世界保健機関(WHO)編
(World Health Organization:WHO)
こんにちは!
地方担当のまさです!!
記録的な豪雨が猛威を振るった中、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
コロナに次いで大きな影響が出ていますが、そんな時だからこそ、こういった有事に対応するプロフェッショナルである国連について知る機会になればと思い、この記事を書いています。
このコーナーは、国連に対する“お堅い”イメージを払拭しようと立ち上げられました。この記事を読んだ皆さんが、少しでも国連について興味を持ってくださると嬉しいです!
今回は、コロナを巡ってその対応が疑問視されている、世界保健機関(WHO)について!
この名前を聞いて、どんなイメージがわきますか?
テドロス事務局長?
中国寄りが露呈??
WTOと名前が似てるけど、何か関係が???
大丈夫!この記事を読んだからには、あなたも事務局長だ!(お察しの通り、気持ちだけです)
そっれでは早速見ていきましょう!
世界保健機関(WHO)とは
人々の健康を増進し保護するため互いに他の国々と協力する目的で設立されたWHO。新型コロナウイルスなどの感染症対策だけでなく、高血圧、肥満、がんなど多くの疾患に関する国際的なガイドラインを策定するなどしています。
(1)世界保健総会(World Health Assembly)、(2)執行理事会(Executive Board)、(3)地域的機関(Regional Organization)の三つで構成されており、事務局長(Director-General)によって統括されます。
事務局長(Secretary‐General of the United Nations)とは
事務局長(Director-General)は、各加盟国からの要望をくみ取り、時に圧力をいなしつつ各国の体面を保ち、自らのスタッフを鼓舞しながら国際公益の実現に向けて組織全体のかじ取りをする、といった強いリーダーシップが求められる仕事です。
専門的見地から効率的・効果的な対策を示し続ければよいというものではなく、各国の要求や事情を鑑みながら、各国の自発的協力、さらに国際協調を促す政治家・外交官としての役割が必要になるのです。
世界の理想と現実の板挟みの国連機関とその現状
近年は世界の分断が深まってきた時代です。最も国際協調が追及されるべきパンデミックの最中に、各国、とくに米中対立の様相が強く表れていることを、テドロス氏個人の責に帰すことは妥当ではないと言えるでしょう。
それでもWHOの手腕が最も強く期待される時に、批判に耐えて対応を進めるのではなく、自らに対する批判に真正面から反論して国際協調を損ねるWHOのトップの姿は、やはりこの時代の国連機関のトップとしてセンスを欠いていると言わざるを得ません。
ですが、政治家・外交官としてのテドロス氏の問題と、専門機関のリーダーとして担っている役割の意味とは別。いま、テドロス氏のもとでWHOが取り組んでいるのは、移り変わる各国の感染状況と対策の情報を集めて検討し、各国に結果を共有して対策の基準を示し、必要なら支援を提供していく努力です。各国がWHOに協力して、対策を世界全体で進めることが、パンデミックを乗り切るために重要なのです。冒頭のテドロス氏に辞任を求めるキャンペーンの呼びかけも、単なる個人に対する批判行動ではなく、世界が国連とWHOへの信頼を取り戻すことを目指して開始されたものでした。これはほとんど報道されませんが、重要なポイントです。
現在は、テドロス氏の政治家・外交官としての失敗や、米中対立等の状況にどうしても目が向きやすいですが、パンデミックが今後数年にわたって繰り返されると目されている中では、人類共通の脅威である感染症に打ち勝つために私たち自身が作っている組織として、WHOを捉えることが重要になります。
5月4日、テドロス氏はワクチンや治療薬の開発に向けて、40カ国超から74億ユーロ(8,600億円)もの拠出金を得られたことを発表しました。米ドルではなくユーロ建てとなっていることが国際協調の現実を示唆してはいるところです。
このように、世界の公共衛生を司るWHOは、今回のコロナ のような有事が発生した場合、これを速やかな対処が行われるよう、業務統括などを行います。
世界中の様々な衛生問題を取り扱う世界保健機関は今もなお、公共衛生という見えない問題に取り組み続けているのです。
いかがでしたか?
私たちの普段意識していないところで、日々活動を続ける人がいるということを知ってもらえれば幸いです。
これを機に、公共衛生について考え直してみてはいかがでしょうか?
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
それではまた来週!!