みなさんこんにちは!!理ロシ1年のしーらすです!
題材が全然思いつかないので、受験の体験談について数回書こうかなと思ってます。思いついたら他の話題についても書くかもです。
今回は自分の受験期で最大のイベント(?)であった入院&手術について書こうと思います。(多分これだったら他の人と話は被ってないよね、ということでこの話題について書いてみようと思いました。)
入院まで
始まりは受験期の6月でした。この時期は模試や学校の授業などが忙しかったため休みが全くなく、また人間関係で色々あったこともあり、疲れとストレスが同時にのしかかっていました。今考えるとここでちゃんと寝なかったのが後々に響くのですが...。最初に現れた違和感は肩こりに似たもので、また自転車で通学する際にも息切れがありました。けれども寝てないしこれぐらいのだるさは出るだろうと考えて放置していました。7月に入り週一回は休めるようになると症状は落ち着いてきたので、まあなんとかなるかという感じで受験勉強を優先して病院には行きませんでした。しかしその時は来てしまいました。7月も末となり河合や駿台の東大模試で再び忙しくなった時期に、階段から降りていると肺からポコポコ音がするようになり、また体を捻ると空気が抜けている音が…。
さすがに怖くなったので、病院で検査を受けると自然気胸だと。自然気胸とはなんぞや…。しかも看護師さんがその病名聞いて色々納得してる…。怖い…。これが最初の自分の反応でした。具体的な症例としては肺の一部がフーセンガムのように膨らんで(これをブラと呼ぶらしい)、なんらかの弾みで割れることで穴ができ、そこから空気が抜けていくという病気だと説明されました。病気と言ってもコロナのように感染性のものではなく、物理的要因とストレスによって生じるものだそうです。そしてかかりやすい人としては痩せ形の男性で、肺が圧迫されることで生じるとかなんだとか。なるほどそういう理由で看護師さんに納得されていたのか。
いやでも、結局のところどんな問題が生じるんだ…??どんな治療法があるの…??そんな心の声を読まれていたのか、そうじゃ無いのかは置いておいて、即座にそのことについても説明していただきました。治療法については長期間安静にすることで自然治癒を目指すか、それとも肺のブラを切除し、そこをシートで覆う手術をすることで穴を塞ぐか。自分の場合は6月時点で自然治癒していたのにすぐ再発したということで、自然治癒で完治を目指すのは厳しいため手術を行う他の治療法がありませんでした。また、このまま放っておくと、肺への負担が大きいので飛行機に乗れなくなる(つまり東大受験の移動手段がほとんどなくなる)、そして重症化すると肺が縮み心臓を圧迫して突然死してしまう可能性もある。そのようなリスクと受験勉強が数日できなくなるリスクを比べて手術をお願いすることにしました。
入院中
手術と言っても簡易なものであったため、入院2日目の朝に手術を行い、そこから4日かけて回復を目指すという比較的短めな入院でした。と言っても面会時間は限られており基本的に暇…しかもwifiもなくスマホを使った暇つぶしもあてにならない…。入院前にそのような状況になることが予想されてたので、友人から本をたくさん借りて、また時間があったら読みたいなと思っていたファインマン物理学の本を図書館から借りて持っていきました。今思えば受験期で一番自分の好きなことができるんじゃないかとワクワクしていましたね。
そうこうしているうちに入院となり、手術当日が来ました。手術着に着替えて、肺に負担を加えないように一応車椅子で手術室に向かって、手術台に乗って。次に目覚めた時は病室で手術が終わっていました。全身麻酔をすることは初めてだったので、意識が完全に消えていたことに非常に驚きました。麻酔いと恐ろし。手術は無事成功し、麻酔が軽く残っている虚ろ虚ろな状態で「自分の肺だったらしい何か」と対面しました。しかし、麻酔というものの影響はなかなかに大きく、手術当日は何もできることがなく、ずっと寝ていました。夜になって麻酔がだいぶ切れてきたのですが、麻酔の影響で足の筋肉が動かなくなるのを防ぐために片足ずつ足を圧迫する機械のせいでうまく寝付けず辛く長い夜でした。
2日目以降は肺に繋がれているチューブが痛かった以外は大きな問題はなく、楽しみにしてた読書の時間にずっと当てられました。ファインマン物理学は大学数学への造詣が全くなかったため、何言ってんだこの本状態でしたが、解読可能な部分だけを追うようにしたらなんとなく面白かったです。なんやかんや受験で物理が最も得点源になったのはこの本を読んで興味を持ったからかもしれません。また、友人に貸してもらった本の中にあった「嫌われる勇気」とその続編の「愛される勇気」は、入院中で色々ものを考える時間があったためにとても深く考えるきっかけとなり面白かったです。(このままだと入院中の読書記録で大半占めることになりそうだからここらで…)そんなこんなで暇してる時に友達が見舞いにきてくれて、ありがたいことに(?)気晴らしの数学の問題を出してくれたり、お喋りしたりもして、体感でかなり短い期間で退院できました。
入院後
手術後の再発率は5%だそうですが、この一件があってからちゃんと休養を取ることにして受験期を無事乗り切り、今現在に至るまで再発していないです。受験中、それも受験の天王山と言われもする夏休みに入院することで一番怖かったのは周りに置いていかれることでしたが、蓋を開けてみると直後に行われた模試でもなんとかA判定を取ることができました。また、余裕を持った生活を意識するようになり、それまで以上に効率よく勉強できるようになった気がします。
ここまでぐだぐだ書いて結局何が言いたかったの?という感じですが、結論としては受験生と言えども人間です。大変な時はちゃんと寝ましょう。ストレス発散もしましょう。意外と追い込まれていると健康に気を回さなくなるということもあるので…。この文章を読んでいる受験生、あるいは未来の受験生がいるかは分かりませんが、どうか体には気をつけて、そしてもしダメな時は無理せずしかるべき休暇を取りつつ受験頑張ってください!!(そして東大に合格した暁にはぜひ理系ロシア語に!!)(追記:間違い見つけたので直しました(9/20))
はじめまして、こんにちは。僕は中学3年生で受験まであと数日というところでしーらすさんと同じように気胸を患ってしまいました。僕は肺が中くらいしぼんでいた為、病院で点滴を打たれたり、局所麻酔で胸腔ドレナージを行ったりと、これまで経験したことのないことが沢山で不安でしたが、しーらすさんのお話を読んで、人生はなんとかなると、希望を頂くことができました。ありがとうございます。健康であることが、どれほどありがたいことか、これまでの中で一番実感した時でした。😅