活動をしていく中で、『なぜ発展途上国の教育に興味があるのか』とよく聞かれることがある。
わたしが発展途上国について興味を持ったのは、高校1年のとき、学校のクラスに掲示されていたポスターだった。
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わたしが発展途上国について、具体的なアクションを起こそうと思ったのは、紛れもなくあの日だった。その日について今回は記事にしてみようと思う。
わたしが発展途上国について興味を持ったのは、高校1年のとき、学校のクラスに掲示されていたポスターだった。
そのポスターはいわゆるイベントの広告。それに私は飛びついた。
もともと英語が好きだったということもあり、JICAの職員さんの登壇や何カ国もの国から現地の状況を語ってくれるというイベントのボリューム差に驚き、早速申し込んだ。
まず、JICAさんの職員がお話した。その後、アメリカ、イギリス、中国、カンボジア、タイ、ベトナム、インド、そしてアフリカといった様々な国の方がわたしたち日本の高校生に向けてわかりやすく、そして丁寧に訴えかけてくれた。
わたしを突き動かしたのは終盤、アフリカの説明をしていた方が現地のこどもにインタビューをした、そんな動画だった。
名前は?ー〇〇
年齢は?ー11
学校は?ー行ってない…
両親は?ー片親、母のみ…
……
そんな感じで質問は続いていった。
肝心のその言葉は最後の質問の回答、『夢はなにか?』と聞かれた。
自分よりも小さいこどもの口から発せられた将来の夢。
それは、『大人まで生きること』だった。
正直耳を疑った。回線がバグったのか…そんなふうにも思った。周りもざわざわしていた。
当時15歳だった私。それより小さな11歳の少年。
同じ地球に住んで生きて、それほど年齢も遠くない少年からの発言。
学校にも行けていない…明日生きられるかわからないんだ、その主張に改めて自分の暮らしている環境がどれだけ恵まれているのかと実感した。
その話には1年たった今、後日談がある。
それはこの記事の最後に書こうかなと思う。
その日から夢が変わった。
それは『発展途上国の子どもたちに関してなにかアクションを起こしたい。』というものだ。
しかし、発展途上国への支援はありふれている。チャリティー活動、井戸掘り、記述支援…世界各国がそれぞれの分野について多くの時間を割いている。
しかし中には不成功のまま支援が中断してしまったという例もあるのだという。
それが逆に現地の人を苦しめているとの声も耳にした。
じゃあ、逆に多くの時間を割ける僕ら高校生なら具体的なアクションが起こせるんじゃないか、そうだきっとそう。
そして、それをずっとずっと将来も突き通そう。そう思った。
僕の将来の夢は『海外で教育支援をすること。』
わたしたちが当たり前に、今ずっとずっとできていることができない子どもがこれからも先い続けてほしくない。
みんながみんな、平等に真っ当に教育を受けられ、そして世界各国に多くの人が飛び立てばさらにもっと素敵な世界になっていくと私は考えている。
『夢』、それは誰だって叶えたいなと一度は思う。
そして子供のうちは変わることだってあるのが当然だと思う。
しかし、周りの環境のせいで叶えたい夢が叶えられない。
夢を持つことだって諦めなければならない。
夢を持つどころか、今日明日すら生きれるかわからない。
そんなことがあっていいのでしょうか。
私も小学校、中学校、高校(2年)を過ごす中で夢は変わりました。
生まれてはじめて持った夢は覚えてる限りドラえもんです。小4のときタクシードライバーに変わりました。
小6で学校の先生に変わりました。中3で英語の先生になりたいと思いました。それで今の夢は前述の通りです。
それは、一日の大半を過ごす学校の中で、職業体験という機会があり、職業について調べる機会があり、友達と出会い、先生と出会ったこと、そして様々なことで悩んだときそっとそばで相談に乗ってくれた恩師の先生がいたからこそです。
しかし、国連の児童基金の情報によると現在世界では11歳〜17歳の子供の5人に1人(3億300万人)が学校に通えていない。そして別データによると小学校にすら通えていない子供も5,500万人…
あれだけ多くの学びかつ経験をさせてくれ、素敵な出会いを作ってくれた学校の場にすらいけない同世代が世界にはたくさんいます。
そして、その現状をほとんどの中高生は想像し得ないし知らないと思います。
だからこそ、自らが変えていきたいんです。
そして周りを巻き込んでいきたいんです。
しかし、どれだけ頑張っても足りないことがあります。
それは『体験』したことがないことです。
どれだけ頑張って、どれだけどんなことをしようか考えても、それぞれの国、文化も歴史も宗教も何もかもが違います。もちろん、共通点もあるのかもしれませんが…
しかし、共通して言えることは同じ人であり、同じプラネットに住んでいることです。
『人』という字は人と人が支え合ってできていると先人は言いました。本当にそのとおりです。
17年生きてきた私でも先人の言葉に納得できます。
そして実感したのです。その一例が前述の恩師の話です。
だからこそ、恵まれているものが団結し、苦しんでいるものを助けよう。
悩んでいる人と同じ目線にたって真剣に取り組もう。
自分がかつてなんの障壁もなく突破して来たものでさえ、突破できる途方に迷い、悲惨なことに『今日生きること』が希望という人さえ、存在するのだから。
ここまで述べてきた中で、すでに様々な国、機関が支援をもうしているのではないかと思った方もいるでしょう。
その答えはまちがいなくYesです。
しかし、その現状ですら前述のデータの通りです。
そして、そんなことを意識せず生きている人がどれだけいるでしょうか?
だからこそ、私は積極的に手をあげたい。
苦しんでいる子供たち、今日明日生きれるかわからない人がいる…そして『夢』を諦めなければならない人がいなくなるその日まで…
もちろんそれなりの時間も労力も必要です。
しかし、放置して公的機関のみが取組み、また、それを待っているだけではいつまでも解決しないのではないでしょうか?
また、前述の通り文化も歴史も宗教も何もかもが違います。
ただ、どちらにも共通して言えることは『時間は解決してくれない』ということです。
だからこそ、『私』も手を挙げます。
高校生だからという肩書だから、こういう活動をやっているからという肩書はいりません。
そして高校生だからという偏見なんて断じていりません。
そして、それを全力でやりたいだけやらせてくれる場が代表である学生団体Frewfであってくれれば良いなと思います。
それぞれが思う問題をみんなでシェアし、改善のための筋道を立てる。
これからの活動を通してすべての人が『I have a dream.』の言葉が自身を持って言える世界に。
今日から、未来まで。
……
そして最後に、僕ら高校生に思いを述べてくれた少年の話をしましょう。
彼の家に近くに学校ができ、今は学校に通い、エンジニアを目指しているそうです。とっても素敵な話です。嬉しかったです。
近い将来、そんなストーリーが世界各地で広がるように。
とても真剣に自分の将来をかけて成すべきことを考えて行動されていて、とても感銘を受けました。
人の心を動かすことのできるまっつさんは、必ずや成し遂げるのだと思います。
その熱き想いを継続して前へ進んでください。
夢を実現してください。
応援しております。
小林さん、ありがとうございます!
励みになります!これからもがんばります!