水街ミト
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マインド

ひとのこころに残るものを探して

 ひとの心が動くこと。それは一般に「感動」と呼ばれています。

 では「感動」とは一体どこから来るのでしょう?
 物語を描く表現からでしょうか、キャラクターたちの言葉からでしょうか。それとも……あなたの頭の中から?

 私は「感動」を物語の「過程」に見出しました。
 例えば、クマのぬいぐるみを持った少女が夜のコンビニに行く、と聞いてもピンとこないでしょう?
 でも、彼女が祖母とたった二人きりで暮らしている、部屋からでられないような子供で、その日、脳梗塞で倒れてしまった祖母を助けるために、ぬいぐるみを手に握りしめ、勇気を振り絞って外の宵闇に駆け出していたのだとしたら?
 この例は極端に簡略化したものですが、キャラクターが成長したその結果だけを見ても、ひとの心は動きません。だってそれはただの事実なのですから。

 「成長」を魅せるには、事実だけでは足りません。キャラクターたちが自身を超えるその過程を描くことが、最終的な物語の終着点で大きな「感動」を呼び起こすのです。
 感動とは、ひとの心が動くこと。そう初めに書きました。でも感動は、ひとの心を「動かす」こともできます。それが、あるひとの人生を一変させることだってあります。

 「感動」させてくれる作品は、私たちの暗くなった思考を励まし、辛い現実や心をも温かく包みこんでくれます。偶然作品に出逢い、救われたひともたくさんいるはずです。かくいう私もそのひとりだったと思います。
 人生に悩んだ私を繋いでくれていたのは、かつて触れた物語でした。それは小説だけでなく、映画であったり、漫画であったり。それらの心に残るような物語にはきっと「感動」を呼び起こす何かが描かれていました。

 そんな作品を、私は創りたい。
 いつかの私を励まし、物語の語り手に導いてくれた作品のように、悩むひとを感動させられたらと願い、日々新たな作品に向き合っています。

生き方

  • 宮沢賢治の『雨ニモマケズ』のような誠実さを忘れない
  • 「好き」を追求する方法を見つけ出す
  • もっともっと、たくさんのいい作品に触れていきたい

仕事・活動

  • 小説 : 「亜空間サンドイッチ」、「モナリ・ザ・メメメント」、「吾輩はアコトの猫である」、「ユーレイ退治」
  • イラスト : 「幽霊みくじ」(文フリ提供作品)、「UCHU-USAGI」(イラスト提供)、「制作展実行委員会ロゴ」、「がくちかProject」(シーズンロゴ)
  • ゲーム : 「仮面の街 BakerNine」、「錬金ポーカー」、「感染ブラックジャック」、「TRPG月に舞うキャラバン」

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