「AFA」の再構築と「学生服飾団体」の新しいやり方

前回は「AFA」加入経緯と去年の活動という記事で去年の様子について書きましたが、今回はその続きとしてAFAの再構築と新体制について書きたいと思います。

「AFA」加入経緯と去年の活動

松本 航之介
AOYAMA FASHION ASSOCIATION

まずAFAをリブランディングするにあたって、旧代表からの引継ぎを終えてすぐに(1月頃)新代表が招集をかけ、来年度のAFAはどう活動していくかといった内容の会議を行いました。
そこで出た言葉が新体制AFAの団体理念である「モラトリアムのプレタポルテ」です。
私は「社会人(大人)を控え、様々なことに思い巡らし悩む、そういった存在である大学生が考える高級既製服」という風に自分の言葉で解釈しています。ファストファッションの対になるものというイメージが自分の中ではしっくりきます。

この理念の下、他の学生服飾団体が今までやったことのないようなことを試みることになりました。例えば、(これらはたくさんあるうちの一つですが・・・)
「生産と販売」・・テキスタイルメーカーから生地を買い付け縫製工場に生産依頼。出来上がった製品は世に流通している洋服と変わらないクオリティ、それを販売する。ショーのために服作りをする団体はたくさんあるが製品生産という形をとる団体はない。
「プロと学生とで」・・青山学院という一般大学の服飾団体でありながら、海外で活躍している現役のプロデザイナーを顧問につけることで上記のような学生の枠を超えた活動を可能にしました。⇔大学サークルである以上、学生という言葉のマイナスな面が引っかかってしまう、去年のAFAもそのひとつ。

このように再構築を経て新体制となったAFAですが、これから活動していく上でこの団体の社会的価値は「モラトリアム」にこそあると思います。社会的という言葉を使う以上、AFAだけでなく学生団体に対する「学生だから・・・」という偏見を無くし、学生だからこそ持ちうる価値を社会に発信していく、そういった役目を果たす団体を目指していきます。