「企業文化と創造の変革 見えざる秩序と構造の管理論」
10月14日の台風が過ぎ去った後、”企業文化”が成す役割やその効果について話し合いました。この章では、そもそも”企業文化”とは何か。企業文化はどのように定着していくのか。また、企業文化を変革するには?というのが主な内容でありました。
ディスカッションでは、
①企業文化が組織を活性化し、イノベーションを起こさせるのはなぜか、企業文化の特質を明らかにして説明してみよう
②組織が過剰学習に陥る理由を指摘し、それを回避するマネジメントを考えてみよう。
上記の二つの演習を行いました。
①では、全体的に「組織の考えを方向付けする」ことに意味があるという意見が多く出ました。各個人のアルバイトの経験から研修で教えられた企業理念や社是がどのように生きているか。またどのような弊害をもたらしているかについて意見を出し合い、大きな組織を動かすには1人1人の考え方も共通のものにしておく必要があるというように考えました。
しかしながら、その企業文化を意識させすぎることでイノベーションが生まれないことへ指摘がありました。世界観や消費者のイメージを重視する企業は企業文化を教育しすぎる傾向があることに気づきましたが、対処法等を見つけ出すことは難しいと判断しました。
②では、過剰学習について話し合いました。過剰学習とは”ある思考様式に沿った行動が繰り返され、新しい情報や知識の獲得が行われなくなった状態”を言います。そのような状況に陥る原因としては、組織のトップが変わらないことから来る時代についていけていない状態である。と仮定しました。近年のIT社会への変動やAI社会等に対応できる人材にトップを定期的に入れかえ、時代に組織自体がついていくことが必要であると考えました。そこから、トップの変化がもたらす影響や、その変化から来るリスクについても派生して話し合いました。
私もアルバイトで企業文化をよく教えられ、ただのアルバイトとしてはあまり意味のないものであると思ってしまっていました。しかし、企業文化は組織が大きければ大きいほど重要で、経営活動の方向付けや管理体制にも関連するものであると実感しました。
次回は第10章 日本の経営管理について話し合います。