学生時代に知っておくべき新時代のリーダーシップのポイント③

これまで50社以上の起業に役員として関わってきた経験とそもそもひきこもりでコミュ力ゼロだった原体験(良かったらヒストリー読んでください)との間で身に着け、言語化してきたリーダーシップについて学生団体のリーダーや幹部をやっている、やりたいという人のお役にたてたらと思い書いてみています。

さくっと読めるよう一回一回は短くすることを心掛けていますので、チームビルディングや団体運営に困った参考にしてくれると嬉しいです。

前回は最後にチームが動き始めて3~6週間もするとメンバーのモチベーションが落ちていく、という話をしました。

実際にリーダーとしてチームを動かした経験がある人は皆さん共感があると思います。

リーダーとしてはつい
・責任感を持って取り組んで欲しい
・自分で考えて動いて欲しい
とメンバーのせいにしがちですがチームで動き出して最初期はメンバーはリーダーほどチームについて理解していませんし、自分が勝手に動いてよいものかどうかもわからず指示待ちにならざるを得ません。

そこで今回から少しの間、チームビルディング最初期のこのタイミングでリーダーが注意しなければならないことをいくつか紹介します。

1.チーム内にn対nの人間関係を作る
2.接触頻度を意識する
3.レスポンスを徹底することをValue化する

今回はまず一つ目の
1.チーム内にn対nの人間関係を作る
についてです。

学生団体などの活動の最初期はたいていリーダー自身が仲の良い人に声をかけて巻き込むことが多いと思います。

その時生まれるチーム内のゆがみ
「リーダーはメンバーを知っているけどメンバー同士はお互いを良く知らない」というものです。

・チーム内での活発な議論がない
・他のメンバーへの連絡や質問がなぜかリーダーを介してされる
・メンバー同士が敬語だったり距離感を感じる

こんな時はきっとチーム内人間関係が1対nになってしまっています。(図左)
これではトップダウンの組織にならざるを得ず、現代に生きる学生たちからすればトップダウンで学生団体活動をすることにやりがいや意義を見出せなくなってしまい、結果モチベーションが下がります。

21世紀型のリーダーはよりフラットで風通しの良い組織を作らなければ評価を受けづらくなっていますが、その時に意識すると良いのが図の右側、n対nの関係です。

そしてこの関係を作るためにはn対nになれるきっかけをリーダーが用意してあげる必要があるのです。

例えばキックオフ飲み会(お酒は二十歳になってから。暴飲やアルハラは絶対にやめましょう)やゲームを通じて、お互いが笑い合い、ツッコミを入れたり、肩をたたき合い、ニックネームで呼べる関係を作ってあげるなどがうまく働くことも多いです。

しかし、飲み会の夜は盛り上がっても、1週間そのままにしておくと関係値がまたもとに戻ってしまったりします。

そこで大事になるのが接触頻度なのですが、この接触頻度も作り方やメンバー間の考え方のズレなどに対応が必要になります。

その点については次回にお伝えしたいと思います。
今回はチーム内にn対nの関係を作る、というお話でした。


記事についてやリーダーシップについての質問やコメントお気軽に下さい。とっても喜びます!

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この記事は学生団体SHIRUBEで提供しているリーダークラスのカリキュラムのさわり一部をテキスト化して提供しています。

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あつき
2020.06.20

接触頻度の大切さは、実際にリーダーズを体験してみて、本当に重要なことだなぁと感じました。毎日少しだけでも会話があるのとないのとでは、安心感が全然違うことに気付かされました。
また、接触頻度の大切さに気付き、行動を始めたら、僕を頼ってくれる人も少しずつ増えてきました。
なので、1日に少しだけでも、接触頻度は保っていこうと思います。

高橋 紀如
2020.06.20

あつきは、きちんとn対nの関係をリードすることができるようになったね!
十三期リーダーズにあつきがいてくれてよかった!

ゆうと
2020.06.20

自分が関係を持つだけでなく、チームメンバーにも他の人と関係をもつように働きかけるって本当に難しいですよね。。。
接触頻度と飲み会は面白かったです
Zoomでもできるように工夫したいと思いました

高橋 紀如
2020.06.20

n対nの中にリーダーとフォロワーがそれぞれ主体性を持ちつつムーブメントを作れるか、はリーダーの忍耐力も試されるよね。

あきほ
2020.06.20

接触頻度を保つのって最初はできてても,だんだん時間が経つにつれて頻度も小さくなっていくな〜って最近思います.それが親近感や信頼度の低下にも直結してるなあ〜とも思うので,少ない時間でも接触頻度を保つことは続けようと思います.

高橋 紀如
2020.06.20

継続って難しいけど、結局のところ人に出来ないことをやるのがリーダーなんだよね。
常に居てくれる安心感。

あきほの常にレスポンスや発信をしながら引っ張ってくれる背中、いつも有難いと思っています!

カイト
2020.06.20

一度学んでも実際に動き始めるとつい忘れてしまいがちですが、本当に大切なことですね!

高橋 紀如
2020.06.20

繰り返しの中で身に着けていくことが大事だね!