「#うちで探そう♪」project の発足

建築学生団体NATSUZEMIは、毎年夏の活動として「店舗のリノベーション」や「インスタレーションの作成」「ワークショップの企画」など大学間での連携を行いながら一分の一でのモノづくりを行ってきました。しかし、今年度の活動では新型コロナウイルスによってNATSUZEMIの最大の特徴であった集まってのモノづくりが難しくなってしまいました。

そこで私たちは、いかに集まらないでモノづくりを行えるかを話し合いました。


そして生まれた企画が、「うちで探そう♪」です。

普段と視点を変えてみて、小さな人の目線で家の様々な空間を見てみると、そこには小さな世界が広がっていることに気が付きます。

 普段何気なく過ごしていた家の新しい一面を発見できるだけでなく、一枚の写真の中に人形や小物を置いてストーリーを考えてみると、更にその場が愛おしくなります。

 

この企画は、普段から大学の課題で1/100や1/50の小さな建築模型を作っている建築学生だからこそ生まれた発想と、着眼点だったと思います。また、建築学生やモノづくりをしている人たち以外にも、コロナウイルスによっておうちでの時間を過ごすことが多くなった人たちにチャレンジしてもらいたかったので、Twitterを主なプラットフォームとして #うちで探そう♪ のハッシュタグをつけて発信を行っています。

今回の自粛期間が普段建築を身近に感じることのない人たちに対して、NATSUZEMIの活動を知ってもらういい機会になると同時に、建築に対して興味をもってもらえるきっかけとなってくれれば嬉しいです。


ここで、すでにSNSにアップされている作品をいくつか紹介します。

「ソーシャルディスタンス」

これは私の投稿作品ですが、

コロナ禍で適切な距離感(2m)が推奨される中で、小さな世界でも適切な距離(1/50の世界なので4㎝)を取ってコミュニケーションをとろう!といった作品です。

コップを小さな人間のパーソナルスペースに見立てて適切な距離を測りました。

https://twitter.com/rabbitsargeant/status/1257633855692918785?s=20


「あまやどり」

お風呂場を舞台として、

シャワーの雨が降るのでシャンプーの笠を屋根にみたてて雨宿りをしています。


小さな視点で見るとシャンプーのボトルの上部は、「屋根」「柱」「座るための段差」と小さな建築に見えてくるので面白いです。また、人間と小さな人間が共存している感じがよく伝わってきて可愛い作品です。

https://twitter.com/taakaatoomoo1/status/1259393889892397056?s=20

 

「地震」

『小さな世界ではちょっとした風でも大きな揺れになる』という気づきを動画に収めた作品です。

『小さな世界』を視点だけではなく、風の影響や体感する揺れなどに着目した点が他の作品にはない面白い点だったと思います。 

この作品は動画なのでぜひURLからとんで見てみてください。

https://twitter.com/Mi0616suzu/status/1263736015832797185?s=20

 

このような感じで、家の様々な場所にスポットをあてて『小さな世界』を見つけていきます。ここで紹介した作品以外にも、沢山の作品がSNSで投稿されているのでTwitterで「#うちで探そう♪」を検索してみてください。

 

そして「面白い!」と思ったら閲覧するだけでなく、ぜひ投稿してみてください!!

 

皆さんの作品の投稿をお待ちしています。