令和3年度のてくねこと僕のTNRの意義

この春、てくねこには約30人ほどの新入部員が入ってきてくれました。

部員の数は40人を越し、とても嬉しいことですが、上手く運営できていないと感じることもあります。コロナ禍もあって活動に大人数を参加させることができないので、この活動の意義、団体の中での自分を見つけづらいのではないかということを危惧しています。その対応として細かくグループ分けをしてみんなに活動を振り分けることで当事者意識を持たせる、活動の意義について考えさせる場を設ける、それぞれの部員と1対1で接する機会を増やすなどの取り組みをしています。

その一環として、僕のTNRの意義を部活で共有したので、その内容を少し公の場でも共有させてもらいたいと思います。

ちなみに、TNRとは、猫を捕獲して、不妊・去勢手術をして、元の場所に戻し、責任もって世話をするという活動のことです。


以下が新入生に共有した内容の一部となっています。


「TNRは後半にかけて難しくなっていきます。最初は慣れた猫からどんどん捕獲していけますが、かしこい猫になると全然捕獲器に入ってくれず、のんきな猫は1度入ったことがあるにも関わらずもう一回入ろうとしたりします。また、子猫を産んだばかりだと手術に連れて行けません。

そして、TNRは地域の人の協力なしには絶対にできません。だから僕は週3回以上大学の近くの地域に通っているのですが、そこで色々な方から聞く話から、問題の複雑さ、根深さに気がつきます。

中には長く猫の問題を抱えている人もいて、とても疲弊しているように見えます。僕が地域に通って話を聞くだけで泣いて喜んでくれる人もいます。

TNRの意義というものは頭でわかるものではありません。実際に参加して、そこの地域の方と関わることでようやく見えてきます。

そして、そこから広報活動や日々のパトロールの真の意義も感じられると思います。

なので、新入生にもできたら地域の方とも関わってほしいし、TNRにも参加してほしいです。

今はコロナ禍の影響があって全員を参加させられない活動があったり、大学周辺のほとんどの猫は去年に手術してしまっているので、みんなに実際の経験をさせてあげることが難しいのですが、こうして話をして少しでも僕の熱意の根源みたいなものが伝わればいいなと思っています。

今のままTNRを続けていっても、高知の猫殺処分率が0になるのは遠い先かもしれません。ですが、間違いなく今気持ちが救われている人たちがいます。こんな活動をしている学生がいるという事実が、この問題に孤独に向き合っている人たちに希望を与えています。

それが僕の場合はこの活動の意義となっています。」

新入生に少しでも想いが届いて、それぞれの活動の意義を見つけて、成長していってくれることを願っています。

昨年度は、新聞に取り上げていただき、そこから企業に支援していただいたり、地域の方がキャットフードをくださったりと、多くの方に支えられて活動することができました。

みなさま本当にありがとうございました。

今年度も、てくねこの活動を見守っていただけると幸いです。

よろしくお願いします🤲

大久保裕貴
2021.05.31

コータさん、素晴らしい記事ありがとうございます。
以前TVでNTRのような活動をしているお医者さんの番組を見たことがあります。
非常に問題感を感じたように思います。
是非一度活動の内容などをお伺い出来ればうれしいです!
よろしくお願いいたします!

コータ
2021.06.04

記事を読んでいただいてありがとうございます!
是非お話しさせていただきたいです!