オダンバン平和の家への理科実験教室運営の支援

オダンバン平和の家への理科実験教室運営の支援についてご説明します。

当会は英語教室に加えて、英語教師養成授業と理科実験教室も実施しました。

英語教師養成授業に関しては2011年からノリア孤児院で実施しました。ノリア孤児院経営者の要望もあって、2010年以降からノリア孤児院で開始されたクラスTで学んだ生徒が同孤児院のクラス3Aとクラス3Bの先生を務められるように週に1度、90分間の教師養成授業を開講しました。教員育成に当たっては教師養成授業として現地NGOに英語教員を数名紹介してもらい、彼らが持っていた教鞭方学習要テキストを参考に当会と現地英語教師陣とで育成カリキュラムを作成致しました。

 

理科実験教室に関してはオダンバン平和の家で2010年から開始し、2018年まで実施しました。2010年以前実験器具不足などが原因で理科の教員でさえ理科実験を行えていない、器具すら見たことがないという状況がありました。子どもたちに理科実験の機会の提供及び論理的思考力を養う事を目的に、2010年から当会の年2回カンボジア渡航の際にノリア孤児院に対して理科実験教室を実施してきました。子どもたちには実験前に論理的に実験結果を予想してもらい、実験後、その実験結果になった理由、原理を理科実験教室の教員から説明してもらいました。しかし、年2回では理科実験の実施回数が少なく為、子どもたちが十分に理科実験を経験できていない、また論理的思考力を養うには不十分な実施回数であると判断し、2016年からオダンバン平和の家で2016年から2018年まで月に1回の理科実験教室を実施しました。理科実験教室の教員はカンボジアの中学校の理科の教員にお願いしました。カリキュラムに関しては、カンボジアの理科教育環境向上に取り組む日本人の方と、理科実験の教員及び当会の3者間で作成しました。英語教室同様、必要に応じて毎月の授業内容及び経費使用用途の報告書を元に助言を行いつつも理科実験教室が軌道に乗った後は、当会は資金援助及び監査役としての立場をとりました。