こんにちは。アナリシスグループのYosuke.Nです。
アナリティクス事業本部アナリシスグループにて、マーケティング全般の戦略立案や分析、およびSEOや広告運用をメインに担当しています。
私の担当をご覧頂くとわかる通り、CINCのアナリストはSEOや広告運用、Twitter等、マーケティング領域全般を幅広くカバーしています。
その中で私は直近1年ほどは広告運用をメインに担当しています。今回は広告運用の面白さややりがいについて取り上げます。
前回取り上げたCINCのアナリストの仕事内容や、私が考えるCINCの分析業務の魅力についての記事も是非ご参照ください。
https://pando.life/core/article/11089
CINCのアナリストの仕事内容と魅力
広告運用の仕事内容
Web広告にも様々な媒体がありますが、CINCでは下記のような媒体の広告を運用することが多いです。
- Google
- 検索広告
- ディスプレイ広告
- 動画広告(Youtube広告)
- ショッピング広告
- Yahoo
- 検索広告
- ディスプレイ広告
- Logicad
(一例)
具体的な業務内容としては、大まかに
- 調査・企画
- 入稿
- 運用・分析
- 改善実行
があります。
「調査・企画」ではマーケティング戦略に基づき、広告運用のKPIの設定、広告の出稿方針や予算アロケーション、スケジュールなどを決定します。
また、どのようなニーズがあるのかといった市場調査や、競合調査なども実施し、どのようなターゲットに対してどのような訴求を行っていくのかを決めます。
この後の工程は「調査・企画」で決定した方針で進めていくので、しっかりと時間と労力をかけて行います。
「入稿」では、出稿媒体の管理画面上から広告の入稿作業を行います。
調査段階で判明したターゲットや訴求に基づいて広告文やバナーなどを作成し入稿します。
初めて広告運用を担当する人が任されがちな工程ですが、ミスが許されない非常に重要な工程です。広告文に誤字脱字がないか、ランディングページのURLが誤っていないか等、細心の注意を払って作業を行います。
「運用・分析」では正しく広告が出稿されているかを確認したり、広告の数値分析を行って成果の改善を行います。
運用型広告では、各広告媒体の管理画面上で取得できる様々な数値を分析して運用改善を実施し、成果を上げていくことが重要です。分析が得意・好きな人が力を発揮できる工程であり、広告の成果の良しあしを分ける工程でもあります。
「改善実行」では「運用・分析」で行った分析結果を元に、広告の改善を実施します。
当然分析を行っただけでは成果を改善することができません。分析の結果、成果を改善できるポイントを見つけ、施策を実行することで初めて成果につながります。いかにこまめに数値の上下に注意を払い、クイックに施策を実行できるかが鍵となります。
広告運用の面白さややりがい
他のマーケティング施策と比較した時の広告運用の面白さは下記3つだと考えています。
- 成果が出るまでが速い
- 成果が数値で出るのでわかりやすい
- 細かな分析/検証データが豊富に得られる
①成果が出るまでがはやい
まず、成果が出るまでが速いです。SEOやSNSのような他のWebマーケティング施策は成果が出るまでに数か月~数年かかることもよくあります。
広告はバナー画像や動画の準備など多少の時間はかかりますが、出稿開始すればすぐにある程度の成果が見込めます。
広告代理店としては、早期に成果創出に貢献できる喜びもある反面、クライアントも即効性に対する期待が高いこともありプレッシャーがかかることもあります。
②成果が数値で出るのでわかりやすい
Web広告の場合、成果がわかりやすく数値で出ることが魅力でもあります。
TVCMやオフラインのマーケティング施策では、成果がわかりづらいこともありますが、Web広告はじめデジタルのマーケティング施策では成果が数値としてはっきりと出ます。
特に広告ではCPAやROAS、売上といった重要指標はもちろん、クリエイティブを改善した結果CTRが少し上がった、ランディングページを改善したことでCVRが上がった、といったように細かな指標の上下も確認することができ、施策の成果を細かく数値で把握することができます。
自分で考えて実行した施策によって、数値が大きく向上したときは非常にうれしくなります。
③細かな分析/検証データが豊富に得られる
上記の通り、広告は媒体の管理画面でCPAやROASのような指標だけではなく、インプレッションやクリック率など細かい指標を取得することができます。
他のマーケティング施策では、データ取得に時間がかかったり、有料ツールが必要だったり、取得が困難だったりすることも多いですが、広告ではそんなことはありません。
そのため、
- 新しく作成したランディングページのCVR比較
- クリエイティブの比較
- SEOでの対策キーワードのCVポテンシャル調査
のような、ちょっとした検証や研究が容易に実行できます。数値分析や研究・検証が得意な人や好きな人にとっては魅力的な環境ではないでしょうか。
苦難や挫折
今でこそ自立して運用業務を遂行し、体系立ててノウハウ化することでチームで広告運用できる状態になりましたが、数年前までは体系的なノウハウもなく、広告運用経験者もほとんどいない状態で、常に手探り状態での運用でした。とてもチームとして広告運用ができる状態ではありませんでした。
上記の通り、取得できるデータや情報が多く、どの指標を見ていけばよいのかわからなかったり、出稿可能な媒体が多すぎて仕組みや操作方法をキャッチアップするにもかなりの時間がかかっている状態でした。
外部の講師から体系的にノウハウや考え方の基本を伝授していただきつつ、実際のアカウント運用をしながら「型」を徹底的に叩き込むことで、私自身は徐々に自信をもって運用できるようになりました。
その後、半年~1年かけてある程度のマニュアル化が完了し、体系的なノウハウを整理することができ、新入社員への教育を含めチームで広告運用を行うことができる体制を構築することができました。
とにかく多くのアカウントを見て経験を積むということももちろん重要ですが、何も考えず作業をしているだけでは成長につながりません。様々な経験や事例から物事のエッセンスを帰納的に理解することで、情報を整理したり自分の知識やスキルを横展開・レバレッジを効かせる、ということを常に意識しながら業務にあたっています。
CINCの広告運用で実現する面白さややりがい
上では一般的な広告運用の面白さややりがいに述べましたが、ここでは「CINCの広告運用の面白さ」について述べます。
CINCのアナリストは広告運用だけではなく、SEOやSNS、動画など幅広いチャネルや施策の分析や提案に携わることが可能です。(というより、携わざるを得ないことになる可能性が高いです)広告だけでなくマーケティング全体を俯瞰した上で、広告運用への深い理解が求められます。
ですから、単なる「広告運用者」としてではなく、「マーケター」として広告運用に携わることができます。「広告運用」のプロフェッショナルになることは前提として、「広告運用」という狭い範囲にとどまることなく「マーケター」として幅広い視野を持って成長することができます。
今後実現したいこと
CINCのアナリストとして、数多くのSEO案件や広告案件にかかわってきました。SNSや動画、オフライン施策など、他のマーケティング領域への理解を深めながら、特定の領域・戦術にとらわれることなくマーケティング全体を俯瞰しながら、売上や利益といった成果創出のために「なくてはならないマーケター」になることが目標です。
▼ハロウィンの様子です!たまには業務を離れて皆で楽しむこともあります!