新シリーズ! 実際の国連ってどうなの? -国連の舞台裏- part2

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)編
(Office of the High Commissioner for Human Rights: OHCHR)


こんにちは!
地方担当のまさです!!

このコーナーは、国連に対する“お堅い”イメージを払拭しようと立ち上げられました。この記事を読んだ皆さんが、少しでも国連について興味を持ってくださると嬉しいです!

今回は、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)について!

この名前を聞いて、どんなイメージがわきますか?


学校の授業で聞いたことはあるけど、どんな所だっけ...
なんとなく、民とかの分野かな...
国連難民高等弁務官事務所と何か関係が?...


大丈夫!この記事を読んだからには、あなたも国連人権高等弁務官だ!(気持ちだけです)

そっれでは早速見ていきましょう!




国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)とは

国連の人権活動の中心となる機関で、人権理事会・条約によって設けられた機関(条約の順守状況を監視する専門家委員会)、その他の人権機関の事務局を務めます。

世界各国における人 権の保護 と啓蒙を目的として活動する組織です。スイスのジュネーヴに本部を置き、職員は1000名ほど(内、約600人が本部勤務)!

そこには、国連人権高等弁務官(事務所のトップ)人権アドバイザーなどが在籍しています。


国連人権高等弁務官とは

すべての人が、すべての人権を効果的に享受できるよう人権の促進擁護を図り、事務総長の指示と権限の下に、その活動を人権理事会と総会に報告するお仕事です。

人権高等弁務官事務所は、同弁務官を長とし、国連事務局の人権担当部門として機能します。任期は4年。

人権が尊重されるようにし、かつ人権侵害を防止するために、政府との話し合いを行ったりもします。




具体的にどんなことをしているのか?

中国が今週施行した「香港国家安全維持法」について、条文が「あいまいで範囲が広すぎる」と指摘し、集会の自由や表現の自由といった基本的人権が侵害される恐れがあるとの見解を示したのが国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のルパート・コルビル報道官です。

国家安全維持法の適用範囲や違反行為について十分な情報や理解がないまま施行され、既に逮捕者が出ていると指摘。

「同法に記されている違反行為の一部は定義があいまい範囲が広すぎ、暴力的な行為と非暴力的な行為を適切に区別していない

を表明したのです。

その上で「これは法律の差別的または恣意的な解釈と施行につながる恐れがあり、人権保護を損なう可能性がある」と述べました。

また同法が禁じる「外国や外部勢力との結託」について、活動家が表現の自由や、結社および平和的集会の自由といった権利を行使した場合に起訴される可能性があると批判しました。




このように、特定の地域において人権が著しく侵害されるような事案が発生した場合、これを速やかな改善が行われるよう、指摘などを行います。

世界中の様々な人権問題を取り扱う国連人権高等弁務官は今もなお、人権侵害という見えない敵と闘い続けているのです。

いかがでしたか?
私たちの普段意識していないところで、日々活動を続ける人がいるということを知ってもらえれば幸いです。

これを機に、一度人権について考え直してみてはいかがでしょうか?

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

それではまた来週!!