47回生の松下です。こんにちは。
東京福中福高同窓会のPandoアカウントが始動しました。
私の人生のビジョンは「後世に素晴らしい時代を残す」べく、人がより良く生きられる社会基盤を構築するというものです。それを実現する事業が、このPandoサービスそのものです。
せっかく福高の同窓会でPandoを使うのであれば、後輩達に私の生き様を伝えたいと思います。いつの日か誰かが読んでくれることを願って。
というか、卒業生がみんなでPandoを使って、後輩達が先輩たちの背中をみて、どんな人生を歩みたいか、どんな仕事をしてみたいか、どんな風に生きていったら良いのか、そんなことを高校生が伺い知れる状況が出来たらすごい有意義なことだと思うのです。
それもまた、Pandoが目指す世界の一端です。25年ほど前に卒業した私はそんな事業をしている人間です。
簡単に自己紹介をします。現在43歳。仕事は主に東京で、このPando事業を含め、WEBマーケティング事業、美容医療の口コミサイト事業等を行う株式会社クインテットの代表をしています。大きな括りでいえばIT企業です。グループ会社もいくつかあり、社員数はグループ全体で100人くらいです。
株式会社クインテット
私たちのビジョンである「後世に素晴らしい時代を残す」を実現するために、私たちは、お客様に短期的な施策、利益価値ではなく、お客様の事業と共に中長期的な繁栄を見据えた戦略、施策のご提案をお約束いたします。
自宅は福岡にあります。毎週月曜日に福岡から東京に出勤し、木曜日の夕方に家に帰る生活を10年以上続けています。週末は家族と久山の山の中で暮らしています。
高校に入学したのが92年、中学校の頃までは世界一の経済大国と言われて、なんか日本ってすごい国なのかな~なんて思っていたりもしましたが、バブル崩壊で急ブレーキがかかり、卒業した95年には地下鉄サリン事件があったり、なんとも閉塞感が漂い始めた時代にありました。
高校時代は、まあ少し変わってるね、と言われるような感じだったと思いますが、漠然と東京には行きたい、小室哲哉みたいにお金をたくさん稼いで人も楽しませられるエンターテイナーになりたいなと将来のことを考えていましたね。
なので、あまり勉学には興味が持てなくなってはいたんですが、3年の担任から「お前の実力は分からんが、頼むから九大を受けてくれ」と言われたのがきっかけで、高3の夏からやる気が出て、上京する為にも東大に入りました。
そんな動機で大学へ入ったので、当然、何か勉強しようとか、研究したいとかそういう興味は全くなく、いろいろなアルバイトや創作活動に取り組む大学生活を送りました。
ちょうど私が大学に入った年は、インターネット元年といってもよいような時期で、始めて見たインターネットは白黒のブラウザで、大学にはインターネット電話帳というものがあるような時代でした。検索エンジンもない、GoogleもAmazonもFacebookもない時代です。
大学時代にはインターネットサービスを構築する仕事や、テレビ番組のリサーチの仕事、家庭教師、バーテンダーなど、いろんな仕事をやってみました。大学には稀にしか行ってなかったので、単位が足らず2年生と4年生の時に2度留年しましたが、おかげで6年間を様々な体験につぎ込むことが出来ました。
とはいえ、こんな大学生活を推奨はしようと思っていません。現在の教育システムの問題点だと思うのですが、高校時代にもっと受験勉強よりも、社会にどんな仕事があったり、どんな意義やどんな生き甲斐を持てる仕事なのか、大学ではどんな研究が行われていて、それがどのように社会に生かされているのか、どんな想いを持ってどんな人が働いたり、大学で研究をしているのか、そんなことを知って、目的を持って進学していく必要があるのだと思っています。(このPandoという事業はまさにそんな社会を創ろうというサービスです。)
話しを戻しまして、大学時代に良かったと思えることは、いろんなことに自分の選択でチャレンジしたことで、だんだん他人事ではなく自分事として取り組んでいける人になれたということが一番だと思います。そして本気で取り組むことで手応えある仕事が出来ることを知りました。本気で取り組んで自分の力を発揮して状況を変えていくことがなかなか面白くて、20代になると、30までに巨大なビジネスを立ち上げて、30過ぎたら遊んで暮らすというのをビジョンに掲げて駆け回っていました。
私の人生はこの大学時代に大きく決定付けられたと思っています。そんなにやる気が出なかった高校時代でしたが、それは理由があって、目的を見出せなかったことにあったと思います。エンターテイナーというのも他に意義ある事がイメージできなかったから消去法で出てきたくらいの話しです。何か目指すものがあるわけでもないのに、みんながやっているから勉強する、先生に叱られるから仕方なく授業を聞く、そんなことに嫌気がさしていました。
大学時代にいろいろなことに踏み込んでチャレンジしたことで、人から言われたからではなく、自分で自分の道を選択して、自分で選んだからにはベストを尽くすという、そんな人生のサイクルが回り始めました。そんなサイクルの中で生きることは、自分の人生を生きているという実感を持てる=生き甲斐を持てる人生の基本なのだと思っています。
私は事業家としての人生を選択しました。私の性分、欲求、湧き上がる想い、それらからすれば、事業家という仕事は私の天職と言えると思います。私が人生を本気で生きてきた中で、辿り着いた仕事が、今私が成そうとしている事業です。心から成し遂げたいと思えるものを見出し、そこに迷いなく邁進できる仕事、こんなハッピーなことはありません。
ハッピーとはいえど、誰も成し得ていない事業に挑むことは苦悩の連続でもあります。100%うまくいくことなどなく、ベンチャー企業の多くは破綻していくのが統計上の現実です。
今日も一日、Pandoを普及させていく為の方法について頭を抱え、社員の人材育成に頭を抱え、既存事業の状況に頭を抱えて過ごしました。頭を抱えとは言いますが、答えを出して動いていかなければならないのが経営者であり、責任者として責務を全うする唯一の道です。
私は創業者であるので事業を興し、サービスを生み出し、それを企業活動として成立出来るように経営していく責任を背負っています。資金を用意し、組織を構築し、人を育て、信頼で組織をまとめ、全てのステークホルダーがWin-Winで繋がっていける状況を維持していく必要があります。
私はビジョンに向かって、こんな風に責務を背負いながら仕事をしています。よく経営者はしんどいでしょうと尋ねられることがありますが、責務は重いけれどもしんどいと思ったことはありません。ただ楽しいというのとも違います。妥協なく挑戦しているから、この人生の選択はベストだと確信は持てます。毎日が充実し、生き甲斐に満たされているということは間違いありません。
これから同窓会に集う先輩たちが皆さんに向けて、人生の歩みと共に、様々な仕事で感じられる生き甲斐について語ってくれることでしょう。そんなお話しをたくさん聞いて、自分の未来を描いていってください。