ミシュラン

 皆さんこんにちは。
 Vent arrière月曜担当の白川です。

 梅雨も明け急に暑くなってきましたね。外へ出なくとも熱中症には気をつけていきましょう。

 さて今回のテーマは「ミシュラン」です。大学の授業で個人的にミシュランを取り上げる機会があり、調べてみたので皆さんとも共有したいと思います。

 そもそもミシュランが何の会社か知っていますか?お恥ずかしい話、私はただ世界中のレストランを回って評価し、そのガイドブックを発行しているだけだと思っていました。モータースポーツや車が好きな人は知っているかもしれませんが、ミシュランはそもそも1863年にミシュラン兄弟によって創設された老舗のタイヤメーカーなのです。世界中の自動車、トラック、バス、自転車、建設機械や農業機械、さらにはスペースシャトルなどのタイヤにもミシュランのものが使われています。

 とはいえ、やはりミシュランといえば星で評価されるあのガイドブックの印象が強いと思います。(去年キムタクが主演のドラマ「グランメゾン・東京」でも三つ星が大きなテーマになりましたね。)ではなぜタイヤメーカーの会社がレストランやホテルのガイドブックを発行するようになったのでしょうか。もともとはやはりタイヤメーカーらしい、ドライバーのためのガイドブックを無料で配っていたそうです。初版が発行された1900年頃はまだ車がほとんど普及しておらず、ドライブもガス欠や故障、パンクなどで快適なものではありませんでした。

 しかし、創設者のミシュラン兄弟がこれからの自動車の普及を見越し、もっと快適に楽しく運転をしてもらいたいという思いで作られたのが始まりだそうです。ですので、最初はタイヤの修理方法、ガソリンスタンドや自動車修理工場のリスト、遠方でのレストランや宿泊施設の情報など、ドライバーにとって有益なことが掲載されていました。

 それから数十年後に快適さと適正な値段のレストランに黒い星をつけるというもので星での評価がされるようになり、ミシュランのキャラクター「ムッシュ・ビバンダム(ミシュランマン)」がおいしい料理を堪能している姿を通してグルメな印象が広まっていきました。そしてそれが今では「レッド・ミシュラン」として強く根強いているのです。

 知っているようで知らなかったミシュランの歴史ですが、調べてみると意外と面白いものです。ミシュランの本社はフランスのクレルモン・フェランという街にあるのですが現在は一部が博物館として有名な観光スポットになっています。一度は行ってみたいですね。

 ではまた来週✋

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