こんにちは。理ロシ1年のこよです。2つ目の記事になります。よろしくお願いします。
ここでは私が入っているESSという英語系サークルの活動内容について適当に紹介します。
ESSは東大で最も規模の大きい英語系サークルの一つで、活動内容によって複数のセクション(ディベート、ディスカッション、スピーチ、ドラマ、ガイド)に分かれています。
このうち私が現在主に所属しているのはディベートセクションです。ここでやるのはアカデミックディベートという、前もって準備した資料も用いてジャッジを説得するタイプのディベートです。高校でやっていた人もいるかもしれません。実際ディベートセクションにもディベート経験者は一定数います。ただ私のように完全な初心者もいます。
ネタは社会問題が多く、これまでで私がやったものだと死刑制度の継続や安楽死の合法化などです。ディベートは単にダラダラやるのではなく、あるトピックについて賛成反対で2対2に分かれて試合形式で行います。しばしば他大学との大会が開催されていて(早慶上智などは東大のESSと同じようなサークルがある)、ちょうどこの記事を書き始める直前、立青杯という1年生向けの大会に参加してきました。(今年はオンライン)。試合なので勝ち負けがつきます。ちなみに私のチームは2ラウンド中1回勝ち、1回負けでした。私は経験が浅い上に大会前に怠惰を発揮して準備もまともにせず、経験者である相方の人に助けられた感じでした。泣 でも参加したことに意義はあったと思います。
ではこの辺りでアカデミックディベートがどんな形式か、とても簡単に見てみます。と言っても私自身まだ要領を得ていなくて、試合中にこんがらがることはあります。
概略はこんな感じです。
青が肯定側(Affirmative,通称アファ)、赤が否定側(Negative、通称ネガ)が担当する部分です。
コンストというのは事前に用意した資料を用いた立論(Construction)、リバは相手の議論への反駁(Rebuttal)です。
見て分かるようにはじめは用意した資料を読むだけでほぼ良いのですが、途中から相手の議論への反論が必要になってくるので当然アドリブ要素は強くなってきます。そしてアファ、ネガのうち自分たちの主張を支持する論点をより多く守れた方が結果的に勝利を掴めるので、相手からきた反論は出来る限り反論し、カバーした上で、さらに自分たちの優位性を示せるような論点を示すことが求められます。
相手への反論の際によく起こるのが、一種の水掛け論です。これは両者の主張はそれぞれ間違ってはいないものの各々優位性を示せず、第三者(ディベートの場合はジャッジ)から見た決着はその人自身の価値観に基づかざるを得ないという状況で、offsetと呼ばれます。offsetになった論点についてはジャッジには考慮されないことになります。offset自体はディベートをしていれば必ず起こるので悪いことではないのですが、その議論において個々の価値観によらないような普遍的な主張をもとに議論を進めるとアドバンテージになります。ですがこれはいつもうまくいくわけではありません。代わりに実際は他に自分たちが挙げた論点で相手が反駁してこないものがあったりするので、そういうものがあるとラッキーです。
実際私もoffsetはよく経験しているはずなのですが、切り抜けた場合もどうやって切り抜けたのか、無自覚だったりします。経験を積んでくればしっかりと論理を抑えて確実に反論できるのだと思いますが、如何せん私は経験値が足りないのでそこら辺は感覚でやってうまくいったり行かなかったりです。これから研究していきたいと思います。
あとディベートの一番の醍醐味は、アファ、ネガには自動的に割り振られるので元からの自分の信念にかかわらず論理的に主張を通すことが求められることです。これにより新たな発見が得られたりします。例えば今日の大会のテーマは安楽死でした。私は元々安楽死の合法化に断然賛成だったのですが、いざ反対派の方に割り振られて議論をしてみると、反対することに十分意義があることがわかって来ました。普段安直な思考しかしていない私のような人間には刺激になることです。
ディベートに適性がない、英語喋れないと思っている人も多いと思います。でもいざ試合に出て喋ろうと思うと割と何か言えるものだし、もともと英語が得意苦手は関係ない、といくつかの試合を見てきて思いました。以上、何が言いたいのかよくわからない文章になりましたがこのブログの締め切りギリギリなのでこの辺にしておきます。残りはESSディベートセクションに来て体験してください! ぜひ入ってね(適当)