SNSを通して環境配慮を世界中の人に発信したり、小さいことから始め、それを周りの人々に伝えていくことが大切なのではないか。環境問題は、一人では解決できる問題ではないからだ。
◎課題図書・資料・フィールドに触れて
・自然の美しさを体感する。私たち人間が自然破壊を行い、地球温暖化を起こしてしまうのは、人工物の虜で、自然の美しさに気づいていないからだと感じた。ロジャーに自然に触れる機会を与えていたように、自然のありがたみ、神秘さや畏怖の念を体感できれば、きっと自然破壊をしてまで生活レベルを向上させようとは思わないはずだと思った。
私が以前、自然に触れることで毎日生きていることに感謝することが大切だ、という趣旨のTEDの動画を観たことがあるが、まさに今回のセンス・オブ・ワンダーに近い感覚だと思った。その動画では、自然は刻一刻と移り変わり、毎日同じということはない、だからこそ美しく、私たちの心を癒してくれる、といったことが話されていた。世界中の人々が、日々移り変わる自然の美しさに触れることで、心の豊かさを得ることができ、物質的な豊かさを求めなくなり、持続可能性は担保されるように感じた。
→経済単元で対話した「豊かさ」とつながる内容だと感じた。
・マクロ&ミクロの双方向から行動する。
最初、自分たちにできることは何か、のみを考えていたが、それはおのずと、マクロな視点からの行動にもつながるように感じた。例えば、デモ活動や署名活動を通して、国の法律自体を変えるきっかけになるかもしれない。対話の最初の方では、「個人で何かしたところで何も変わらないのではないか」といった悲観的な意見がよく出たが、マハトマ・ガンジーの「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。それをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」という名言の存在を知って、個人で行った小さいことも、いずれは大きな行動変容につながるのではないか、というポジティブな方向でできることを考えるようになった。