書道の筆に違いはあるのか!?

こんにちは。日和のまゆぽんです!先日の記事にも載せたように、私は幼い頃から書道を続けており、今は字を書くこと以外にも、道具や字体などに興味を持っています。先日字体の方を載せましたので、今回は、筆の種類について書きたいと思います!

1.筆の太さ

書道筆は、持ち手となる軸の太さで1~10号、太筆・中筆・小筆に分類されます。

太筆

1~4号は太筆になります。本格的な書道の作品や、一般的な書初めなどに用いられることが多いです。

中筆

5~7号が中筆です。半紙に4~6文字程度のサイズの文字を書くのに適しています。

小筆

8~10号は小筆になります。封筒や手紙に文字を書く際に適しているサイズです。

2.筆の長さ※上の写真参照

穂の長さは、穂の直径に対してどの程度長いかを基準に、下記のように分類されます。

  • 超短鋒→穂の長さが直径の約3倍
  • 短鋒→4倍
  • 中鋒→5倍
  • 長鋒→6〜7倍
  • 超長鋒→8倍

穂はそのまま筆と紙の接着部分になるので、長ければ長いほど、草書や行書などの滑らかな表現が可能です。一方、短いものは楷書や写経といったはっきりした文字を書くのに向いています。

※字体については、私の前の記事「書道」を参照にしてください。

3.筆の材料

柔毛筆

柔毛筆で代表的なのは、山羊の毛を使用した羊毛筆です。毛が柔らかく、強弱がつけやすいことが特徴といえます。草書や行書など連続した文字を書く際に最適です。

剛毛筆

狸・馬・鹿・イタチなどの毛で作られた書道筆です。弾力があり力強い表現ができるので、とめやはねをしっかりと表現する楷書に向いています。

兼毛筆

柔毛と剛毛をどちらも使用した書道筆です。硬すぎず柔らかすぎないため、様々な用途で使えます。初心者におすすめの書道筆です。

ちなみに、中国と日本の筆の違いは…

日本筆と中国筆の違いは、命毛の出し方です。命毛とは、筆の先端の一番長い毛を指しています。※上の写真参照

日本の筆は中国の筆と比べ、先端の毛がよく揃っていて、鋭いことが特徴です。また、中国筆は昔から兎の毛が使われていることが多く、日本筆には兎の毛が使われることはあまりないため、独特の弾力のある書き心地を得ることが可能です。日本筆には、主に狸・鹿・馬毛などが用いられることが多いです。


いかがでしたか?美文字になるためには重要である筆選びですが、意外と筆について知らなかったのではないでしょうか?実際私は知らず、筆選びをおろそかにしてしまっていました。今後はこう言った知識も踏まえて、筆を選び、より上達させていきたいと思いました!

みく
2021.01.22

筆鋒や命毛などの名前があるなんて初耳です😳
私も幼い頃から習字を習っていたので、とても親近感が湧きました!笑
年齢を重ねるごとにいい筆を使うようになったので今は筆自体が柔らかいですが、同じ筆を使っていても上手い人の筆のほうが柔らかいので何故なのかなぁと思っています!

HINAKO
2021.01.07

美文字の習得に筆選びは大切ですね。私は書いてみて、自分にとって良し悪しがわかっても、詳しくは知りませんでした。これから具体的な知識を得るようにします。