デジタル展―故宮の世界

こんにちは。関東支部のmakaです。
結構前に、「七夕節」の記事をPandoにアップしましたが、いろんなコメントありがとうございます。今回は中国の節日ではなく、最近展示を見に行ったので、その話をしたいと思います。
東京国立博物館の平成館で展示されていた「故宮の世界」を鑑賞してきました。実は、「故宮の世界」は、日中国交正常化50周年の特別デジタル展なんですよ!(展示期間:2022年7月26日~9月19日 料金:一般1500年、学生900円)
今年はたくさん中国とのコラボありそうで期待していますw
 
さてと、「故宮の世界」を訪れてみて…という感想の前に、冒頭で「七夕節」の話をしましたが、そこで「七夕節」はもともと星宿崇拝が起源となった話は覚えているでしょうか?(覚えていない人は、ぜひ「七夕節」の記事も読んでみてくださいね!あまり詳しくは書いていませんがw)

中国の節日ー七夕節

maka
日中学生交流団体freebird


まあ振り返ると、中国人は彼方にある星々に対して、その神秘性からか、崇拝の念を持っていました(これを星宿崇拝)。それが体現された典型的な例が「故宮(紫禁城)」であります。故宮は「紫禁城」とも言われ、(姫路城が白鷺城といわれる通り。白鷺城は城がシラサギのように優美な姿から称されてきましたが、)紫禁城は星宿崇拝のもと生まれた名称であります。

って…どういうことでしょうかw。
中国では、「北極星がその位置を変えることがない」という特徴を踏まえ、古来、天帝が住む天宮があると考えられてきました。(Tips:その北極星は「紫微星」ともいわれていた。)そして、その天宮(紫微星)の周りには、一般人はともかく、天帝の側近でも近づき難い場所でありました。その故、天宮の周りは「禁地」と称されました。
このような考えから「紫微星」と「禁地」を組み合わせ、「天帝」と対応する形で、地の皇帝の居場所である故宮は「紫禁城」とされました。(なんか、奥深いですねw)
というのが展示のはじめでしたw。

そして、時代は宋に移り、「千里江山図」という絵巻がデジタルの形で紹介されていました。本物を見たかったですが…、デジタルの良いところは、拡大ができるので細かいところまで鑑賞することができるところですね。スクリーン一面が「千里江山図」で広がるのは相当インパクトありました。「千里江山図」は宋代に描かれたと言っていましたが、なぜ故宮に?という質問、浮かび上がりませんでしたか?
それはただただ、後代になって皇帝のもとに受け継がれたからですw。
この「千里江山図」は、18歳の少年(青年?)が描いたもので、縦51.5㎝、横1191.5cmあります。まず驚きなのが、18歳で!?ということでしょう。(俊才ですよね、サイズも大きいですがw)
次に、この作品の時代背景です。当時、北宋が滅亡しそうな時代、徽宗という皇帝の時代に描かれました。徽宗は皇帝としては有能ではありませんでしたが、絵画や文芸に関する才能に溢れていました。そのおかげで、「千里江山図」は世間に姿を現すことができました。ただし、そのせいで、10数年後、「靖康の変」があり、「千里の江山」も戦乱で崩れ落ちることになりました。(なんだか皮肉ですね…)

最後には、いくつかの故宮に関係する作品が置かれていました。これを鑑賞して平成館での展示は終了しました。そのほか、東洋館の地下1階ではバーチャルで故宮内部を鑑賞できるシアターがありますので、是非機会があるときに行ってみてはいかがでしょうか。(解説員の声めちゃめちゃ素敵でしたw) 

ここでやっと感想ですね。個人的にはデジタル展に良い点も残念な点も感じられました。良い点はデジタルで鑑賞するため、解説がある程度付いてくる点、また今回は作品もそこまで多くないので1時間くらいで全部を回れる点がいいなと感じました。体験型の展示でしたので、子どもにとっても退屈を感じにくいのではないかと思います。(子連れにはおすすめです)
残念な点は、本物の作品を見ることができず、さらに展示されている数少ない作品も国立博物館所蔵のものであった点です。ということで期待を高くしすぎない方がいいかもしれないですねw

全体的には、デジタル展という新しい展示方式に面白さを感じました。今までにない形で博物館を楽しむことができて、「千里江山図」の複製画(一部ですが)を買っちゃいましたw
 
以上が「故宮の世界」の紹介や感想でした。いかがでしょうか。少しでも行ってみたい気になりましたか?

なんと今回関東支部は、故宮展の鑑賞を対面イベントで開催します!この機にぜひ参加してみてください!

日程 : 9/18(日)
・場所 : 東京国立博物館
・集合場所 : JR上野駅公園口
・集合時間 : 13:00
・チケット料金 : 一般1500円、大学生900円
 
[スケジュール]
13:00 JR上野駅公園口集合
13:10 東京国立博物館到着 
13:10-(16:00)展示観覧
 
参加したい方はLINEの「freebird関東支部イベント参加者」における「9/18対面イベント」のノートにスタンプをお願いします!
LINE持ってない方はコメントでも承ってます!
その他のコメントも大歓迎です!
↓↓「故宮の世界」展の詳細はこちら!
https://kokyu2022.jp/

イベント告知
11件
滝田 和己
2022.09.14

紫禁城の由来を初めて知りました!
まさか北極星が関係していたとは…
北極星といえば、徳川家康公が眠る日光東照宮も、正面から見た時に北極星が真上に位置するように建築されましたよね。昔の方々はよく北極星を特別扱いしていたもの面白いですね!

きっと紫禁城の"禁"から、英名のForbidden Palaceが名付けられたんでしょうね。
僕もまたいつか現地の故宮に行きたいです!

キョ
2022.09.13

💯さすが主编!!
「紫禁城」命名の由来は初めて知りました! 
Woo やっぱ皇帝は風水を重視しますよね~
ちなみに、『水滸伝』の中に描かれた反乱が頻発した時代は、まさに「書画皇帝」と呼ばれた徽宗が政権を握るときです~

滝田 和己
2022.09.14

四大名著之一📗

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