ロータリーの会の活動信念

ロータリーの会とは?


ロータリーの会は、早稲田・高田馬場の象徴ともいえる「高田馬場駅前ロータリー」の散乱ゴミ問題解決を目指し、毎日の清掃ボランティアや啓発・イベント企画を中心に活動している。

現在サークルには早大生を中心に32名が在籍しており、決して多くはないメンバーで協力しながら、この問題に取り組んでいる。



「見て見ぬふり」をしてきた

高田馬場駅前ロータリーで一体何が起きているのか。

実際に現場へ行き(23:00か早朝がオススメ)、その目で確かめて頂くことが一番だが、以下の写真からことの深刻さを感じて取って欲しい。

1日にロータリーで捨てられた、約1000本に及ぶタバコの吸い殻。
「拾う人」がいなければ、ロータリーはあっという間にタバコの海と化す。

本来早稲田大学の卒業式が予定されていたが中止に。その翌朝のロータリー。(2020/3/27)

多い時には約200個もの缶が捨てられている。



瓶が割れ、危険物となって散乱していることも多い。

高田馬場駅前ロータリーでは数十年前から現在に至るまで、このような悲惨な状態がいわば、「日常」の一つとなってしまっており、誰も大きな声を挙げてこの問題に取り組むことはなかった。


むしろ、「小学生が掃除しているらしい(笑)」などとネタにすることで目の前の問題から逃げ、その状態を誇っているかのような言いぶりをする者さえいる。



がー


自治体が―


早稲田大学が―



そして、多くの早大生が、見て見ぬふりをしてきた。


この問題から目を背けてきた責任は、ほとんどの卒業生にもあるはずだ。
ロータリーの会の活動には誰でも参加できるので、一度現場に来て惨状を肌で実感して欲しい。


「ロータリーを汚しているのは早大生」というレッテル

敢えて「早稲田大学が、多くの早大生が」と上述したが、実際にロータリーを汚しているのは誰なのか?という不毛な問いに対し、ほとんどの人は「早大生」と括り答えるだろう。

特に、昨年と今年(2020/2021)は「コロナ禍で騒ぐ若者」として高田馬場駅前ロータリーが取り上げられたことで、そうしたイメージを持つ人が多い。

2021年3月 某早大卒アナウンサー朝番にて。

1年前とは比較にならない数のテレビ局が
「コロナ禍で路上飲みする若者」に付随する形でロータリーのゴミ問題を報道した。
高田馬場=早稲田というイメージによって、早稲田大学全体が括られ批判を受けた。
当ツイートは約5000人にRT、拡散された。(2020年3月)

しかし、当然のことながらロータリーを汚しているのは何も早大生だけではないし、そもそも属性で括るものではない。ロータリーを汚しているのは、ひとえに「ポイ捨て・ゴミを放置する者」であるはずだ。

ただし、約5万人といわれる早大生の規模により、汚している比率が高いことは事実かもしれない。

テレビでは早大生という記載はないものの、「高田馬場=早大生」というイメージと、一部の早大生の行動によって、早稲田全体が括られてしまう。

ロータリーにゴミを放置している早大生にはそのことを一度よく考えてみて欲しい。

「ロータリーはキャンパスの一部」とネタにする者もいるが、敢えてマジレスすると、ロータリーは「公共」の場であり、キャンパスではない。


私たちの活動の芯には、「早大生として」という自負がある。


もちろん私たちは、ロータリーを汚している早大生のしりぬぐいをしているつもりはないし、それが目的ではない。むしろ清掃活動をする必要がないほど常に綺麗な場所になることを目指している。ロータリーの会の廃絶こそが、究極の目標なのだ。


同じ早大生の中に、私たちのような存在がいる事実を再認識して欲しい。そして、行動に変えて欲しい。

飲む事自体は否定せず。

ロータリーの会はその活動内容からか、広場で飲酒すること自体も否定しているとよく外部から思われがちらしい。

ロータリーに集まり、談笑する若者たち。(2021年3月)

しかし、私たちはロータリーで和気藹々としたり、集まって飲んだりすることには反対しない。(コロナ禍で集まることについてはさておき)


高田馬場駅前ロータリー広場は、日本全国見渡しても、中々類を見ない形状をしており、地域の交流や憩いの場としての機能もある。何も、夜酒盛りをする為だけに利用されている場所ではない。

むしろ、ロータリーの会は街の顔でもある高田馬場の「綺麗な」交流の場にしたいという想いで活動しているので、その点は誤解しないで頂きたい。


どんなにその場で楽しんでも、思い出と共にゴミも持って帰る。本当にこれだけ。

集団の中に一人でも、ゴミを持ち帰ろうとする意志がある人がいれば可能なはずだ。そういった、「空気を破る」人が少しでも増えることを願って日々活動している。

一人の早大生として



前置きが長くなり過ぎてしまったので、簡単に活動内容を紹介します!!!


○日曜以外毎日ロータリー清掃・・・隔週で8:00と23:00に交互で活動中。清掃活動には学生問わず、誰でも参加可能。

○月一回ロータリー磨き・・・広場の床コンクリを高圧洗浄とデッキブラシでピカピカに。

○他サークル、地域との協力・・・ロータリーの会のみならず、地域の方々や早稲田大学のサークルを巻き込むことを一つの理念に、積極的にご協力をお願いしています。

○企業・自治体との連携・・ロータリーの会の活動に関係したり、地元である高田馬場・新宿の企業に活動参加・協賛頂けるよう尽力しています。また、自治体にあたる新宿区とも連携していおり、過去には区長と面談もしています。

その他にも多様な企画・イベントを計画及び実施しています!

また、メディア掲載も多数頂いているので、ぜひ「ロータリーの会」で検索を。

日々の活動は主にTwitterから発信しています。ロータリーの会に興味のある方はTwitterのDMからお願いします。

Twitter:早稲田大学 ロータリーの会

 @Rotary_waseda

https://twitter.com/rotary_waseda

記事の都合上、サークル内部をあまり載せていないですが活動内外で仲良く交流しています!

良くも悪くも、これからの「早稲田」を背負うのは、紛れもない、あなた自身です。

ロータリーの景色を少しでも変えるため、ロータリーの会一同あなたのご協力をお待ちしております!

ロータリーの会
代表 新井国憲


この記事を書いた人

手島智美
2021.06.14

初投稿ありがとうございます!
改めて、ロータリーの会は「ボランティア団体」という括りに留まらないぞと感じました。
ゴミ問題に関わらず当事者意識を持つことの大切さもこの記事から感じ取れましたし、
私自身は帰属意識、愛校精神も(現代日本では胡散臭く思われがちだけど個人的には重要だと思う)感じられて、学生も大人も読んでもらいたい記事だと感じました。
これからの活動の力になれたら幸いです!