コロナ禍で消費者の購買の感度に変化が??

 久々に服を買った。コロナ以前は毎月服代には1〜2万は使っていたのだが、自粛期間に入り一切の洋服を買わなかった。

7月以降徐々に自粛明けムードが広がり自分も外出機会が増えた。しかしこの自粛期間で洋服に対する重要度が再認識されたため、以前のような頻度の高い購買はなくなった。自分でも冷静に振り返ってみると非常に驚きである。

そして、購買に対する意識の変化は僕1人のものでなく、社会全体の意識が変化している可能性があるのではないかとまで考え始めた。

 

そこで、今回は販売側の視点に立ちマーケティングにおける人々の意識変化に関して言及していこうと思う。

 野村総合研究所の記事によると、「こだわり」に対する感度と、「価格」に対する感度を踏まえ消費者を4つのタイプに分類している。


・プレミアム消費 商品としてのこだわりが強く自分が気に入ったものには対価を払う消費者


・徹底探求消費 商品及び価格にも強い意識を持ち、情報を大量に収集しそこから気に入ったものを安く買う消費者


・安さ納得消費 顧客に対する感度は高いが商品に対するこだわりが低く、安ければ安いほど良いと考える消費者


・利便性消費 商品価格にこだわりがなく商品を購入する際は安さよりも利便性を重視する消費者



 1997年以降日本人の中で最も多い消費形態は利便性消費であった。これは将来の所得に対する安心感から来るものであり日本が比較的安定していたことを示している。

しかしコロナ以降人々は所得に対する将来不安が高まったため利便性よりも安い方が良いと言う価値観に移行した。

 現状を考慮しても、以前の私は消費や価格にあまりこだわらず欲しいものはできるだけ購入していたが価値観が変化したことで価格に関する感度が高まったのだ。

 

要するに、企業戦略において商品を販売する際はできるだけ安いか、または消費者がその商品をどれだけ気にいるかを重視した販売戦略を立てていかなければならないのだなと感じた。


最後までご覧いただきありがとうございました!

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