ある大学生の奨学金事情

こんにちは! 理ロシ1年のこよです。高校生の皆さんそしてその保護者の方々にお伝えできる有益な情報として何があるか考えた結果、実際私が恩恵を受けている大学生用の奨学金制度について書くことにしました! 拙い文章ですがお許しください

もうご存知かもしれませんが、奨学金には給付型奨学金と貸与型奨学金があります。今回私が紹介したいのは給付型奨学金、つまり返さなくていい奨学金です。
普通奨学金というと貸与型の方が多いかもしれませんが、できれば返済不要の方がいいですよね。でもその分給付型奨学金では募集時に要求される諸々の基準を満たすのがめんどくさかったりします。ただうまくやれば審査を通ることも十分可能です。以下私の体験です。

私は高3の秋ぐらいに給付型奨学金制度の話を親から聞いて、検討を始めました。そして

給付型奨学金をくれる団体一覧

のようなサイトを参考にし、
各団体の募集要項なども見て二つに候補を絞りました。(給付型奨学金は民間企業などが提供していることが多いです。)

一つ目は、私の出身県にある某民間企業による奨学金制度です。これは大学4年間+大学院卒業まで月8万円(!!)が提供されるものです。書類選考と筆記試験(国語・数学)、面接をパスする必要があります。また重要なこととして、応募できるのは圏内の高校出身の理工学部学生に限られます。好条件の割に倍率が高くないので第一に検討していました。

もう一つは全国対象なのですが、民間企業キーエンスが主宰するキーエンス奨学金という数年前に設立されたばかりの奨学金制度です。こちらも月8万の給付型奨学金で、二回にわたる書類選考を通ることが応募の条件となります。ただもらえる期間は大学4年までで、年に数回成績証明書とレポートを提出するという条件があったので少し面倒だなと思っていました。あとキーエンスは倍率が割と高いんですよね。

結局キーエンスはダメもとという感じで両方応募しました。まず県内の某民間企業の書類選考(高校の調査書と小論文)が3月中だったので、受験終わってから合格発表後までの暇(?)な期間に小論文を仕上げました。これまでの人生での画期的な体験、というお題で500字だったと思います。そして4月の末ぐらいに選考の結果が出て、無事合格でした。例年ならそのあとGW中に面接と筆記試験があるんですけど、今年はコロナで延期するという連絡が来ました。

少し戻るんですが、4月上旬にはキーエンスの書類選考第一弾の締め切りを迎えていました。200字で「自分が周囲から持たれている印象」というお題で書きました。ちょうど卒業式のホームルームで担任が生徒一人一人にコメントする時間があって、私は「話し好きですよね」みたいなことを言われていたので、いや絶対違うんだけど笑、とか思いながらそういうことを書きました。(キーエンスは面接がないのでなんでも書ける())あと高校の調査書も出しました。そして一週間後くらいにはもう選考結果が出て、これもまた無事合格でした。

そしてすぐに二次の書類選考を迎えました。今度は「大学で学びたいこと、理想の学生生活、それを活かした将来像」というテーマで400字の小論文です。偶々1回だけ潜った現代工学基礎という総合科目の講義で教授がいってたことをネタに使って良さげなことを書いてなんとか締め切りに間に合わせました。

6月になって選考結果が通達され、無事合格。銀行口座の登録を始めました。

そうこうしているうちに先の県内企業から面接の日程の連絡が来たのですが、なんと大学の期末試験の日程にバッチリかぶっているじゃないですか! ただその時には元々狙っていなかったキーエンスに選考されたことがわかっていたこともあり、県内企業の方は辞退することになりました。

こうして現在私は月8万の返済不要奨学金をキーエンス財団からいただいています。

以上長々とここまでの経緯を書き連ねました。

「ではどうすれば一連の書類選考で通りやすいのか?」と思っている方も多いでしょう。これについては公式の選考基準が示されているわけでもないのであくまで私の意見ですが、まず高校の成績はある程度加味されるはずなので良いに越したことはないでしょう。
小論文については次の3点が特に重要だと思います。それは
   一貫性 と 意志 と オリジナリティ
です。(よく言われることかもしれませんが。。)
私は特にこれらを意識し、特に他人に添削してもらうこともなく無事選考をクリアできました。(ここで参考までに私が実際提出した小論文を載せようかと思ったのですが、やめました)

大学になって奨学金を貰いたいと思っている方は多いと思いますが、その詳細な事情について知っていた方は少ないんじゃないでしょうか? 応募の際に高校の調査書が必要なことはもちろんですが、応募手順などについて早いうちからイメージを持っておくと、スムーズに検討を始めることができると思います。この記事を通じて少しでも奨学金(給付型)についてより明確なイメージを持っていただければ幸いです!
ただしここで書いたことは専ら私の体験であり、志願する奨学金団体等によって事情は異なるはずです。また各家庭の収入状況によって選択肢の幅にも差があります。いざ応募を検討するとなったらご自身で入念に準備されることが何より大事ですね。