私たちの思い

こんにちは!

静岡県立大学、リトルワールドキャンプ実行委員です。


私たちはすべての文化が共存できる静岡を作り、県内の多文化共生の架け橋となるため、毎年夏に日本の子どもたちと外国にルーツを持つ子どもたちとで2泊3日のキャンプを行っています。


今日は私たちのキャンプに対する思いを話していきたいと思います。


リトルワールドキャンプは毎年、50人〜100人という少し大きな規模の人数でキャンプを行っています。

毎年多くの子どもたちが自分とは違う国にルーツをもつ参加者と友達となり、事後アンケートの結果を見ても多くの子どもたちや保護者の方からキャンプに対して参加する意義を感じていただき、また来たい(行かせたい)と答えていただいています。私たちスタッフもキャンプを開催する度に子どもたちが変化していく様子から重要性を再確認できています。

しかし少し大きな規模のキャンプではありますが、この参加人数は静岡県内の子どもたちのほんの一部にしかすぎず、キャンプを1度行っただけでは県内の多文化共生の実現など到底できません。

けれど、私たちは決してこの活動は無駄なものではないと信じています。


この社会は沢山の情報で溢れています。時には悲しいニュースを耳にすることもありますし、ときには間違った情報が流れていることもあります。

みなさんも外国の方が日本で事件を起こしてしまうというニュースも耳にしたことがあるでしょう。残念なことにこれらの事件に対して、「これだから外国人は…」と詳しい状況を何も知らないのにその人を軽蔑し、さらになんの根拠もなくすべての外国人が悪いと決めつける大人もいます。悲しいことに私の周りにも、そういう人たちは存在しています。また、マスメディアにおいても国交の悪化によってその国のすべての人が悪者のように扱う報道をする時もあります。


将来キャンプ参加者が大人になったその時、間違った情報に惑わされずにキャンプでの経験を思い出して、「あの時一緒にキャンプをした外国の友達はそんなことをする人じゃなかった。決してすべての人が悪いことはない。」と考えてくれることを願っています。また、身の回りの間違った考え方をしている人たちにすべての人が悪いわけがないと伝えてくれる。将来的に幼少期のリトルワールドキャンプの経験を活かして行動にうつしてくれるを願っています。

子どもたちの楽しかった「思い出」は生涯忘れることのないものになります。このキャンプがそんな一生の思い出になり、少しでも多くの人に国籍や文化、価値観関係なく他人を尊重する力を身につけてもらうことがこの活動をしていく上での私たちの願いです。


長文失礼しました、

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。