西南大の目指す場所

とあるコラムで、慶應義塾大学硬式野球部の記事が取り上げられていた。

見出しは「2ヶ月の冬休み、スポーツ推薦なし……それでも慶應大野球部が強い理由」。インパクトのある見出しであるが、惹き付けられたのはそこだけでは無い。我が西南大硬式野球部と、まったく同じという所にさらに読みたさをそそられた。

慶應大の認知度は全国区だ。偏差値も高く、ブランドも確立されている。かくいう西南大も「西の慶應」と呼ばれているとかいないとか()

それはさておき、慶應大は学力面において申し分ない上、それでいてここ数年は野球のレベルもトップクラスになっている。「第50回明治神宮野球大会」において、19年振り4回目の優勝を果たし、東京六大学リーグにおいても平成28年以降はAクラス(3位以上)を維持し続ける(うち優勝2)

その強さの秘密はなんなのか。読み進めていくと、西南と、そして東監督と被る部分がたくさんあった。

『「野球から離れていろんな人と接して、野球に繋がるものでも繋がらないものでも、自己成長のための時間にして欲しいですよね。僕の恩師である前田祐吉監督も仰ってましたけど『グラウンドだけで人は育たない。教室や机の上だけでも育たない』。だから僕は学生たちが『野球を取ったら何も残りません』『野球しか知りません』と簡単に言う人間になって欲しくないんです」(慶應大 大久保 秀昭 前監督)

東監督と全く同じことを仰っている。

野球=就職力=人生

まさしくこのことを述べているものだ。野球だけでなく、社会に出ても活躍できる人材、社会に求められる人材が重要だ。


 『またオフとはいえ練習をまったくしないわけではない。監督・助監督は一切関与しないが、選手たちは時間を見つけて練習やトレーニングを行う。現在の若い世代は「指示待ちが多い」などと世間では言われているが、そうではなく普段からチームでは学生主体でメニュー作りやミーティングを行っている。』

これも、西南大が目指す、理想の組織だ。学生が主体となり、各々がやるべきことを明確にし、ミーティングでチームを作っていく。慶應大も基本となる軸は同じということだろう。


4年間かけて勝利を掴む「育成の慶應」

 他の大学と比べて甲子園のスターやドラフト候補が入学するのは稀だが「慶應の良さは、自分が下手なことを理解して練習して上手くなっていく文化・土壌があること」と大久保監督は言う。』

『時間はかかったとしても、受験で苦労した経験を野球にも繋げて4年間かけて勝利を掴み取る。そんなプロセスも大久保監督はとても大切にしている要素のひとつだ。』

ここの部分も、西南と重なる。スポーツ推薦が無い分、ほかのチームよりも地力は落ちるかもしれない。しかし、4年間を経て、就活を経て、成長した最後のシーズンに4年生が活躍するのが西南のスタイル。九州で、4年生全員が秋まで残るのは西南だけになった。4年間かけて勝利を掴むという点において重なる点は多い。


慶應大と西南大。まだまだ知名度、実力ともに劣る部分はあるかもしれない。しかし、この記事を見てみると、重なる点が多い、いや、ほとんど一緒と言ってもいいくらいだった。この記事を見ていくうちに、西南の目指すべき場所が見つかるはずである。

慶應大はすでに全国の頂点は掴んでいる。西南大も今のスタイルをより強固なものにし、確実なものにしていけば日本一を掴めるはずだ、この記事を読んで、そう感じた。


長々となりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました!

下にリンクも載せています。時間があるときに、ぜひ読んでみて下さい!

引用記事:https://t.co/P6sYCqQIfM?amp=1

粟本 邦幸
2020.01.10

まさに、一流と呼ばれる方の考え方ですね。
参考になりました。これからも、自分のため、何よりも後世に素晴らしい時代を残していくためにもこの様な記事を配信して下さい。
有難う。

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