2018年度から実施されている“経済産業省「未来の教室」実証事業”にSTEAM×Sportsの事業者として採択されている株式会社STEAM Sports Laboratory(代表取締役社長:山羽教文)が、大分県が取り組む横断的に学ぶSTEAM教育の一環として、
6月28、29、30日の3日間で“STEAMタグラグビー”、“STEAMバスケットボール”、”STEAM野球“の導入に向けた教員向け研修を実施しました。
延べ11校の高等学校の先生方が授業・部活動での活用を視野に入れ、熱心に
受講頂きました。
講義を受けた先生のご感想
・実習と座学を両方行うことで、実習のイメージがついて苦手な人でも活躍できると思ったので、STEAMタグラグビーを積極的に広めるべきだと思いました。
・各チームのデータを比較して特徴を分析することは非常に探求的な活動になると感じた。今回計算した4FACTORのように、生徒自身がそういった要素があることに気づいて、どうやったらその要素を分析できるのか考えさせるのも面白いなと感じた。
・生徒が自分自身を振り返る際に、データに基づいて振り返ることができると感じる。
・自分たちでデータを分析して、課題解決に取り組んでほしい
大分県教育委員会高校教育課様より
「野球でのSTEAM教育を通して生徒の探究する力や創造する力が育まれることを期待している」
〜各競技の概要〜
【STEAMタグラグビー】
タグラグビーを起点に、算数 / 数学およびプログラミング学習を相互に関連付けた総合的学習の学習指導過程を開発しました。
算数 / 数学やプログラミングを活用しながら、タグラグビーで直面する問題解決を図ります。
タグラグビーと算数 / 数学およびプログラミングから得たボードゲーム・AIを連動させ、効果・効率的にタグラグビーの戦略・チーム力・技能向上を目指します。
【STEAMバスケット】
バスケットボールでは、シュートやリバウンドなどにおいて、いろいろな確率・統計が関わってきます。そうしたデータ、数学、その数字から見える・見えないさまざまな要因などをしっかり議論、把握することで、自分たちのチームや相手チームの特徴をつかみ、より効果的に練習プランや戦略をたて、チームとしての技能向上につなげることができます。プロチームがそうしたデータをどのように戦略などに活用し試行錯誤しているかについても、アクティビティなどを通じて学びます。4ファクターズと呼ばれる、プロ選手も重宝するバスケットボールにおける4つの大事な指標を理解・活用し、今後につなげます。
【STEAM野球】
プロ野球においては、近年データの重要性が認識され、データにより従来のプレーや戦術が大きく変わる、ということが時々起こっています。本プログラムでは、そうしたプロ野球の世界でのデータの使われ方、考え方などを、アクティビティを通じて学 ぶとともに、スコアブックデータを活用し、打率計算・打順シミュレーションソフトなどを通じて、自分たちのチームならばどのような練習プラン・戦略がよいか、などを議論します。
〜STEAM Sportsの概要〜
まず、STEAMとは科学/Science、技術/Technology、工学/Engineering、人文社会・芸術・デザイン/Art、数学/Mathematicsの各英単語の頭文字を組み合わせた造語であり、現代では世界共通の教育キーワードとして従来の理数教育に創造性を加えた教育理念です。STEAM教育とスポーツを掛け合わせて競技力だけでなく、今後求められる主体性および創造力、さらには問題解決能力の向上を図り、プログラムを実施していく予定です。
参考
6月28日 OBS大分放送
7月2日 NHK大分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20210630/5070010113.html