私を動かすもの

突然ですが、これはなんの写真だと思いますか?

真ん中には一本の道、両サイドには建物が立ち並んでいます。一見すると、ただの路地に見えるかと思います。

ここの名は、「スワイパック」。

かつてここで、公然と児童買春が行われていました。

この写真は、2019年9月、スワイパックに活動拠点を置く「AIM Cambodia」というNGOを訪れたときの写真です。あの時のことを忘れないように、あえてこの場を拠点に選んだと言っていました。



こんにちは。静岡学生NGOあおい代表の長瀬合央と申します。

私たちは、カンボジアの児童買春問題に取り組む学生団体です。

児童買春といわれて、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。あまり聞く機会がなく、私たちとは関係のないどこか遠く離れた話にも聞こえます。

児童買春は、人身取引の一つであり最悪の労働形態。私たちは、この問題に16年間取り組み続けています。そして実は、私たち日本人も関わっている身近な問題です。

今日は、私があおいに入ったきっかけや、活動に取り組み続ける理由についてお話ししたいと思います。



・最初は、国際協力って楽しそう!という単純動機。

誰かのために何かをするのが好きな私は、国際協力という先進国が途上国のために支援をするというモデルに惹かれ、入ることを決めました。新たな友達と、新たな活動に対する期待でいっぱいでした。

・入ってみると、楽しいことばかりじゃない。

ワクワクしながら入ったのはいいものの、私が入った時にはすでに前プロジェクトが終了していました。そのため、私がこの3年間でやってきたことは、

①前プロの反省、②次プロに向けた勉強

この2つでした。どちらも思い描いていたような楽しいものではなく、自分が国際協力をやっている気はしませんでした。いつも教室にこもって、あれこれと反省しては英語レポートを読んではと、決して楽しい!と言えるようなものではありませんでした。

・それでも取り組み続けるのは、緊迫感と責任感と「どうにかしたい」という想い。

前プロが終了して次プロを考える時、私たちはカンボジアで起きている問題を見直すため、さまざまなレポートを読みました。いくつもの現地NGOに足を運び、実際に起きている深刻な問題を聞き出しました。

その中で感じとったことは、「このままではいけない」という強い想いでした。

それらは、差し迫った問題ばかりでした。今すぐ支援が必要な問題ばかりでした。その中でも私たちは児童買春問題に取り組みたいと思った。それは、これからもこの問題に取り組み続けるという覚悟であり、責任でもあります。

児童買春問題は時代の変化により形態こそ変われど、搾取として存在し続けていることに変わりはありません。私は問題の実態を知ってしまった今、何もしないということはできません。「どうにかしたい」という強い想いが、私を駆け出しました。



今、私たちは2021年1月に始まる次プロジェクトに向けて準備をしています。チーム一人一人を動かすものやきっかけはそれぞれだと思いますが、全員で同じ目標に向かって走り出しています。

今日は、そんな私があおいに入ったきっかけや取り組み続ける理由についてお話しさせていただきました。

長くなりましたが、ここまでご覧いただきありがとうございます。引き続きほかのチームメンバーの記事もご覧いただけると幸いです。