2020年6月1日 RCC放送「イマなま」をご覧になった方へ

新型コロナ感染の影響でテレワークが求められている方も多いことと思います。意外にも、自宅のイスやテーブル、パソコン作業で体調を崩す人が多く、中でも首や肩のこり、腰痛に悩んでいる方が多いようです。今回のイマなま出演では、このような方のために、自宅でできる簡単なファシアケアとストレッチについて紹介させていただきました。
 
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(1)ファシアとは 
 ファシアとは、以前は筋膜と呼ばれたもので、鶏肉の皮をめくるとみえる白っぽい薄皮のようなもの。実際には皮膚と筋肉の間や筋肉の間、さらには内臓や脳の中にもあります。体の臓器の部屋を作ったり、隙間を埋めたりするもの、と考えるとよいでしょう。

 ファシアの中でも、最も浅いところにあるのが皮膚と筋肉の間にある「浅層ファシア」や「深層ファシア」です。圧迫や締付け、炎症などが起こると、これらのファシアが硬くなり、皮膚や筋肉の動きが制限されます。肩こりで筋肉が硬くなるのは、ファシアが滑りにくくなっている状態と深い関連があります。
 
 
(2)有効なファシアケア
 硬くなったファシアを治すにはどうすればよいのでしょうか? ボールなどでごろごろする通称「筋膜リリース」や次の日にも痛みが残るようなゴリゴリのマッサージはファシアの硬さを悪化させてしまいます。ときには筋肉を潰して損傷させたり、筋肉の奥にある神経を潰してしまったりと、不調を悪化させる可能性もあります。一言でいうなら、
 「ファシアを柔らかくするには潰してはだめ! 滑らせよう」
というメッセージを発信させていただきました。

  
(3)ファシアケアを受けたい方へ
 ファシアケアの方法としては以下のようなものがあります。
 ①軽 症: 自分で皮膚をつまみながらストレッチ
 ②中等症: 専門家によるファシアケア(組織間リリース)
 ③重 症: 注射で生理食塩水を流し込んでファシアを剥がす治療(ハイドロリリース)
番組内では①をいくつか紹介しました。

① 上記の①は視聴者の方(医療職ではない方)でも自分で試してみることができます。皮膚をつまんだ時点で痛かったり、つまみながら近くの関節を動かして痛い場合は、ファシアが硬くなっています。そのような場合、つまみながらストレッチを繰り返すと、徐々にファシアの動きが回復していく場合があります。摘んだときの皮膚の痛みが消えていくので、ご自分でもすぐに分かるでしょう。


② 蒲田が行っている方法は、指先でファシアの癒着を剥がす治療法で、「組織間リリース」といいます。これまで2000人ほどのセラピストに教えてきましたので、全国に組織間リリースの使い手がおられます。これを習得するには、セミナーを受講し、その技術を数カ月間使い続ける必要があります。これは医療職(セラピスト)向けのセミナーですので、一般の視聴者の方が受講されてもなかなか習得はできないでしょう。

 蒲田は、東広島市で「アスリートケア」、「産後ケア」という枠組みで、組織間リリースを使ったファシアケアを行っています。関西や関東からもプロスポーツ選手が治療に来たり、あるいは近隣の方も来られます。ご希望の方は、以下にご登録ください。

 ● 東広島でのファシアケアご依頼フォーム:  https://forms.gle/kyaY7vB8bwLGcY686 

 ● 遠方の方には組織間リリース習得したセラピストをご紹介することはできますので、 LAB@realine.info 宛にお問い合わせください。


③ これは主に整形外科やペインクリニックで使われている方法です。薬を使うのではなく、生理食塩水で剥がすだけなので、副作用の心配がありません。うまくいくと、劇的に痛みが消えます。ハイドロリリースを行っている施設をご紹介できますので、お困りの方は  LAB@realine.info   宛にお問い合わせください。

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■美容目的のファシアケアについては以下をご参照ください。
  https://pando.life/glab
  http://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2020/171/426625.html 

 
■体の歪み対策のリアライン商品については以下のページをご覧ください。
 https://realine.info/realine/all
 
■番組でテーブルの上にあった座椅子はリアライン・チェアといいます。骨盤の歪みを整えて、デスクワークでの腰の不調を軽減します。
  https://realine.info/realine/chair 

株式会社GLAB

リアライン(ReaLine)は、配列を整える(re-align)を語源とします。関節の歪みによる不調や疾病に対して、歪みを整えることに特化した治療理論であるリアライン・コンセプトの普及啓蒙、治療法の教育、そして治療に用いられるリアライン商品の企画・開発・販売、さらには企業の腰痛対策コンサルティングに取り組んでいます。代表の蒲田和芳(学術博士、理学療法士、日本スポーツ協会アスレティックトレーナー)は、長年関節の歪みについての研究に取り組む研究者であり、臨床家としても国内外に名を馳せる実力者です。


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