本質を掴む

自分の人生を強く、逞しく生きたい人にうってつけの本がある。それが、西南学院大学硬式野球部監督の著書Equalだ。
宮本武蔵の『五輪書』を元に、それを野球(勝負事)へ、人生へ、そして就職活動へ置き換えたこの一冊。

私はこの本を読んで改めて気付かされた事がある。それは、「何事も本質を掴むことから」という事である。

1章の地、組織力については、なぜこのような組織を作りたいのか、作らないと行けないのかを深く理解していないと円滑な組織運営は出来ない。また、行動にも移しにくい。
2章の水、対応力については、対象の事象に関する本質を理解していないと、なぜこのようなことが起こってしまったのか、どのような対応をすればより良い方に向かうのかが見出せない。すなわち柔軟な対応が出来ないと見なされる。
3章の火、準備力については、正しく相手を理解し、最悪を想定し、万全の準備をすることが重要になる。本質としては、不安要素をできる限り減らし、自然体になることで最大のパフォーマンスを発揮することであると考えるので、その事を理解していないと準備が疎かになることも予想される。
4章の風、情報収集や課題解決、逆転の発想については、やはり何について情報を集めれば良いのか、どのようにするのが解決への近道なのか、なぜ他と違うことをすることが良いのかを理解していないといい取り組みとは見られない。
そして第5章の空で、本質を掴むこと、見極めることの重要性を説いている。


無理矢理こじつけたように捉えられるかもしれないが、私は全て本質を掴むことがスタートラインだと感じた。助言を受けた時も、「なぜこの人はこの様なことを言ったのか?」「何を求めているのか?」を深く考える必要があると考える。その他、いままでと違うことをする時も、「なぜこれをするのか?」「これを実行した先に何があるのか?」を考えれば良い方向に進むに違いない。本質を掴むことに慣れれば、そして自分のものに出来れば世界が大きく変わると考える。

情報が蔓延るこの現代において、多くの情報に流されない事が重要であり、「本質を掴む力」はより必須になってくる。この『Equal』という本は、その「本質を掴む力」を育む手助けをしてくれる本であろう。私自身、この先就職をし、出会う人も増え、出会う情報も増え、戸惑うことも多くあるかもしれない。そんな時は、「本質」を考えながら日々過ごしていき、人生を強く、逞しく生きていきたい。
宮下 遼太
2021.08.16

本質をつかむ力。これはいかなる時でも必要だと思います。
仕事・人生・プライベートなんでもそう。逆に本質さえつかんでしまえば大体提案なども通っていることが多いなと思いました。
だからこれからの人生も「本質をつかむ」を意識していきます。

太田 洋介
2021.08.16

【「なぜこの人はこの様なことを言ったのか?」「何を求めているのか?」を深く考える必要がある 】これは本質を掴むということになってくると思うが、同時に他人の考えや価値観を受け入れる必要があるので『人を受け入れる幅広がる』と私は思います。
ラストシーズン、頑張って!

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